bX 茶道と水


茶道には水の善し悪しが直接関係してきます。
しかし水のまま飲んで美味しい水が茶道に良いとは限りません。


地下水には硬水と軟水があります。
○硬水…カルシウム塩類およびマグネシウム塩類を比較的多量に溶かしている天然水(瓶に入って売っているミネラルウォーターなども)
○軟水…それらの塩類の含有量の少ないもの

水の中のカルシウム・マグネシウムのイオンは主として硫酸塩と炭酸水素塩から成っています。
炭酸水素塩は煮沸により炭酸塩として沈殿するので軟水に出来るので、一時硬水と呼び、硫酸塩として存在するものは煮沸しても沈殿しないので永久硬水と呼びます。
日本では水100cc中に酸化カルシウムとして1mgを含むとき1度とし、マグネシウムは1.4MgO=1CaOの関係で酸化カルシウムに換算します。通常20度以上のものを硬水、10度以下のものを軟水と呼びます。

茶道に使われる水は硬水よりもやや軟水の方が多いようです。
一時硬水は釜での煮沸によりまして軟水化しますが、釜の内部に白く炭酸カルシウム・マグネシウムとして付着します。
釜の為にも硬水は良くないでしょう。
これは個人的な経験ですが、昨年ある温泉で茶会が開かれました。その時のお茶の味はひどいものでした。
きっと硫酸塩を含む永久硬水にちかい地下水を使用されたのではないでしょうか。
     


 参考文献

「京都 いのちの水」   京都新聞社
「理化学事典」     岩波書店


喫茶去」表紙に戻る