61  宋胡録について


  宋 胡 録 (すんころく)                                        

タイ国スリサチャナライ市近傍のパーヤン村・ツカータ村・バンコーノイ村に築かれたスワンカローク窯の製品。
タイは安南と共に中国の影響下に独自の陶磁を産出した数少ない東南アジアの国で、その窯業は1294年ソムデット・バロムチャ王が中国から連れ帰った陶工によって始められたと推定されている。
宋胡録はスワンカロークの日本における呼称である。 
鉄絵・青磁・褐釉・白釉などを焼き、中国元代の青磁や染付が製品の様式母体となった。  
地名がなまって、日本では宋胡録と呼ばれるようになった。
わが国には桃山時代から江戸時代初期に渡来した。
鉄釉、藍呉須を用いて絵を描いたものが主で、素地に鉄分があるごま土に特徴がある。
一四世紀後半〜一六世紀までは活動したが、一七世紀以降の存亡は不明である。


参照文献

 『原色茶道大辞典』     淡交社
 「角川茶道大事典」   角川書店
 「茶道具の基礎知識」 野村瑞典 著 光村推古書院