☆ 季節の道具
萩旅枕掛花入
萩焼 吉賀 大眉 作
蹴りロクロによる成形で形に遊びが
あるようです。
掛けた灰釉が下部の方で窯変を呈して
います。
口は矢筈。
猶有斎御書付
交趾菊蟹香合
九谷焼 三代・矢口 永壽 作
昧渓窯(まいけいかま)三代の作。
毎年この季節は蟹の解禁日となります。
今年の蟹は豊漁の予想だとか…
信楽〆切水指
信楽焼 上田 光春 作
〆切とは糸目のことで、南蛮水指に良くある
技法です。
信楽の土で無釉焼締めとしています。
水をたっぷり含ませるとまた違った表情に
なると思います。
陶土に含まれる長石がアクセントとなって
いますね。
惺斎御書付
豊年文字 黒大棗
京 八代・中村 宗哲 作
黒漆の艶がとても美しい棗。
惺斎宗匠の豊年の朱漆も良い色です。
この頃の朱漆は水銀朱(顔料に辰砂を
使ったもの)で少し黒みがかった赤と
なっています。
而妙斎御書付
絵志野茶碗 銘 有慶
美濃焼 加藤 芳右衛門 作
目籠と亀甲文様が描かれた茶碗。
たっぷりとした形ですが手取りは軽く
感じられます。
鉄絵の発色も良いですね。