53 続・釜について


◎釜の内側底部には「鳴り金」という金属片が漆で付けられています。
 鳴り金には突沸(突然沸騰すること)を防ぐことと松風の音を出す役割が あります。
 「鳴り金」は化学実験で使う沸石と同じ働きをしており、沸騰しても危なくない細かい泡が出来るようになっています。

 空の冷たい釜に沸騰したお湯を入れたり、空焚きされますと「鳴り金」が はがれる原因となります。
 必ず釜には水又はぬるま湯を入れてから火に掛けて下さい。


◎釜の表面に塩分・油分が付着した場合は沸騰させた湯を何回も掛けて洗い流して下さい。
 洗剤は決して使用しないで下さい。
 それに釜の表面をゴシゴシとタワシなどで洗うと釜の色づけが取れてしまいます。

 
◎釜は十分乾燥させてから箱に裸でお入れ下さい。
 箱の中には何も入れないで下さい。(湿気が溜まる原因となりますから)
 釜を布などで包むと湿気で引っ付いてしまうことがあります。