今日に 未来に         詞 松村光洋 曲 KAZU

いつか見た夢 ふるさとの夢 

やさしい人の 想いでゆれる

想いでゆれる

湖(うみ)わたる風 心地よい風

水鳥たちも 楽しそうに遊ぶ

楽しそうに遊ぶ

 ※あなたと私の町だから みんなでいきよう

  世界に誇れる町だから 今日に 未来に

 

いにしえ人の ロマンをのせて

縄文の風やさしくゆれる

やさしくゆれる

いくつもの夢 それぞれの夢

町にあふれて 湖(うみ)に広がる

湖(うみ)に広がる

 ※リフレイン

しあわせ家族 住んでる町に

子供の頃の 想いでゆれる

想いでゆれる

川の音聞いて 波音聞いて

君の笑顔が 五湖に広がる

五湖に広がる

 ※リフレイン 

 松村光洋さんとの出会い

 六月 高浜の上瀬漁港から冠島に行く漁師の船の中で、恩地美佳さんから松村さんの詩をもらった。その日、メロディーがわいてきた。とても自然で情景の溢れる詩だった。

 数日後、縄文公園のベンチに座り、目の前に広がる風景を感じながら、もう一度最初からメロディーを感じていった。ギターをかかえたまま恩地さんと松村さんのご自宅を訪ねた。梅の選果作業をしている松村さん一家の前でいきなり「聞いてください」と歌った。ビール箱に腰掛けて---松村さん一家との初めての出会いだった。

 松村さんが見て感激した西湖のことをずっと思い浮かべていた。自分の目で見たいと思い続けていた。 見知らぬその湖へ行ったのは九月だった。上海から列車で3時間揺れてついたところが杭州。西湖はそこにあった。湖畔に一面に蓮があった。あいにく花は咲き終わったあとだったが、美しい風景が広がっていた。自然の中に心も体もゆったりと受け入れられる、そんな包容力のある風景だった。時間もゆったりと流れて、大きな息をしていた。「晴れの日は薄化粧美人、雨の日は厚化粧美人--これが西湖の形容詞です。」日中友好協会の鄭さんがそう紹介してくれた。

 松村さんが思いをはせた西湖、そして三方五湖が僕の中でも一枚の絵になってつながっていった。

 杭州の日中友好協会主催の歓迎宴で「今日に、未来に」を中国語で歌った。中国へ出発する前に園芸試験場に留学生として研修に来ておられた桃建明さんに習った発音で歌った。協会の趙さんが「福井と杭州をつなぐ心の橋ができました」そう言ってくれた。

 今日、こうして松村さんの思いが蓄積して、新しい時間と出会いを創ったこと、人生はすばらしいと思う。三方五湖の風景のすばらしさを「今日に、未来に」大切に歌っていきたい。

                                                                                                                                    KAZU