奥伊吹キャンプ場

なにかと物入りだった6月と台風ばかりやってきた7月.そしてもう夏休みがやってきた.

先にいっておくけれど,今回は「暑いあつい」と書きそうだけど,これはフェアなハナシじゃあない.梅雨明け真近かの週末はフェーン現象で北陸は大変な暑さになった.スキー場とて例外ではなく,寝苦しい夜をすごすことになったわけだ.

自宅で暑さにあてられ,近くで涼しいキャンプ場はないかと考えて奥伊吹へ出かけた.本当は朝からチェックイン可能なのだが,さすがに陽の高い日中にテントを張る元気もなく,午後から出かけた.福井からは一度伊吹山のふもとまで南下し,伊吹山を右手にみて姉川の上流へ向かっていく.最後の村からさらに登ったところにスキー場がある.

受付をして,「スキー場のベースから中腹まではどこでもいいから」,ということだったが,さすがに夏休み,よさそうなところはすでに設営がすまされている.結局,サニタリーにも便利なベース近くの一角を確保した.スキー場のいちばんの緩斜面だろうけど,机を置くとなると思ったより斜度があり,配置に難儀する.

設営が終わると,子供たちは斜面を登っていったり降っていったりと忙しい.暑いのに元気なことと感心する.斜度のあるというのに,キックスクーターを上手に乗っている.平地でもうまく乗れない父には不思議.

夕刻入浴をすませると少し涼しくなってきた.夕食は焼肉にサラダ.父は「今日は焼肉食うぞ,ビール飲むぞ」と妙な気合があったのだが,暑さに疲たのか思うほど食欲はなかった.母とワインのハーフを飲んだら酔ってしまい,しんどくなって早々にテントに退散.今日は寝苦しそうだから,それもいいかな.

しかし,なぜか夜半に目がさめてしまう.
時計を見るとまだ12時前.眠るときは月が見えいくらか涼しかったが,今は雲に覆れているようで空気が蒸し暑くなっている.喉が渇いたのでお湯を沸かしてココアを飲み,しばらくは雑誌をパラパラしていたが,結局,テントの外の敷物で寝てしまった.幸い虫に刺されることはなかった.子供たちはもともと寝相が悪いので,斜面のせいでテントの入り口にかたまって眠っている.

朝は,スキー場を低い雲が覆っていた.上の方のサイトのヒトは,雲に手が届くのでは,と思うほど.
朝のうちは雨も心配したが,スキー場を登る風が雲を押し上げ,やがて夏の陽射しになった.雲が流れていて,日陰を作ってくれるとうれしい.陽射しがある割に風が心地よい.朝食をすませてから,かたづけをしながらものんびりしていた.

朝のうちはいろんな物が湿気ていたが,撤収するころにはすべてがパリっと乾いた.どんよりと重いのは人間のからだだけ.
伊吹まで降りて,アイスクリームを食べて帰る.


奥伊吹キャンプ場

伊吹山のふもと(山東グリーンパーク付近)から姉川に沿って30分あまり北上.突き当たりの山中にスキー場がある.
地図を見るとずいぶん北上するように見えるが,道もいいしたいした事はない.
スキー場のベースを開放したキャンプ場.そのなかで日陰や斜度の少ないところを探して設営する.
inは午前10時なので,終日のんびりすることが出来る.ロッジにおふろがあって入浴可能.(〜19:00)
買い物は長浜か伊吹・山東あたりで.

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