☆ 季節の道具

備前角花入
備前焼 伊勢崎 満 作
タタラで成形し面取りした花入。
花入下部には備前焼特有の窯変であります
サンギリが出ています。
窯中で燃え尽きた炭火に作品が覆われて
還元状態になったようです。

鈴虫蒔絵香合
金沢 清瀬 一光 作
金地に鈴虫を蒔絵しています。
鈴虫の胴には青貝を使用した
華やかな香合でしょう。
内は金梨子地。

兼中斎御書付
越前細水指 銘 瀧音
越前焼 お泉水窯 作
福井の数寄者で陶芸家でもあった
越野氏の作品です。
鉄釉を掛けた上からワラ灰釉を流した
その景色から兼中斎宗匠が「瀧音」と
銘を付けられました。

信楽肩衝茶入
信楽焼 六代・上田 直方 作
粗い信楽の陶土を手回しロクロで
成形しています。
肩と胴に自然釉が掛かり控えめな
景色を呈しています。
仕覆 … 東山金襴

而妙斎御書付
朝日茶碗 銘 瑞祥
朝日焼 十四代・松林 豊斎 作
先々代に当たります方の作品。
朝日焼らしい御本が良く出ています。
このような窯変を鹿背と呼んでいます。

尋牛斎御書付
竹引切り蓋置
かなり肉厚の竹を使用した蓋置。
根に近い部分を使用しています。