休暇村妙高山麓笹ヶ峰キャンプ場

夏休みが始まった.さっそくの3連休はやっぱり高原のキャンプ場.
笹ヶ峰は標高1300m.

キャンプ場にTELすると,「Cサイトなら・・」という返事.別に電源がほしいわけではないので,さっそく予約を入れる.しかし,なぜかそこから急な来客やTELがあって,せっかくの連休の出足につまずいてしまう.上越着は15時すぎ.例のショッピングセンタでうろうろと買い物をし,当然子供たちのムシ網も買って,結局杉の沢から山道を登りだしたのが17時過ぎになってしまう.
はじめはスキー場のゲレンデを交差しながら登っていくが,やがて離れて山に分け入りだした.下界では曇り気味の天気だったが,雲を抜けると木々の間から柔らかな西日がもれてくる.火打山登山道の入り口近くのキャンプ場に到着したのは18時前になってしまった.

設営を終えて夕食はバーベキュ.子供たちが木々の隙間から見える満天の星を見つけて歓声を上げる.ここは空が近くに見える.

翌日も好天.朝食や片付けが済んで今日は親子4人で歩き出す.妙高高原自然歩道笹ヶ峰牧場と関川の間の森の中を歩いてゆく.子供たちはやっぱり母がいると楽しそう.茶色いチョウがいたるところに飛んでいて夏を満喫している.
歩き始めて1hちょっと,道が日なたに出ると清水が池.ここからは笹ヶ峰グリーンハウスまではすぐ.つりをしていたおじさんに道を聞いて,また森の中へ入る.
グリーンハウス/森の学び舎は広い草原に囲まれた食堂や宿泊施設,いくつかの森の木々の展示をした設備がある.子供たちは木から吊り下げられたブランコやコースターで遊んでいる.

さて,どうやってもどろうかと見回すと今度は「笹ヶ峰牧場遊歩道」の看板.これでキャンプ場方向へいけるだけ行ってみようと牧場のなかに入ってゆく.広い牧場の中を縦断する遊歩道だった.ところどころ水場や森をかすめながら,広々とした牧場を歩いてゆく.母はゼンマイを摘みながら歩いている.ランニングするグループがいておそらくタイムトライアルをしているのだろうか,何度も追い抜かれる.高原とはいえ,お昼が近づくとさすがに暑くなってきた.牛たちも大きな木の日陰でくつろぐばかり.遠くの山には残雪も見える.
遊歩道は思いのほか長く,キャンプ場のすぐ横に出た.約3hrの散歩.サイトの森のなかに入るとやっと涼しくなった.焼きそばの昼食を食べてひるねをする.

やっぱり赤倉へきたのだからお風呂に入りたいね,ということになって,赤倉の温泉街まで下りて,露天風呂滝の湯へいく.ここはガイドブックにもあるように子供達が遊べるプールがある.プールといっても大き目の露天風呂に流れる滑り台があるのだが,我が家のような小さな子供たちには十分.キャッキャいいながら滑り台の階段を何度も駆け上がっている.なかなかあそびやめない子供たちを促して今度はお風呂に入るのだが,ぬるま湯のようなプールから今度は熱い硫黄泉.あわせて1時間半あまりお風呂に入っていた子供たち,遊びつかれてのぼせてしまう.

さすがに夏のキャンプ,洗濯物がたまってしまったので母はキャンプセンターへ洗濯に,父は子供たちとまた火を起こす.
そのうちに父のTシャツを登ってくる何かに気がついた.子供たちに知らせると智(小3)「ああ,セミの幼虫!」さっそく子供たちの観察の相手(遊び道具?)になってしまった.かわいそうに,7年間土の中で過ごしてやっと登ってきたのが木だと思ったら,バーベキューコンロの前で仁王立になっている父だったばっかりに・・.夕食はカレーライスに安いステーキと焼肉.いつもながら安いステーキでも炭火だとおいしい.しかし,子供たちはセミが気になってことあるごとに籠をみにいく.

夕食がのあと母と芳(幼年長)がテントに入ってから「あれ,今日は星がみえないなあ」と気がついて,ラジオの周波数を合わせていると,雑音まじりに「・・・関東北部に大雨注意報・・・」と聞こえたような気がした.「ン!?」と思ったまさにそのとき,突然雷と激しい雨.あわててテントにブルーシートをかけ,タープに雨道をつける.雷まで近くに思える.森の中は落雷の心配はないのだろうか?木立のなかだというのに,ちょっとした流れのようにタープから雨が流れる.
起きていた智と協力して雨対策.何度かあっちをあげたりこっちを下げたりしていてタープに雨道をつけた.しかし,さすがにタープもそろそろいたんできたのかあちこち雨がしみて来ている.こういうときは最近のスクリーンタープがうらやましい.おまけに,マントルに穴があいていたのを不精してそのまま使っていたのが災いして,ランタンのガスまでなくなり心細い限り.
雨はいくらか弱まったものの降り止む様子はない,タープに雨がたまらないことを確かめ,ずぶぬれの服を着替えて1時すぎに眠る.

帰る日の朝は真っ青な空.ゆうべの雨がうそのようだ.セミは夜の間にうすい緑色の成虫になっていた.
こういうときは木立のなかのキャンプは物が干せない.タープを全開に広げ,テントも日なたに動かし,シートは道に広げて撤収をする.シュラフまでは干せなかったが,テントはいつものようにフカフカになった.子供たちはまた,母に手伝いをしなさい!と怒られている.いつもながら,もう少し,戦力になったらネ,と思う.
ゆっくりいろんなものを乾かしながら片付けて,サイトを出たのは11時ギリギリになった.
杉の沢のお風呂で汗を流し,帰宅の途につく.
北陸道に入ると温度表示はどこも30数度.

休暇村妙高山麓笹ヶ峰キャンプ場

妙高杉の沢の村からスキー場に沿って,さらに妙高の山懐に登りつづけること30分あまり,火打山登山道の入り口近くにある大きなキャンプ場.新しいキャンプセンタ−の周りは芝生の豊かなフリーサイト(クルマ乗り入れ不可),その奥に最近できたオートABサイト,それに森に抱かれたCサイト.AとBはいわゆる高規格,適度に木はあるようだが,Cは日中も日陰の森のなか.サイトは落ち葉で厚く覆われクッションになっている.しかし,大雨に見舞われても水はけはよかった.サイトの広さにばらつきはあるが,せまいところはすでに使用していない様子.TELで予約したときに受付氏がさかんに「Cサイトしか・・」と申しわけなさそうに言っておられたが,父はこちらのサイトでよかっと思う.
キャンプセンタ−にはシャワーと洗濯の施設,簡単な売店.買い物は上越か妙高で,おふろは杉の沢か赤倉で.
キャンプ場周りは笹ヶ峰牧場,健脚ならば赤倉登山か.
真夏でもすずしいキャンプ場でした.がんばって山道を登ってくる価値はあります.

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