イタリア紀行
(2003.8.25〜9.1)

アルバム第2弾
2005年欧州紀行
アルバム第3弾
2006年中欧紀行


(左)ポンペイ遺跡、かなたにヴェスヴィオ山を望む(中)ヴァチカン、サン・ピエトロ寺院(右)カプリ島、西部丘陵の別荘群


1.欲張り過ぎて疲れ果て...
 身振り手振りで異境を旅するだけのタフさを持ち合わせないので、旅行会社丸抱えのイタリアツアー(8日間)に参加した。添乗員が付いているのはもちろん、すべての食事が用意され、長時間のフリータイムやオプションが組み込まれていない“完全セット型”のツアーを選ぶ慎重さであった。現地ガイドもレストランも土産店も、案内されるところは日本語が通じ、ほとんど外国に来ているという感覚もないほどに「管理」されている。こうしたツアーを称してある人は「カプセル」の中から外国を見ているようなものだとおっしゃっているが、私はそのことに不満があるわけではない。

 しかし、今回のツアー選択の失敗点は欲張り過ぎたことにあった。当然、旅行業者の間では価格競争もあれば、同じ価格帯なら内容勝負になるだろう。内容を欲張れば、一つ一つの観光地をじっくり拝見する余裕がなくなるだけではなく、強行軍になるだろうし、ホテルやレストランの質も落とさざるを得なくなるのだ。そんなことは理屈の上では百も承知なのだが、現実に何社かの商品を比較するとつい内容が盛りだくさんな方に目が向いてしまった。参加したツアーは、ポンペイ遺跡、カプリ島の青の洞窟、バチカン市国や古代ローマの遺跡、ピサの斜塔を見学、ベニスでゴンドラに乗船し、そして世界遺産のフィレンツェなどの街並み、教会、城跡を訪ね、ルネッサンス芸術の至宝などを目の当たりにしようというのである。

 実のところ私にとってはどうでもよかった、トレビの泉やスペイン階段、ジュリエットの家から名産カメオやベネチアングラスの工房見学までもが盛り込まれ、実際にこのスケジュールをこなすためにイタリア本土のかなりの部分を貸切バスで長距離移動し、朝の6、7時から夜の9、10時まで観光地を駆け回るという強行軍だったのである。暑い時期だったこともあり、これにはほとほと疲れ果ててしまった。食事や宿泊面でもいろいろ不満が残ったが、苦情というより我が身の欲張り過ぎを反省しなければなるまい。もし、次の機会があるとすれば、同じ轍を踏まぬよう肝に銘じておくことにしよう。

(2003-9-25)

(上)ローマ、トレビの泉




(左)ピサ大聖堂のドゥオモと斜塔       (中)ヴェネチア、運河にはゴンドラが行き交う     (右)ミラノ、ドゥオモの南側面






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