第6集 一人白馬





第2章 トヨタプリウス

   トヨタプリウス

エンジンの掛け方さえもわからない今が旬なるハイブリッド車

交差点プスンと切れるエンジンはブレーキ離すとプルンと掛かる

山道を飛ばした後のエンジンの焼ける臭いはイッチョマエにて

バックミラー通して見える後続車ふたつの窓で分かれて見える

プリウスの大きく開くリアハッチ出し入れ便利も雨が吹き込む

オーディオにカーナビエアコンひとまとめすべての操作がタッチパネルよ

トヨタ社が社運をかけたプリウス車室内造りは特級品なり

セカンドのシート倒せるプリウスは宿泊できる車のひとつ

プリウスは確かに燃費良いけれどトータルエコにならないような

   50年物

人生は思うほどには長くなく過ぎ去りし日も瞬きのうち

マイカーの部品に寿命があるように人の体も永遠でなく

人生はこうだと言える歳になる定年まじかの57歳

世の中にそれほど興味あるでなく小さな楽しみそっと育てる

張り切れば結果あちこちガタがくるだましだましの50年物

   脳ドック

最近の老化気になる脳ドック何が出るかは神のみぞ知る

ロッカーに時計とメガネ財布置き専用パジャマで順番を待つ

手始めの血液検査に尿検査脳だけでないドックの中身

固定され狭き筒内入れられて孤独に耐える20分間

緊急のボタンが欲しい狭き筒動けぬだけに気持ちほぐれず

耳栓をしても聞こえる検査音工事現場かバイクの音か

検査済み受付で出るパン一つ飲み物券とで朝飯代わり

   エアーパーク

エンジンに翼と座席つけただけ威容を誇るF2展示

筒型の燃焼室というべきか巨体押し出すジェットエンジン

全天に航空映像飛び回る迫力過ぎて目まいがしたり

全開のリクライニングしてみれば女性の膝に頭があたる

歴代の自衛隊機が並びたる幾多の過去を翼刻みて

広報というには余りに金掛かる事業仕分けも仕方がないか

   浜松餃子

看板もまともに出ていぬ餃子店カーナビあれど見逃したりし

通されしすすで汚れた小部屋にて餃子の味に期待ふくらむ

さすがなり食べれど食べれど飽きがこず来た甲斐がある浜松餃子

大餃子脳裏に残る旅の味七つの箸で大皿つつく

   雨の中のガンダム

台風で中止となりしプラモフェア巨大ガンダム雨に仁王立ち

中止見て慌てて電話入れたるもジャンボタクシー戻ってこない

   静岡の居酒屋

前菜は清水で採れた巻貝もカタツムリ似て箸が進まず

客人を大きな切り身で楽します清水港のかつおの造り

名物のかき揚げしたる桜えびむかしに食べたえびせんの味

   駿府城跡

ご隠居の家康住みし駿府城江戸にも勝る時代が在りし

平成に復元されし東御門当時の威光ちらりと見せる

駿府城敷地そのまま残されて日曜なれば市民が憩う

   久能山東照宮

久能山往復したるゴンドラで眼下の樹海を堪能したり

今なれば成金趣味と思われる贅を尽くした東照宮かな

激動の時代に生きた家康公久能の山に静かに眠る

今でこそ親睦旅行も世が世なら庶民が来れる場所ではなくて

   静岡県立博物館

ロボットの資料を集めた企画展ホビーフェアに開催合わす

ロボットの活躍描く未来図は戦争絡む非情の世界

ゆかりある高田博厚好きなれどロダンの力に遠く及ばず

何回も写真で見たはず「考える人」本物オーラに圧倒される

一体が数億円する彫刻をさらり並べる底力見る

ロダンさえ古代ギリシャに比べれば庶民的なる作品作り

   清水の魚市

水産の施設ひしめく清水区に福井で見れぬ活気を感ず

エスパルス根拠地なりし清水には土台となりし経済がある

大き目の切り身のりたる海鮮のどんぶり皆で味わい尽くす

お隣で買った冷凍生シラス珍味なるゆえ好みがわかれ

無造作に錆び浮く荷台が置かれたり人の気のない昼のせり市

   ジャンボタクシー

大型のバスも動かす運転手 小回りきかず機転もきかず

カーナビの使える人が来ておくれ経験だけではロスが多いよ

乗客を乗せて給油はやめてくれ客を降ろせば時間あるだろ

東名をあおって時間を短縮も北陸道の80はない

雨ひどく室内曇ることもあるフロントぐらいエアコンで取れ

渋滞の加速減速腕が出るプロなら客を安心させろ

   玄米生活

良く揉んで一晩置いて炊き上げる玄米食も板に付きたり

手作りの飯碗似合う玄米にそっと一人でほくそ笑む

玄米を一粒ごとに噛みくだくひとつひとつに命感じて

少々のおかずと一汁あればいい玄米あれば満足できる

戦中に玄米食べた親二人健康説けど白米離さず

俺用に炊いた玄米知らぬ間に仏壇の中供えられたり

繊維質多く含んだ玄米に朝の通じも健康なりし

もともとは人間ドックの結果なり急に始めた玄米生活

   恐竜博物館

新聞に今日が最後と企画展何はともあれ勝山走る

中国の全身骨格見事だが仕上げ粗末で埃っぽいぜ

鮮やかに色を塗られたテラノ竜ライトの中で手足が動く

毛の生えた恐竜像が追加され10年間の進化のひとつ

当初には歯や爪だけの北谷産今じゃ巨大な大腿骨出る

腰骨のまったく違う竜達に1億年を実感したり

熊が出て恐竜公園入られず館内すべて遊び場になる

大型のバスを集める恐竜館福井を魅せる名所となりし

折角の恐竜館も我が妻は骨ばっかりでつまらないとか

   プリウス君

トヨタ社が威信をかけた新型車未来の技術集めし車

低燃費実現したるエコボディ空力なんとコンマ26

いつ何処で誰が乗っても絵になりし今のプリウス万能車なり

豊かさと知性備えるプリウスに漂う気品は只者でなく

エスティマに初期のビッツとプリウスは他社で作れぬトヨタの車

クラウンやエスティマもあるハイブリッド理念通せばプリウスになる

デザインに内外装に進歩性どれをとっても死角見られず

プリウスに世界覇者のGMも時代に合わずとどめ刺される

   ファンヒーター

景品でもらいし家の古ヒーター生ガスばかりで点火ができず

朝刊のチラシで見つけた安ヒーターお出かけついでに買い求めたり

三菱もパナも手を引くファンヒーター専門会社に細々残る

それなりに火力強くて臭いなし一万円のトヨトミヒーター

ガス化して青い炎のコロナ製年月経れば調子を落とす

買い替えし高効率のエアコンも石油の力にやはり及ばず

古灯油難なくこなすトヨトミが不精な我が家で勢力伸ばす

   トーヨートランパス

トラックのDNA持つハイエース段差越すたび車体震わす

1時間走ってやっと柔らかくグッドイヤーは近距離不向き

ネットにて高い評価のトランパストーヨー自慢のミニバンタイヤ

店頭で偶然みつけたトランパス値段手頃でサイズもピタリ

他あれど手から離れぬトランパス5分も経たずに契約済ます

ネットより少し高いが手間要らず保証もあるし安心できる

乗り心地しっかり感とも文句なくレジアスやっと乗用になる

しばらくは乗ってやるかなレジアスにトランパスなる助っ人を得て

   落ち葉

この時期の岩手県では落ち葉にて車輪すべりてダイヤが乱れ

紅葉は葉っぱにとってレクイエム漂う空気凛と張りたり

   菰(こも)吊り

その年に自宅で採れた米野菜持ち寄り御堂の冬仕度かな

吹込みし小雪を防ぐ菰吊りも今の時代は波板になり

場所ごとに番号あわせパネル当ていつものごとく船頭多し

一年が経てば手順を皆忘れ同じ議論が毎年起きる

仕度済み檀家総会始まりし暗き御堂で車座になり

役員が毎年変わる檀家会報告さえも慣れずにおわる

会終えて毎年同じ昼飯は白いにぎりに焼き鯖ふたつ

茶代わりに湯飲み注がる熱燗は運転あれば口も付けれず

   ミニ動物園

孫を抱く息子の嫁と妻連れて行ってみたりしミニ動物園

園内は幼児を含む家族連れ気軽に来れるも無料なるゆえ

市立にてファミリー志向の動物はウサギにカモにポニーにお猿

聡一朗初対面のポニーには興味示せど腕から下りず

原色でギャーギャーと鳴くインコには孫も自分も足が向かわず

どの舎にも孫の視線が釘付けよ初に見るものばかりなりにて

動物に見飽きた孫が歩き出す平地少なく転んでばかり

足羽山斜面に並ぶ動物舎バリアフリーといかない造り



第3章 石見銀山へ

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