サンタさんからの手紙

昨年のクリスマスの後の一日,兄弟がこそこそとこんな話をしていた

(小4)「サンタさんてほんとはいないんだってさ.プレゼントはおとうさんおかあさんが買ってくれるんだって.学校で聞いたんだ.ショックだったよ.」
弟(小1)「・・・・」

さてことしのクリスマス,母はリースやツリーつくりに精を出すが子供たちのノリは今一悪い.
父母もほしいものを聞き出せずにいる.

暖冬とはいうものの,雨に白い物が混ざることが多くなったある日,我が家の子供たちにサンタさんからの手紙が届いた.
赤い縁取りの封筒に,外国の切手に「JANAN AIR MAIL」の文字.
手紙をまじまじと見つめる兄(小5)  「こっ,これは本物だあ!」
うれしくもあるが,ちょっと悩ましい.

兄弟は自分達の部屋に駆け込んでサンタさんへの手紙を書き出した.
弟(小2)はおそらく犬を飼いたいのだろう.犬の絵が書いてある.
兄(小5)がほしがったのは「大きなコアラのぬいぐるみ」
うれしくもあるが,母の悩みはますます深い.

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