キャンピングカーを所有するということは、何かと経費がかかるものです。メンテナンスも手間がかかります。それでも、手放せないでいる人も多くいます。
不思議な魅力を持っているキャンピングカー。でも、4つのタイヤが付いている以外は、ステーションワゴンやミニバンとはまったく違う乗り物です。
高速でのわだちや横風には苦労するし、山岳道路も走りにくいものです。登りは何とかのぼれても、くだりは命がけ。貧弱なブレーキは、とても3トン半の車体をとめられません。駐車場だって限定されます。とても、街中へは気軽に乗り込めません。
車体のグラスファイバーのパネルだって、紫外線に強くありません。車庫が一番ですが、高さが3,3mもある車庫での保管など至難の業です。防水シールドは雨漏りの原因になるでしょう。雪国だと、屋根の雪かきの心配も要ります。つるつる滑って危ないんですよね。これから手に入れる方は、その辺を十分認識していてください。


5Lディーゼル

トヨタの3リッターディーゼル。自然吸気で18kg/mのトルクで91馬力。パワフルではないが、信頼性はある。ターボでないので扱いが楽だし、燃費も長距離で9キロ走るから経済的。毎日業務で使うエンジンとしては、申し分ないエンジン。このエンジンを3トンを超える車重を持つカムロードに載せた。当初は非力さを感じたが、慣れた今では何の不足もない。高速は80キロで航続できるし、山道も走りきる。重心が高く走行安定性が低いキングにはこれ以上のパワーはかえって危険である。ちょうど良いエンジンである。

遠くへ行くときは。

久しぶりのステーションワゴンでの高速ツーリング。出発が9時半、帰りも遅くならないようとの条件で日帰りツーリング。ここしばらくは高速代が乗り放題で1000円、使わなきゃ損損と早速高速へ飛び乗る。さすがに乗用ワゴン、100キロ出しても静かだ。周りの車に合わせて流れているといつの間にか110キロ台。多少、緊張感があるが、高速を運転しているという満足感はある。白馬か上越まで行くつもりで、パーキングでの休息はトイレのみ。途中のSAでの食事もそこそこにひたすらに走る。
 しかし、そうは行かないのが世の中。200キロを過ぎるあたりから疲れがでてくる。目的があいまいなドライブはすぐ飽きる。白馬へは何度も行っているので今回はパス、衝動的に糸魚川で高速を降りて、糸魚川駅周辺や海岸縁で休憩。しかし、日帰りでキャンパーでない場合は気持ちに余裕が取れないのだろう。どうしても先を急ぎたくなる。その点、キャンパーは不便なところも有るが、どこでも泊まれるという心理的な余裕をドライバーに与えてくれる。キャンパーを離れて、初めてキャンパーのメリットを感じる。いくら高速を飛ばせても遠くへいけるわけではない。急いで走れば疲れも出る。計画を立てて、休み休み途中と楽しみながら走った方が結果的に遠くへいける。

のび~太の使い方

高周波を使ってバッテリーのサルフェーション現象を防ぐ装置。バッテリーの電源を使って10000ヘルツ程度の高周波パルス電圧を電極間にかけて、硫酸鉛を溶かしだすというもの。
さっそく、7,8年前のカブについていたバッテリーが有ったので、再生を試みる。もとの電圧を測ると2,3ボルト程度。のび~太を取付け2時間ほど充電してみると開放電圧が6ボルトに上がっている。これは、望みがあると一晩充電してみたが、7ボルトから上がらない。古い10AHの小型バッテリーにも試してみたが同じような結果。思ったより重症だ。1週間ぐらい放っておくと何とかなるかもしれない。
 外に放ってあった55AHのバッテリー。どういうわけか電圧が12Vある。これも、のび~太を取り付けて充電してみている。現状ではセルを回すのは無理かもしれないが、2,3週間のび~太を取り付けて硫酸鉛を溶かしてやれば、十分回復する可能性がある。
 世の中にはパルス充電器というものがある。充電器と高出力ののび~太を組み合わせたようなものだ。20000円ほどするらしいが、のび~太と充電器を使って同じような効果が出来ると考えている。ただし、パルスの出力が弱いので、専用機だと数日で回復するが数週間かかるかもしれないが。

キングのタイヤ空気圧

キングが今はいているタイヤは、前が195/80R15 基準が4.5kgの空気圧で最大荷重970kg、後が215/75R15 6.0kgで最大荷重1215kgである。以前ともに5.5kgにしたら前輪が跳ねて使えなかったため、5.2程度に落とした経験がある。また、後輪を6.0にしたら、これまたはねて使えなかった。推測では全荷重が3800kg程度、前輪荷重は950kg程度、後輪は1000kg程度までだと思われる。前輪は最大荷重がかかっているが、後輪は多少余裕があるようである。となると、乗り心地と耐用荷重の兼ね合いから、前輪は基準どおりの4.5kg、後輪は0.5少な目の5.5kg程度が一番いいようである。前輪は1000キロ程度の耐荷重、後輪は1150kgぐらいの耐荷重になっているはずである。
※前輪4.8kgで2万キロ走らずにバーストの経験があります。タイヤの劣化と空気圧には細心の注意を払いましょう。


過剰重量対策

発電機50kg、エアコン40kg、無垢の木材等100kgとスタンダードより200kgぐらい重いはず。これは、4人分の重量と同じ。水を20リッターぐらいまでに抑えること。二人だけで異動すること。それから、荷物を最小限にすること。タイヤのメンテをしっかりとすること。これを守れば、何とか安全に使える許容範囲だと思う。
 水80リッター、6人フル乗車、自転車など大型道具は避けるべし。

のび~太効果

パルス電解によって、電極周りについている硫酸鉛が分離して電池内抵抗が小さくなる。その効果として、瞬間電流が大きくなり、スターターに強い回転力を与えることになる。また、オーディオでは音の立ち上がりが鋭くなり、元気な音になる。プラグに大きな放電が飛ぶことになり、トルクアップや燃費の向上につながる。つまり、バッテリーを新品に換えたような効果が期待される。これは、装着後数時間も経てば十分効果を確認できる。しかも、装着期間は、バッテリーの能力が最大限に活かされている状態が維持されることになる。さらには、サルフェーション現象を抑えることでバッテリー自体の寿命も長くなるようだ。バッテリーにとってはまるで夢のような装置、本来は、車かバッテリーに標準で付けておくべき装置である。

キングの履歴

平成12年に京都に住むオーナーに新車で購入された。数多くのオプションを付けていること、豊岡市で車検を受けているので別荘に置かれていたものかも、どちらにしても財産家か所得の多い人であったようだ。もしかすると、屋根つきの車庫で保管されていたかもしれない。次は平成16年頃に滋賀県に住むオーナーへ移動。個人か業者か不明だし、使用目的も分からず。ただし、気候が良い所なので、車体へのダメージは少なかったようだ。走行距離が2オーナーで6万キロ近くとキャンパーにしては伸びているにもかかわらず、内装、外装共に使用感が少ない。どのように使われていたか現段階では不明。3番目のオーナーはキャンパーにあこがれていたサラリーマン夫婦。定年近くなって、お金も暇も少し出てきたので、思い切って中古車のキャンパーを購入。あちこちと乗り回し、そして、いじりまわし楽しんでいる。

タフコートを考える。

床下の錆対策、業者にてタールベースの塗料を塗ってもらい錆は対策出来たが、塗料が扱いにくい。いつまで経ってもねばねばと衣服に付着する。下回りでの整備はできないことはないが、その気が起きない。
 8年を経過して、あちこちと錆や傷みが出てきていた。それは、自分で補修することになるが、床下の錆は目に付くものがあった。そのままでも10年ぐらいは何とか構造的には持つだろうが、精神衛生上良くないし、これを放って於いたのでは、どんなにほかを補修しても意味がない。しっかりと床下を対策しておくことは、この車を維持する上で必要条件であったと考える。タールベースゆえ後の扱いは面倒だが、錆の対策は万全だ。もともと床下の整備は自分でできるものではない。自分が出来る部分はシェルの外壁と内部、それにキャブ部分だけだ。そう考えると、塗料はどうであれ、床下の錆対策は必要なものであったと考えるのが一番である。

トラックの塗装補償は1年。

乗用車の基本部分の新車保証は5年10万キロ、ミラーやその他の部品は3年6万キロだったような。トラックの保証、特別保証は乗用車と同じかもしれないが、塗装は1年。トラックなってその程度のものだ。ビルダーの架装の錆対策も同じようなもの。雨ざらしなら1年で錆が出そうだ。作ってやっただけありがたいと思え程度のものだから、自分で対策するしかない。相当な対価を払う車にしてはなんとお粗末な仕上げといえようか。乾燥気候のアメリカのカリフォルニア州ならともかくも、冬は雪が降り、夏には湿気が多いこの福井では相当対策をしないと錆まみれになる。
 キャビンは塗装の弱い乗用車程度、屋根つきに保管して、錆が出てきたらタッチアップするだけ。床下は、業者による錆止め塗装。これで、そこそこ使える期間を延ばしてやるだけ。絶対的な対策なんてあるわけない。

バッテリー管理

普通車のバッテリーなんて簡単、簡単。普通に何も気にせずに通勤で使って、高速で遠乗りして、その間ノーメンテで使い切る。秋口にセルモーターの回転が弱ってきたら入れ替えれば良い。それでも、3年ぐらいは使えるし価格も安売りで4000円ぐらい。なんて気楽で使いやすいバッテリー管理なのだ。
キャンカーの場合はどうだろう。メインがツインで3万円、サブが3万円合わせると6万円ぐらいのバッテリーが付いている。メインは冬に乗らないと自然放電するし、ツーリング時には長時間走るから過充電気味になる。どちらも、補充電や放電の管理が必要。サブは充電管理と放電の管理が必要。それでも、300回ぐらいの寿命らしい。どちらも満充電にしておくには、かなり気を使わなくてはならない。
メインが過充電になりそうなときは、サブの充電をする。使わない冬場は充電を行う。年に2,3回はのび~太でサルフェーション管理をする。その程度の管理はさせてもらおうか。それでだめならしょうがない。それでも、必ず交換時期が来て数万円の出費は必要だろう。


雨どいの設置

キングのシェルはパネルを組み合わせて作られているため、継ぎ目の面が不連続になる。特に屋根部分左右の縦の継ぎ目は、車体の両側へ雨水を流さない役目はするが、その分前後に流れ出る。激しい雨のとき駐車場に停めると、天井に溜まった雨水がキャブ部分の屋根に流れ出す。運転席や助手席のドアに滝のように流れ落ちしばらく外に出られない。雨の降らない日だけ走るというのも一つの方法だが、そういう訳にも行かないので、キャブの天井に雨水誘導レールを取り付けた。激しい雨に遭っていないので効果は不明。ネットで散策していたら、バンクの両サイドに雨どいを取り付けたキングを見つけた。時間があったら、サイドにも付けてみよう。

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