竜洋海洋公園オートキャンプ場

5月の連休のキャンプはやっぱり暖かいところにいきたい.昨年は淡路島だったから今年は東海にしよう,ガイドブックで「竜洋海洋公園」というキャンプ場を見つけてさっそく予約した.「ちょうどキャンセルが出ましたよ」ということで,運良く予約できた.さっそく,予約カードとこの地方の一年間の平均気温等の気象情報データが送られてきた.

出発の朝はもう初夏のよう,きがえは荷物には半そでしか入れなかった.
さすがGWは名神に入ったとたんに渋滞情報,一宮から名古屋ICまで3hrかかるという.それじゃ,というんで岐阜羽島で降りて最初は名古屋下水道科学館.ちょっと休憩のつもりで寄ったのだがけっこうゆっくり遊んできた.再びクルマで東名阪から再び東名へ.今度は比較的スムーズに浜松に到着.

最初は「浜松エアパーク」(航空自衛隊 浜松広報館)子供たちは大きな格納庫のいろんな飛行機の周りを駆け回る.

浜松基地から天竜川の河口にある海洋公園へは浜松まちをの反対側になる.浜松まつりで込み合う街中は避けて走ったつもりだったが,土地勘がないのはいたしかたなくずいぶん時間がかかってしまった.到着は18時ごろ.たぶん予約したときに対応してくださった方だろう.親切な係りの方が対応してくださった.

いわゆる「高規格キャンプ場」で,垣根で区画された中には駐車スペースに電源はもちろん,流しまで.母は「こんな楽な」と感嘆.しかし,近くのグループがご丁寧にBGMまで流している.父は野球中継のラジオは許せるのだが,あの「あい〜ん,あい〜ん」の連呼にはいらつくばかり.
建てるもの建ててしまって母には買い物に行ってもらった.panpa家の今年の新兵器は中央にバーベキューコンロのおけるテーブル.いつも父だけが横を向いてバーベキューのもりをしているのもどうかなということで買ってみた.さっそく今夜はバーベキューにハンバーグ.例のBSE騒ぎにゆれた一年,そんなに気にしないとはいえ,焼肉自体がひさしぶりのように思える.机の真中にコンロがあると,みんな暖かいのもいいが,子供たちは油が飛んでくると文句をいう.なるほど.
多少回りは騒々しかったが,暖かい夜だった.火の始末をしてシュラフにもぐりこむ.今日は運転で疲れました.

翌日は今ひとつの天気予報,案の定,起きると曇り空.細かい雨も降ったようだ.
それでも動けまわれない天気ではなくてよかった.オムライスの朝食のあとさっそく浜名湖方面に走ってイチゴ狩りをする.
イチゴ狩りというと,イチゴが植えてあるところをしゃがんで探すのかと思っていたが,大きなビニールハウスの中にヒトの胸の高さの細長い台が畝のように並べられていて,その上にイチゴが植えられている.私達は立ったままイチゴを摘める.おそらく大粒のものは出荷されたあとなのだろう,やや小ぶりではあったが,イチゴ好きな父には幸せな限り.

どこかで昼食を食べよう,ということで,弁天島でうなぎやさん,が,これが高価ではあったけど,さすがにおいしかった.新居の関跡を見て,渚園の「ウオット」というところへいく.水産試験場に展示施設が整えられたところだが,なかなか充実した展示を楽しんだ.

浜名湖へきたんだから潮干狩りしてみたいね,ということになって船で浜名湖の砂州へ運んでもらう.弁天島周辺のいたるところに「潮干狩り渡し舟」の看板がある.
実は,干潮の時間から,潮干狩りは夕方か,と思っていたのだが,浜名湖の内側だとあまり関係ないのか,panpa家が砂州についたころには帰りの船待ちが大変な行列になっていた.駐車場で見た潮干狩り帰りと思われるクルマは荷物といい,スタイルといい,気合を感じた.こちらでは潮干狩りは趣味と実益を兼ねたメジャーなスポーツ(?)なんだろうか.
波打ち際はやどかりがたくさんたむろしていて,砂をいじりだすとザザアーという感じでいっせいに歩き出す.子供たち喜んでやどかりばかりを捕まえている.
本当はバーベキューであさりを焼くことを想定して潮干狩りをしたのだが,戦果はいそがにが一匹とやどかり多数,あさりは小型のものが何匹か.それでも,ボンゴレのスパゲティが出来るくらいは取れた.潮干狩りはちょっと癖になる感じではありました.

一日目いっぱいあそんだものだから,やっぱりキャンプ場へ帰ったのは18時すぎ.帰りはうなぎパイを食べながら走ったのだが,例の「夜のお菓子」というキャッチコピー,なんとも秀逸ですが,こどもにはどう説明したものだろうか.
今日は先にお風呂に入り,そのあとで夕食.焼肉とスパゲティ.子供たちはかにとやどかりをバケツにいれ,となりのサイトの子供と一緒に遊んでいる.
やはり天気予報はいまひとつ.雨対策をして眠る.昼食といい,あさり(=潮干狩りへの船賃)といい,エンゲル係数の高い日でした.

夜半に雨がふったらしく,朝起きるとタープに雨が少し溜まっていた.
テントやタープが乾くか心配だったが,やがてまた初夏の空に.海沿いだからか風もほどほどにあり,テント,タープは充分乾き,シュラフも干すことが出来た.子供たちは朝食がすむととなりのサイトの子供たちと遊びにいってしまった.親二人で撤収作業.

問題はきのう捕まえてきたやどかりたち.「やどかりくんは新しいおうちがないと大きくなれないから,はなしてあげようよ」と子供たちを納得させる.しかし,この日一日,このことであちこち歩くことになる.
最初に向かったのが,キャンプ場に隣接する公園.子供が喜ぶ遊具から野球場,テニスコートまで,休日を過ごすヒトが多数いる.しかし,やどかりを放すにはいいところではないという.遊びたがるかと思ったが,「やどかりくんが心配だから,次にいこうよ.」
次は天竜川の河口の砂浜.遠州灘は輝いている.子供たちが光の中ではしゃいでいる.
が,ひとしきり遊んだあとで「ここもだめ.かわいそうだよ」,やはりやどかりを放すに「波が荒くて流されちゃうよ.」
難しい話になってきた.

やどかり対策はちょっと休憩して竜洋昆虫自然公園へ.入館するとクイズの用紙がわたされ,館内や屋外の公園を問題を解きながら歩くことになる.なかなかいいアイデアと感心する.わからなかった問題は館内の図書室で図鑑で調べて提出.父はシオカラトンボのオスとメスが色が違うなんてぜんぜん知らなかった.80てんだったからまあまあでしょう.

遅い昼食を食べて,やっぱりやどかりは浜名湖で放そうか,ということになり,また弁天島へ.
夕日の浜名湖でヤドカリたちを放す.かれらも一安心.子供たちも一安心.そのあとは多少渋滞にかかりながらも帰宅,名古屋手前でみんな寝てしまう.
自宅についてクルマをおりたとたん,肌寒差が襲ってきた.

竜洋海洋公園オートキャンプ場

浜松から車で30分あまり.天竜川の河口付近にある公園の一角にあるキャンプ場.
区画サイトには駐車スペースと電源のBOXと流し.フリーサイトも芝生横に駐車スペースが定められており,広々使えるようです.
本来は公園の一角のキャンプ場ということもあり,スポーツしたり,サイクリングの基地として使うところでしょう.清潔で快適なキャンプ場でした.
おふろは隣接するレストハウス「しおさい竜洋」で,買い物は竜洋町内のスーパーで.車で10分ほどです.隣接する「しおさお竜洋」には,地区の方がやさいやくだものを販売しているようです.
近くで炭をうっているところが見つけられませんでした.キャンプ場か,前もって調達が必要です.

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