森林インストラクター試験は、筆記の一次試験と実技・面接の二次試験がある。もし、森林インストラクターの資格を取るためなら、筆記試験のための勉強をすればよい。森林インストラクター試験は合格率が1割~2割と低いが、そのほとんどは筆記試験で不得意科目が合格しないためである。一般的には「林業」や「森林」が難しい。逆に、林業や森林に携わる人には「森林内の野外活動」や「安全及び教育」が難しい。一次試験さえ合格してしまえば、二次試験は比較的合格率も良いのである。
勉強方法はそれぞれだが、3年間で4科目合格すればよいというのが案外くせ者である。作戦を立てて、一年ごとに一つか二つに的を絞って勉強するか、一年で合格するように広く勉強するか、各々の能力と気力と勉強時間の問題である。とにかく、何も勉強をせずに合格する人は少ないので、受験勉強を思い出して、頑張って勉強しなければいけない。参考書は社団法人全国林業普及協会発行の「森林インストラクター入門」等様々な書籍があるし、試験問題集等も市販されているので勉強の手助けになる。
一行目に、「もし、森林インストラクターの資格を取るためなら、~」と書いたが、これが「もし、森林インストラクターとして活動するためなら、~」だとしたら、話は少し変わる。是非、本当の森の中へ飛び出して自分の身体で森林を学ぶ必要がある。どんな本を読んでも、どんな問題を解いても得られない感動が、身体を通して伝わってくるし、そんな感動がなければ、人に何かを伝えることは難しい。本の言葉はあくまで誰かが書いたことで、自分が見たこと、自分が感じたこと、自分がさわったもの、自分が食べてみたものは暖かさと迫力を持って人に伝わっていくだろう。