久多の里オートキャンプ場

ちっとも休みのなかった夏休み,罪滅ぼしというわけではないのだが,9月の連休は無理やり休みにしてキャンプに出かけた.
お天気まで夏休みを取り戻すことはなかったのだが,台風は日本海北部を通過し,北陸はフェーン現象で猛暑になった.
これは南下した方が涼しいかも,とガイドブックで涼しそうなキャンプ場を探し,午前中バタバタと用事をすませてお昼頃に高速に乗る.

今津で買い物をしてキャンプ場に電話.
優勝の直前とあって,スーパーのテレビはタイガース戦にかじりつくひと多し.しかし今日は敗色濃厚とあって,母は落胆.
今津から琵琶湖をはなれ山間いに入り,安曇川に沿って登っていくが,その一角を京都府にわけ入る.入ったところの林間にキャンプ場があった.
林のなかのやまの斜面を背にしたサイトに設営する.涼しいので子供たちも活躍.
我が家のキャンプにしてはめずらしく明るいうちにバーベキューが始まる.
焼肉にサラダの夕食.

今回のキャンプは子供のために出かけてきたような顔をして,父のテーマは実は「寝ること」.
いつもはランタンつけて酔っ払って夜更かしするのだが,夜はさっさと寝ようと心に決めていた.
だから,今回はお酒も本も控えめ.
しかし,さあ寝ようと立ち上がってランタンを消そうとしたそのとき,雨が降ってきた.
タープに傾斜をつけてキッチンテーブルをタープに入れ,タープの下の雨漏りからイスをずらした.
気がつくと,タープは縫い目のテープがおおかたはがれかかってきている.
昔ランタンに触れて穴があいて補修したところも水が染みてきている.
来年は買いなおしか,いや,気に入ってるからテープ買ってきて補修してみよう.

翌日は雨上がりとあって見上げたやまの稜線が煙っている.映画で「北山杉」が登場するシーンのよう.
スパゲティの朝食を食べてサイトを出る.
滋賀県に戻る急坂ですれ違う車多数.
一度朽木まで北上して温泉に入る.
いくつかの浴槽のうち「源泉」は沸かす前の冷たさなのだが,子供たちはそれが気に入ったらしく,そこと暖かいお風呂を交互に入ってはしゃいでいる.父はその元気にとてもついてきけず.
再び安曇川を登り,堅田に出て比叡山に登る.
最近庭いじりにこりだした母の要望で山頂の屋外ミュージアムに.よく手入れされた庭園を山頂に登ってゆく.残念ながら絵には関心はないが,それはなくても東西両方への眺望と庭園に充分楽しめた.

再び堅田まで戻って買い物をする.
例の縦縞の商品を扱ったコーナーがある.おかき,さきいか,ビールまでは許せるが,おもちや家庭雑貨まではいかがか?とは思うが,めずらしく母がいくつか籠にいれている.残念ながら今日のテレビ中継も雲行きがおかしい.
結局,甲子園の直接対決まで持ち越しか?

サイトに戻ると夕べと風景が一変していたのに驚いた.
夕べは1/3ほどのつまり具合で静かなキャンプ場だったが,今日はほぼいっぱい,また小さな子供連れが多く,多くのサイトで子供のズボンが満艦飾で干されている.朝すれ違った車たちは朝サイトに入って渓流で一日遊んでいたのだろうか.
うちの子供たちもあちこちと探検.

今日はカルビは少々で,さんまになすやきにシチュ−.
父母はだんだんとお肉よりもそんなのがうれしい年頃になってきた.
まわりの子供の多い騒々しさも手伝って,子供たちもなにかのびのびしている.
食事のあとイヤホンでラジオをきいていたら我がスワローズ今日も圧勝.ひそかにほくそえむ.
外は少々騒々しかったが,父は今日こそはとさっさと寝る.
涼しくてほとんどすぐ熟睡.きてよかった.

朝方はやはり少し煙っていたが,明るい朝になった.
タープやテントは乾くまでには至らずあきらめて撤収を始める.芳(小2)は指にピュラピュラと動くひるが吸い付いているのを発見して大喜び.
朝サイトを出ると,管理人さんに意外な顔をされた.やはりここはゆっくりかわらで遊びながら過ごすのが正解らしい.
小さな子供連れが多いのもうなづける.

再び朽木で温泉に入り,隣接するいきものふれあいの森を探索.一時間あまり里山のなかを探索.途中逃げ去る姿を見た白い生き物は「オコジョ」のたぐいかそれともただの「ネコ」か?

タイガース戦のTV中継に間に合うようにと帰宅.
父だけはそとでテントやシートを干す.
母と子供たちは片付けをしながらも中継から目を離さず.外にいる父に展開を実況してくれる.
この日タイガースはあざやかな逆転勝ち.そのあとの優勝決定まで我が家はみなTVの前から動けず.

久多の里オートキャンプ場

朽木から大原に向かう安曇川の谷は両側を険しい山並みが迫っているが,その裂け目のひとつを京都側に分け入る.
深い渓谷にそって一車線の狭いくねくね道を登って行く.ときどき対向車に合わせてとまったりバックして譲ったりしながらの道.京都府に入ったとたん2車線になり,また,川も渓谷から静かな渓流になる.
その川にそった美しい杉の林の中にキャンプ場がある.
どのサイトも高い杉林のしたで涼しげ.
キャンプ場のすぐしたには静かな渓流が流れていて,子供たちの水遊びの場になっている.
サイトには石が多いのでぺグはややささりにくい.
買い物は琵琶湖沿いの町で済ませてくるのが無難.キャンプ場近くには何もなさそう.
お風呂は朽木の「てんくう」で.
避暑には最適のキャンプ場でした.

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