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11/27 慰労会。

全日本選手権の感覚さめやらぬ土曜日、
敦賀市名子、ファーストハーバー・ツルガ近くにある
笠原病院保養所にて、慰労会を開催していただきました。
敦賀ヨットクラブの総会、武生ヨット連盟の納会を兼ねて
開催していただいたもので、20人もの武生、敦賀のヨット乗り
達が集まってくれました。

壮行会の時、共に全日本を戦った、SANTA KIDSチームと
我がMIRACLEが、みんなと交わした懸賞。
1レースでもトップを取れたら車1台。
トップ10に入れたら金一封の約束は、結局対象とならず、
ドローに。

我々も、SANTA KIDSも、そしてここの慰労会を開いてくれた
全員が、昨年はここ敦賀で全日本選手権を開催し、レースを戦い、
J24クラスヨットで苦楽を共にした仲間であること。
艇を西宮に移し、そちらをベースに活動する私たちに対しても、
我がことのように、内容の良かったレースを喜び、
苦渋をなめたレースを慰め、指導してくれる。
やはり我が「MIRACLE」チームのルーツは紛れもなく
敦賀にあり、我々は敦賀から外に向かって出て行っているんだ
ということを実感した夜でした。

そのベースである敦賀は、来年、沖縄レース出場を目論んでいます。

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12/08 高木 裕 氏と。

夕方急に笠原先生から連絡がありました。今日の夕方から、空いてるかとのことでした。
何でも、先日のJ24クラス全日本選手権で、SANTAブラックのヘルムスマン
として参加、2位の成績を勝ち取った高木裕選手が病院に人間ドックに来られてるので、
夕食を一緒にどうかとのお誘いでした。
高木裕選手といえば、ロス五輪のヨット競技日本代表選手。
ヨットレースのバイブル「図解ヨットレース」の著者でもあります。
事実上現在、日本でトップのセーラーとして知る人ぞ知る存在です。
熊本県在住で、現在は、ご自分でコンピューター関係とヨット関係を扱う会社を
経営されているそうです。
二つ返事でOKし、夕方、武生市内の寿司屋さんにお邪魔しました。

高木さんはスーツ姿で、西宮の関西選手権や、佐島の全日本選手権の際、
お会いしたときとはずいぶんと違った印象でした。
その雰囲気から、穏和なビジネスマンといった感じで、オリンピックセーラーとして
頂点を極めた方というオーラは感じられません。(失礼ながら・・・。)

しかし、いろいろお話をお伺いするうち、温厚で誠実な性格ながらも一つ一つの言葉に
ポリシーがある、頂点を極めた一流の人間が持つ、風格が感じられてきました。
こちらのともすると的外れな、質問にも一つ一つ丁寧解りやすく答えていただきました。

そんな高木さんに、ヨットに関連した質問をいくつかさせていただきました。
その中のいくつかをご紹介します。

Q(竹沢):高木さんがヨットを始められたきっかけと、ご出身の熊本県における
      ヨットの環境はどのような状況ですか?
A(高木):初めてヨットに乗ったのは小学校4年生の時です。ディンギー
      でした。
      その後、父がクルーザーヨットを購入し、それからはディンギー
      とクルーザー、両方に乗るようになりました。
      高校になって、ヨット部が無かったため自分たちで作りました。
      当時の熊本県は、九州の他県(福岡県や佐賀県など)と比べると
      レベルが低く、くやしい思いをしました。
      その後、福岡の大学に進学し、そこでは思い切りヨットに乗り込みました。
      現在の熊本県は、国体でも優勝するくらいのレベルまで成長しています。
      (高木さんは熊本県セーリング連盟の強化部長を務められています。)

Q:    現在、自分たちのチームで、J24クラスレースに取り組んでいますが、
      このクラスにおいて、効果的な練習方法があればお教え下さい。
A:    上、下マーク、ラウンディングの際のワーキング、つまりスピンアップ、
      ダウンの手順、タイミング等を十分にやっておくべきでしょう。
      スピンのアップダウンに関しても幾通りかの方法があります。
      それらを全て、十分に練習しておくべきでしょう。
Q:    練習で十分やれていると思っても、実際のレースにおいては、なかなか
      思うように出来ません。
      その場その場でのタイミングや、手順の変更がどうしても後手に回ります。
      その克服方法は?
A:    実践しかないと思います。レースに出来るだけ多く参加することで、
      その経験を積んで行くしかないと思います。そうしてるうち、精神的
      余裕も出てくるし、クルー間の意志の疎通もスムーズになります。

Q:    海上での練習以外に重要な練習方法はありますか?
A:    桟橋や、陸置の状態で例えばスピンポールのセット、
      コールからハリヤードアップまでを、関連するバウマンと
      ピットが反復練習するなど、パーツ、パーツでの練習は効果的です。
      全員が揃わなくても練習出来ますし。

Q:    ではヨット乗りとして、普段強化トレーニングしておくべき
      部分はどこでしょうか?
A:    普段のトレーニングは、健康の為にも良いですよね。
      特別これをやらないといけないと言うより、ヨットに乗ったときに、
      各個人が、例えば息が上がったり、筋力不足を痛感したりしたら、
      当然個人レベルでトレーニングを始めるのが、普通でしょう。
      強いて言えば、各ポジションによって強化すべき筋力箇所は
      違ってくるので、各自ポジションに合わせた強化トレーニングは
      良いでしょう。
      私自身、普段からトレーニング・ジムには行きますし、今回、J24
      のレースにヘルムスマンとして参加するために、メインシート等の
      引き込みを想定した、腕の筋力アップトレーニングをやってきました。

Q:    高木さんは今まで、世界中のマリーナを周られてきたと思いますが、
      その中で特に印象に残っている場所はどちらですか?
A:    いろいろなところに行きましたね。
      特にヨーロッパはほとんど周っているかもしれません。
      その中でも特に良かったのは、アメリカのロングビーチですかね。
      ここは毎日決まって日中20ノット位まで風が上がり、
      基本的にシフトとか、パフとかが無い海面です。
      ここは艇を速く走らせることの基礎をみっちり教えてくれる海面でした。

Q:    ヨット人口の減少、高齢化が言われ、私たちの間でもそのことを痛感し
      ていますが、高木さんはそのことに関してどのようにお感じですか?
A:    私の周りでは、若い世代も育っています。
      ただ、その人達に言える特徴は、自分でスケジュール等の段取りを
      組める人が少なくなったということです。
      もちろん、この日このスケジュールでレースをやるから、って言うような
      ことに関してはちゃんとやってくるのですが、自分たちがどのレースに
      出ようとか、そう言うスケジューリングが出来る人が少なくなりました。
      そう言った意味では、今の人達は恵まれ過ぎた環境にいるのでしょうか。
      ただし、いわゆるトップを走る人達、つまりオリンピックの為の
      キャンペーンをやってる人や、海外を転戦している人達はちゃんと
      その辺のこともやれてますね。
  
Q:    抽象的な質問で申し訳ありませんが、ヨットレースに於いて重要と
      される、『経験』『データ』『勘』の3つの要素のうち、最も
      重要視されるのはどれでしょうか?
A:    全てです。全部が不可欠です。
      この中の『勘』の部分に関して、私の場合はディンギーでこの勘の感覚を
      養いました。
      ディンギーで本当に「乗り込んで」いくと、その時の艇の状態が
      波の音、スプレーの飛び方などから感覚的に解るようになってきます。
      たった1本のロープが艇から流れていても、その音等の感覚から解る
      くらいになります。
Q:    つまり艇に乗り込むということで『勘』も養えるということですね。
A:    やはり一番重要なのは、艇に乗り込むということに尽きるでしょう。
      とにかく艇を乗り込むことが一番重要なのかも知れません。

高木さんとは、西宮の関西選手権の際と、佐島の全日本選手権の際、ご挨拶させていただいた
程度の面識しかなく、今回初めてじっくりとお話をお伺いする機会を得ました。
系列親会社のSANTAブラックで、関西選手権、全日本選手権と参加された際、
同乗されたメンバーからすごいセーラーだとお聴きしていました。
間違いなく、現在日本のトップセーラーだと。
今回短い時間ではありましたが、お話をお伺いして、ヨットのみならず、ビジネス、
ライフスタイル全ての部分に於いて自然体で、高い次元でバランスの取れた魅力的な方だと
感じました。

なお、高木裕さんは、ご自分の
ホームページを開設されています。こちらからどうぞ。

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12/18 年末大掃除?

艇の保管場所である、新西宮ヨットハーバーに作業に
出かけました。
全日本選手権終了後、輸送してもらったままの状態
だったので、備品の整頓、艇の洗浄、
マスト立て等の作業をしました。
この日の西宮は、曇りで大変に風が強く、
とても寒い1日でした。
こんな日の作業は、昼食時間が長く、
休憩時間も長くなりがちです。
ところが驚いたことに、同じハーバーに艇を置く、
マキJr.は1艇で練習に出ていきました。
さらに明くる日日曜日は、
クラリスと2艇で練習に出るとか。凄ぉーい。
やはり上位を帆走る艇は違います。
それに感化されたわけでもないのですが、
今回4人は、ちゃんと予定の作業を、
日が落ち始める頃まで黙々とこなしました。
これで気持ちよく、新年を迎えることが出来ます。

今年1年、大きな事故無く、楽しく活動することが
出来たことと、来年はさらに充実し、
成果が実績がとなって現れることを
祈りつつ、今年最後の作業を終えました。

今年1年お疲れさまでした。

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12/30 MIRACLE 納会

我らがMIRACLE TEAM の納会を開催しました。

年末押し迫ったこの時期、慌ただしい中、関西から帰省中の藤森氏以下7名、残念ながらキャプテン中川氏のみ欠席での開催となりました。今年1年の活動を振り返り、総括をしました。決算報告に始まり、活動報告。

それからがこの日1番の大切な話となります。もともと1年間の計画で始まったMIRACLE、全日本選手権を終え、1段落付いたこの時点で、この先どうするかを決めなくてはいけません。

それぞれに感慨深い1年であったと思います。レースを楽しみを仲間と共通し、究極のエクスタシー(?)を味わうため、片道車で2時間30分。相当な費用と時間をつぎ込んで来ました。

そして全日本選手権。1年間の集大成として自分の許容範囲ぎりぎりの線でヨットに打ち込みます。最長1週間の休暇、艇のチューニング、宿、足の確保、海面の情報収集、そして究極のダイエット。チームの為に何が出来るか、勝つために何をすべきかを究極的に突き詰めた世界でした。そのような中で、ヨットに対する自信のスタンスが見えてきたのではないでしょうか。

各自のスタンスが、方向が、次のMIRACLEを決定していきます。

結論が出るまで、それほどの時間は必要としませんでした。

2000年、MIRACLEは新たな目標に向かってスタートします。

目標は2001年、西宮で開催の「世界選手権」です!!

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1/27 もう一つの、武生ヨット連盟の総会

竹沢個人が所属しているもう一つのクラブ、地元の武生ヨット連盟の総会が開催されました。

ここの所有艇が、系列のSANTA KIDSで、現MIRACLEのうち私含めて3名がこの連盟の名簿に名を連ねています。J24クラスのヨットを福井に最初に紹介したのがこのチームで、もしかしたらここのSANTA KIDSが無かったら今のMIRACLEや、チームのきっかけとなった敦賀での全日本選手権も無かったかも知れません。そう言った意味では我々のルーツだと勝手に思ってます。

また、私自身のヨットのルーツもここにあります。メンバーの大西氏と共同でディンギーを購入し、なにも解らず漂っていたところをこの連盟の会長である、SANTAチームオーナーの笠原先生に拾われたと言うわけです。

現在、笠原会長以下金丸理事長のもと、地元に根ざした活発な活動を展開し、ある部分福井県のヨットに大きな影響を与える団体になっています。昨年の99年J24全日本選手権には出村キャプテンが中心となり県の連合チーム的なメンバーで、挑戦しています。

総会は、例年の場所である武生市内のお好み焼き店で行われました。活動報告、決算、次年度計画、予算を審議し、宴会へと移りました。

会の性格から、ここはヨットレースで各人のレベルを競うところではなく、もっと純粋にヨットを楽しみ、より多くの仲間にその魅力を伝えていこうという趣旨のもと、数々の事業を展開しています。それはこの連盟単独で終始するものでは無い。県の連盟、地元の仲間、ヨットに今まで接する機会すらなかった人達をも巻き込んでの活動です。

そのビジョンも明確で例えば今回審議された活動に関して言えば、近い将来ロングディスタンス(長距離)のレースにチャレンジするたの準備をしていきたい。必要な経験やネットワーク、メンバーの拡充を計る事業を多く計画しています。

陽気で活発、家庭的な雰囲気。ヨットに対する様々な関わり方を提示してくれるとても魅力的な武生ヨット連盟も、やはり資金面では苦労があります。少しでも多くの仲間と、楽しんでいきたいと、とても間口が広いクラブなので、是非のぞいてみて下さい。

興味のある方はメール頂ければ取り次ぎます!!

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1/31 FIESTA 山内氏よりお知らせ。

福井県敦賀市、ファーストハーバー敦賀に在籍し、共にJ24全日本選手権敦賀大会を戦ったチーム、FIESTAの代表、山内氏からメールを頂きました。                       今回、艇を入れ替えるとのことで、温存してきたレース用セールを格安販売したいとのことです。以下、メールを転載・・・。

お久しぶりです.
FIESTAの山内です。
この頃メールでもハーバーでもすっかりご無沙汰しておりますが、
皆様はきっと元気にセーリングを楽しんでいることでしょう。

ところで、 我FIESTAチームは今のJ24からYAMAHA31Sに
乗りかえることになりました。 今年の3月末を予定としています。
Jでの走り比べができなくなるのはちょっと残念な気もしますが、
幅広くヨットライフを満喫する(?)うえでは、 メンバー全員新艇を
心待ちにしています。

Jは既に売約済で、 今回
NEWセールを格安特価でお譲りしたいとおもいます? 
ちなみに購入してから3回程度しか使っておらず、
程度は極上です。 NO1なんかは新品同様です。

セール(NORTH SAIL製)・・・メイン・NO1ジェノア・スピンの3点。
価格は¥25万といいたいところですが、 このMLを見ている方で 
取りに来てくれる方には特別に
¥20万でお譲りいたします。
ちなみに、新品の定価は¥60万以上します。

世界選に向けて活動している某Mチーム、 
またまた富山湾でレースを楽しんでいる方、いかがですか〜?
一度ご検討いただければとおもいます。
それでは。
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とのことです。某Mチームはセールメーカーも含めて研究した後に購入する事を確認しており、すぐにはお返事できない状態。                                       どなたか興味のある方、仲介いたしますよ。

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2/6 練習。それは幻。

シーズンオフの鈍った体にむち打って、勝ち負けの差はOFFの努力で決まると息巻いて、福井は雪がちらついている中を西宮まで練習に出かけました。

天気予報は全国的に雨。快晴に恵まれた前日までとは打って代わって、狙ったようにこの日はお天気が崩れました。しかしながら我らがMIRACLE今年は気合いが違います。            何てったって目指すは世界選手権!大会に雨が降ることもあろうかと、激しい天候の中の練習も経験を積むチャンスだと息巻いて、遙々2時間30分西宮を目指しました。           一応天候を気にして、いつもより遅めの集合時間で、まずは懸案となっている、中間検査対策を施しました。作業は早々に終えて、午後一番から出航、悪天候の中の絶好の練習となる予定が・・・・・。昼食を取りに入ったいつものレストランで、席に着くなり、「ビール!!」。ん???

そうです。この日、大阪湾は霧りが出ていたのです。風も強く、波も立っていたかも知れない。こんな悪天候の中、出艇する事はクルーを危険にさらすことになります。自然を相手に戦うスポーツ、ヨットは出艇する勇気よりも中止する勇気を持つことが大切であると、物の本で読んだことがあります。ここは涙を呑んで予定を変更。ミーティングを実施することにしました。

かくして、今年初の練習はあえなく幻となってしまいました。しかしながら次週に博多でのミッドウィンター選手権を控えた、Clarisは我々がハーバーに滞在する間、ずっと沖合で練習していました。また、J24ではありませんが、MUMM36で活躍する「右近」も練習。やはり本当に強いチームには強いわけがあります。基礎があり、実績もあるチームがあれほど練習を重ねていても、レースに必ず勝つとは言えないのです。彼らの数分も持ち得ていない我々はいったいどうなるのでしょうか?

と、大きな反省をし、練習の必要性と重要性にあらためて感じ入ったたのは、帰宅した後でした。

あーぁ、あ!

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2/14 ミッドウィンター選手権。

博多の小戸でJ24クラスのミッドウィンター選手権が開催されました。私たちのチームは残念ながら出場は見合わせましたが、(と言うか、さすがに西宮から博多まで艇を輸送するパワーと資金、それに自分たち自身が博多に向かう時間と費用をいきなり用意するのは容易ではありません。ただ、関西水域から、系列親会社のSANTA、中野選手率いるClaris、和歌山のSiestaの3杯が出艇したそうです。

さすがは日本のトップを争うチーム、気合いが違います。北九州の水域には同じくトップレベルのミネルバ、アポロニア、そして伏兵マンタがあります。   各水域レースの少ないこの時期に、ある程度の杯数とレベルのレースに遠征することは、当然と言えば当然でしょう。

レース内容はやはりというか、案の定と言うか上記5艇のトップ争いに終始したそうです。結果はトータルで優勝Claris、2位SANTA。

今回のレース、出艇チーム名を見ただけで頷けるものがあります。強いチームは強いわけがあるわけです。確かにレースに掛ける時間や、費用等どうしようもない問題はあるでしょう。しかし我々にそれだけの時間や潤沢な資金に恵まれたとしても、同じことが出来るかというと・・・・。

このレースで、SANTAは確かな手応えを感じてきたようでした。         我がMIRACLEはそのような名実共に充実したトップチームを相手に世界選手権を目指します。                                  様々な情報を入手する度に、燃える何かを感じると共に、目標に近づけるか同化の不安も感じ、心境複雑になるのは私だけでしょうか。

4月には関西水域でも、ポイントレースが始まります。

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J24class Sailing Team MIRACLE