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1999.1〜8


コミュニティバスの支援に福井県、福井市が前向き

 26日に、県と市が福井市の重要課題について話し合う県都問題懇談会が開かれ、双方が福井商工会議所が試験運行しているコミュニティバスを支援することに前向きの意向を表明した。
 栗田知事が「県、市でバックアップしたい」と口火を切り、現在の市中心部の北方向だけでなく橋南方面への便の開設にも前向きな姿勢を見せた。酒井市長も「来年度に向け12月までには方針を固める」と賛同の意向を示した。
(1999.8.27)




デマンドバスの実験開始/高知県

 高知県は2000年4月から、東芝、松下電器産業などと共同でデマンドバスの運行実験を行う。デマンドバスは利用者の要望に応じてルートを変更して走行する。実験では、実際に高知、中村両市で循環バスを運行し、中心市街地の活性化や高齢化に対応する地方都市型デマンドバスの可能性を探る。
(1999.8.26)




大型スーパーと提携しパーク&ライド実験/大阪府など

 大阪府は、建設省などとともに9月から、マイカー通勤者に駅近くの大型スーパーなどの駐車場に車を止めて電車で通勤してもらう「パーク・アンド・ライド」の実験を始める。民間の大型商業施設の駐車場を利用する本格的なパーク・アンド・ライドの試みは全国でも初めてで、実験にはイズミヤ、ダイエー、ジャスコ、西武百貨店、マイカルの5社が参加する予定。駐車場確保の手間や費用がかからず、スーパー側にとっても平日は空いている駐車場が有効利用できるメリットがあるという。
 実験は、近鉄河内松原駅前のイズミヤ松原店など府内5カ所、計400台程度の駐車場で来年3月までの半年間実施し、管理上の問題点や一般の来店者の反応、採算性、効果などを検証する。利用料金は月7千円から1万5千円とし、店舗の営業時間外の早朝から終電時間まで運営する。
(1999-08-12)




マイカー通勤減らす実験など6地域を選定/建設省

 建設省は6日、自治体などが小型電気自動車や低公害車などを使ってマイカー通勤を減らす試みなどに取り組む「社会実験」の地域として次の6地域を選んだ。

【神奈川県海老名市】  今年10月から小型電気自動車15台を、市民が朝夕の通勤用に、事業者が昼間に業務用にそれぞれ利用してマイカー通勤の減少を目指す。

【愛知県豊田市】  低公害車を使い海老名市と同様の共有化や乗り合い通勤を試す。

【大阪府】  大手スーパーなど5社の駅前駐車場、計400台分を使ってマイカー通勤を減らす実験をする。

【島根県松江市】  市街地の車線数を減らし歩行者がどれだけ歩きやすくなるかを調べる。

【東京都世田谷区】  公共交通が不便な住宅地で住民と話し合って運行ルートを決め、小型バスを試行的に運転して、私鉄駅への自転車や自動車の集中、混雑の緩和を図る。

【神奈川県鎌倉市】  市の中心部に入るマイカーを規制して、バスへの乗り換えを進める。
(1999-08-06)




「バスの駅」の整備方針を固める/建設省

 建設省はこのほど、バスの停留所を拡張し、周辺に公共施設や商業施設を一体的に整備する「バスの駅」事業を実施する方針を決めた。バス停留所を地域交流の核として整備するとともに、停留所付近での渋滞緩和などを図りたい考えで、12年度に全国約50箇所での実施を目指している。
 建設省は、特に地方でバスが今後、公共交通機関の中心的役割を担っていくとみており、「バスの駅」は最低でもバスを3、4台停車できる5百から4千平方メートルの停留所を整備し、周辺に地方自治体や民間企業の協力を得て、市民ホールや文化会館、スーパーなどを整備していくほか、パーク・アンド・ライドのための駐車場としての活用もできるようにしたい考え。
 93年に中国地方の地域おこしグループの発案で建設省などが支援して始まり、新たな観光名所として利用客を集めている例もある「道の駅」にヒントを得たもの。「道の駅」はドライバーの休憩場とともに、地元情報の発信拠点として特産品販売なども行う施設で、現在全国に約470箇所ある。
(1999-07-21)




バス運賃を精算するICカードを導入/山梨交通

 山梨交通(甲府市)は来年1月にも、乗り合いバスの乗客が精算機の上へかざすだけで支払いができる非接触型のICカードを導入する。ICカードを使うバス運賃精算は定額払いの場合では前例があるが、乗車区間の料金を計算して引き落とすシステムは全国で初めてという。
(1999.7.20)




8月から市内巡回バス試行/福井商工会議所

 福井商工会議所は、8月2日から9月30日まで、県バス協会と共催で同会議所がバスを貸し切る形で福井市内を循環するコミュニティバスを走らせる。中心地の商店街や公共施設、史跡などを一巡するコースで、料金は一律100円。中心市街地の活性化や観光振興に役立てる目的で、2ヵ月の試行の結果を踏まえて福井市に導入を求めていく考え。
 コースの距離は約6.5キロで、市内バスの停留所間平均距離・約500メートルより短い約300メートルの間隔で22の停留所を設ける計画。一周の所要時間は約27分。29人乗りのマイクロバスが午前7時半から午後7時まで、30分間隔で1日23回運行される。
 同会議所は1997年に公共交通推進専門委員会を設置し、公共交通活性化への研究を行ってきており、一方のバス協会も行政機関などと「バス機能を活用した地域づくりに関する調査研究委員会」を組織し、先日、循環バス試行などの提案を行っている。
(1999.7.2)




バス路線維持へ支援体制づくりなどを提言

 福井県バス協会(小島幸雄会長)は、国が13年度までに乗り合いバスの「需給調整規制」を廃止する方針を打ち出し、不採算路線の切り捨てが懸念される中で、生活路線の維持・活性化に向けて新たな支援体制や戦略的プログラムを提言した。
 同協会が10年度に日本バス協会の助成を受け、委員会を設けて研究してきたもので、福井大学工学部の本多義明教授を委員長に、関係行政機関や福井商工会議所、バス事業者の代表ら17人が参加した。
 「バス機能を活用した地域づくりに関する調査研究」の報告書では、バス交通の現状として利用者の減少傾向やバス離れ意識、バス会社側の経営悪化やサービス低下が挙げられ、分散的な土地利用、中心市街地の衰退、過度の車利用が衰退の原因と分析。移動手段の選択肢の少なさや外来者の移動性の低さなど現状の問題点に加え、今後の環境保全や高齢化社会への対応のためにも、バス交通を維持するだけでなく活性化することが必要としている。
 具体的活性化策としては、13年度までの短期と、それ以降の中・長期に分けて提言しており、中・長期の課題としては、バス事業維持のための地方独自の財源確保など支援体制・制度の確立、都心部におけるミニ・シャトルバスの運行、環境に優しいハイブリッドバスの導入などを位置づけている。短期的課題としては、行政による新たな支援・補助制度の創設や沿線住民による協力金負担と回数券の購入のほか、行政機関、経済団体、事業者、住民等による横断的な支援組織設立の必要性をアピールしている。またさらに、バス路線網の再編や超低床バスの導入など、バス交通環境の質的向上や、コミュニティバス、福祉バスの運行など、試行事業の実施が提言されている。
 試行事業としては、福井市と大野市で市街地中心部の公共施設や商業施設を結ぶ循環バスを運行するほか、福井市北部の芦原街道と嶺北縦貫線の合流点付近に駐車場を設け、そことJR福井駅を結ぶバスを運行するパーク・アンド・バスライドの実施を提案している。
(1999.6.29)




路面電車サミットで各地の取組み報告

 3日、愛知県豊橋市で始まった「全国路面電車サミット99」は、4日、全体会議が開かれ、全国の路面電車が走っている都市の市民団体や自治体の関係者など五百人が出席した。サミット事務局によると、現在も路面電車が走っているのは札幌市から鹿児島市まで全国19都市。排ガスを出さない交通機関として近年再評価されており、サミットは1993年以降、毎回路面電車が走る都市で開かれ今回で4回目。
 会議は幼稚園児による路面電車の歌で幕を開け、「とよはし市電を愛する会」の会長佐々木慎一さん(前豊橋技術科学大学長)が「市中心部の活性化のためにも、ヨーロッパ諸国で実施されているような自動車を入れないゾーンを設けるような工夫が必要」とあいさつ。
 続いて、札幌市や広島市など全国の都市の市民団体の代表が各地の実状と取り組みを報告した。路面電車を都市計画のなかに取り入れて路線の延長計画を進めている岡山市の市民団体は、路面電車を歩道側に寄せて走らせることで、歩行者が利用しやすいようなシステムを検討していると報告。また、広島電鉄がお年寄りや障害者にも乗降しやすいようにと、ドイツから輸入し9日に営業運転を始める予定の低床車両がビデオで紹介され、注目された。
 午後からは都市交通環境などの専門家を招いたシンポジウムが開かれ、観光資源・交通機関としての路面電車のメリットを生かした町づくりについて意見が交わされ、路面電車を二酸化炭素排出削減など環境改善に役立つと位置付けた上で、「21世紀の都市交通システムとして研究を進めていこう」と呼び掛ける「サミット宣言」を採択した。
 次回サミットは2001年に熊本市で開催する予定。
(1999-06-04)




電車利用者に映画館割引/京福電鉄

 6月1日から、京福電車(越前線)の利用者に映画館の割引を始める。定期券や回数券、フリー切符、普通乗車券を購入(定期券と回数券は提示でも可)する際、映画館の割引入場券が買えるもので、大人・高校生が1200円、中学生以下が800円と普通の入場料より100円(幼児)から500円(大人)得になる。
 対象となる映画館は、福井市内のシネマプラザ、福井松竹座、シネマ1・2・3・4、シアターFBC、メトロ劇場、テアトル福井(ただし改装終了後)の9館。
 割引券が買える駅は、松岡、東古市、山王、発坂、勝山、芦原湯町、三国の各駅。
(1999.5.29)




博多の中心部で100円バスを運行/西日本鉄道

 西鉄は、7月から福岡市中心部の乗り合いバスの初乗り運賃を現行の180円から100円に引き下げる。来年3月末まで9カ月間を試行期間とし、同地域での乗客が現在の倍になれば継続したい考え。
 対象地域はJR博多駅と天神地区間の1.5キロ四方で、均一区間以外の運賃は従来どおり。今回の値下げと同時に、運賃100円で中心部を循環するバス路線も新設する。
 福岡市内のバス路線は同社が事実上独占しているが、地下鉄やマイカーに奪われた乗客を取り戻すとともに、2001年度の参入自由化に先駆けて地盤を固める狙いもある。
 同社は国内バスの最大手で、対象となるのは1日約3700往復にのぼり、同地域のように輸送需要の大きい地域で運賃を一律100円とするのは珍しい。
(1999.5.25)




一律100円、電車・バスで「環境定期券」/京福電鉄

 6月の環境月間に合わせ6月5日から、京福電気鉄道は電車・バスの通勤定期利用者とその家族を対象に「環境定期券」の制度を導入する。電車では広島高速交通と熊本電鉄に次いで全国三番目、バスでも東海・北陸7県で二番目の導入になる。
 通勤定期の所持者は、土・日曜、祝日、年末年始(12月30日〜1月3日)には電車またはバスの券面表示区間外も片道100円で乗車できるほか、同行する同居の家族も表示区間内外を問わず片道100円(小児50円)で乗車できる。イベント電車や高速、空港、定期観光バス等は除かれるが、電車は越前線全線、バスは約60ある全路線が対象となる。
 ただし、電車の定期券所持者は電車の区間、バスの定期券保持者はバスの区間しか利用できず、また家族は特に同居の証明は求められないが、定期券所持者と同一区間を乗車した場合にのみ特典の適用がある。
 京福電鉄では、バスについては今後も継続する予定だが、電車については6カ月間試行し、利用状況を見てその後の対応を決めることにしている。
(1999.5.21)




乗務員が大正時代の服装で「ハイカラ電車」運行/京福電鉄

 京福電鉄福井鉄道部は、5月2日から5日まで永平寺線で「ハイカラ電車」を運行する。運転手は詰め襟の制服、普段は乗らない女性乗務員もはかま姿と、大正時代の服装で乗務し、連休で永平寺を訪れる観光客に京福電車をアピールしたい考え。
 東古市−永平寺間の所要時間約10分の区間を午前10時から午後3時までの間、10往復する。女性乗務員はガイド役を務め、Tシャツや絵はがきの販売も行う。
(1999.4.17)




ワンコインバスで城めぐり/松本電鉄

 松本電鉄(長野県松本市)は、18日から11月30日まで運賃100円(小学生は50円)の「松本城周遊バス」を運行する。観光客の便宜を図り市民の足としてバス利用を促進するのがねらいで、ワンコインで利用できるバスは長野県内では初めて。
 松本駅前を起点に松本城周辺の中心街を一周し駅前に戻る約5キロのコースで、13箇所の停留所に停車する。午前9時から午後5時の間、駅前を各時0分と30分に発車。一旦下車して乗り直す場合は再び100円が必要だが、500円の1日券(小学生は半額)も発売する。
 松本観光協会ではバス内に「まちかどマップ」を置いて、散策に役立ててもらう予定。
(1999.4.15)




日蘭交流400年記念のバス共通回数券を発売

 2000年に日本とオランダの交流400周年を迎えるのを記念して、大分バスと長崎自動車の両社が路線バスの共通回数券を発売する。100円券が11枚に絵はがき6枚が付いて1000円で、2001年3月末まで有効。19日に発売を開始するが、両社とも他社との共通回数券の発行は初めて。
(1999.4.10)




環境定期、全国で二番目の導入/熊本電鉄

 通勤定期を持っている人が土日や祝日に家族と一緒に電車に乗れば、家族が格安な運賃で利用できる「環境定期券制度」を熊本電鉄が3日から導入した。熊本電鉄の鉄道利用客は1日平均およそ4700人だが、土日や休日は平日に比べて3、4割少なく、週末などに家族で外出するときに電車を利用してもらうことで、交通渋滞の緩和や地球温暖化の原因とされる二酸化炭素の削減に貢献するとともに、電車の利用客の増加につなげたい考え。
 この制度では、鉄道の通勤定期を持っている人が土日と祝日(年末年始含む)に家族と一緒に電車を利用すると家族の運賃が一回につき全区間、大人は100円、子どもは50円と格安な料金で利用できる。
 環境定期券制度は2年前に神奈川県のバス会社が始めたものだが、鉄道でこの制度が採用されるのは広島県内の鉄道会社に次いで全国で2番目。
(1999-04-03)




全座席=優先座席制導入が3社に

 電車内でシルバーシートといった優先席を指定せず、全座席を優先席にして乗客に譲り合ってもらおうという「全席優先座席制」が1日、神戸電鉄(神戸市)、能勢電鉄(兵庫県川西市)でもスタートした。既に阪急電鉄(大阪市)が3月下旬から全国で初めて導入しており、今回2社も同社の関連会社。             
 神戸電鉄、能勢電鉄ともお年寄りや体の不自由な人、妊婦、乳幼児連れの四者をデザインした啓発ステッカーを車内に張り、放送やポスターでも協力を呼び掛けている。
 これに対し、ほかの鉄道各社は「優先席を全席に広げると譲り合いがうまくいかなくなる恐れがあり、今のところ導入予定はない」(京阪電鉄)などと当面静観する構え。
(1999-04-01)




「だんご3兄弟電車」を運行/JR四国

 「だんご3兄弟」のブームにあやかろうと、JR四国は3両編成の電車を「だんご3兄弟」に見立てて運転することになり、31日、高松駅で出発式が行われ、3人兄弟の男の子がテープカットをして出発を祝った。この電車は4月5日まで運転され、始発駅と終着駅の付近では「だんご3兄弟」の歌が車内放送されることになっている。
 「3兄弟電車」として運転されるのは、JR四国が瀬戸大橋線を中心に運転している6000系の3両編成の電車。この電車の先頭車両には電車を3兄弟に見立てた絵を描いたマークが取り付けられているほか、モーターのある先頭車両には「力もちの長男」、車いすが固定できる2両目の車両には「人にやさしい次男」、3両目の車両には「ときには先頭三男」と、それぞれキャッチフレーズがつけられている。
(1999-03-31)




大学・短大生に9割引のバス定期券/宮崎交通

 宮崎交通(宮崎市)は、4月から県内すべての大学、短大生を対象に路線バスの定期券を9割引で発売する。同社は97年4月から一部の学校を対象に試験的に定期券の9割引を実施してきたが、希望する声が多いことから対象を広げることにしたもので、9割引は全国にも例がないという。
(1999.3.20)




万葉線存続の結論は99年度に持ち越し/加越能鉄道

 富山県高岡市と新湊市を結ぶ加越能鉄道・万葉線の経営問題を話し合う万葉線検討会が18日に開かれたが、第三セクター化を目指す両市とバス転換を主張する同鉄道との協議が折り合わず、導線存続の結論は99年度に持ち越された。
 検討会には学識経験者、県、沿線2市、加越能鉄道の代表者らが出席し、第三セクター化に当たって、1)加越能鉄道の資本参加、2)同社の持つ軌道資産の譲渡、3)人員の協力、などを協議したが、同鉄道は資本参加に同意せず、また資産譲渡でも金額面で合意が得られなかった。
 沿線2市は今後、第三セクターの収支見通しの調査や沿線住民の理解の促進に取り組み、来年度の早い時期に再度検討会を開きたい考え。県は2市の取組みを待って支援策を検討する。
(1999.3.19)




関西の私鉄7社が定期券デザインを共通化

 阪急電鉄など関西の私鉄7社は3月下旬から、これまで各社ごとに違っていた定期券の地の模様を「地球環境に優しい鉄道とバス」を訴える薄い桃色のデザインに統一する。印字前のカードを共同購入することで年間2、3割のコスト削減を見込んでいる。
 新しいデザインは、電車とバス、地球、クローバーのパターン模様の上に、地球の周りを電車とバスが走っているイラスト。偽造防止のため、カラーコピーすると全体が変色し、「×」や「コピー」の文字が浮き出るという。                  
 導入するのは阪急のほか、阪神電鉄、山陽電気鉄道、神戸電鉄、神戸高速鉄道、北神急行電鉄、神戸新交通。          
(1999-03-18)




超低床の路面電車車両をドイツから空輸/広島電鉄

 広島電鉄(広島市)が購入した新型の超低床路面電車が13日朝、世界最大級のロシアの輸送機アントノフ124でドイツから広島空港に空輸された。同社はこれまでも海外から路面電車を輸入しているが、空輸したのは初めて。これは電車の導入に広島県や沿線の市町から補助金を受けているため電車を今年度中に到着させる必要があり、発注先のドイツのメーカーに空輸を依頼したもの。
 電車はドイツの総合電機メーカー・シーメンス社製で、5両編成で全長約30メートル、重さ約32トン。軌道面から床までの高さが33センチと低く、ホームとの段差がほとんどなく車いすの障害者やお年寄りも利用しやすい。5月ごろにもJR広島駅前と観光地・宮島に渡る港を結ぶ路線を走る。      
(1999-03-13)




新潟交通電車線の廃線を承認

 11日に開かれた運輸審議会で、新潟交通(新潟市)から出されていた新潟交通電車線東関屋―月潟間(21.6キロ)の廃止が承認された。運輸省はこれを受けて近く廃止を許可する。廃止は4月4日の予定で、バス輸送に転換される。            
(1999-03-11)




バス利用促進に環境定期や買い物客割引/遠州鉄道

 静岡県の遠州鉄道は、バス利用促進へ今月中にも「環境定期」の実験を始めるほか、4月をめどに買い物客対象のバス利用割引券を発行する。
 環境定期は、路線バスのワイドフリー定期券の所有者と同伴者の料金を100円に割り引くほか、一般通勤定期の他人利用を認めるもの。また、買い物客割引は浜松市中心街の約百店舗と共同で取り組み、商店側が遠州鉄道のバス利用割引券を割安に買い取って買い物客に無料で配ることにしている。
(1999.3.8)




名鉄美濃町線・美濃駅〜新関駅間の廃線を承認

 岐阜県美濃市から関市を経て岐阜市中心部を結ぶ名鉄美濃町線のうち、美濃駅(美濃市)〜新関駅(関市)間(約6.3キロ)の廃止が4日開かれた運輸審議会で承認された。美濃町線・美濃駅の利用者は60年代半ばに1日当たり平均乗降客が3千人を超えたが、その後は減少し、90年代に入ってからは千人に満たない状況が続いていた。92年に名鉄の赤字路線リストラ策として同区間の廃止が浮上し、美濃市が廃止やむなしの姿勢を示したため、名鉄は運輸省中部運輸局に同区間の廃止を申請していた。
 1911(明治44)年の開通以来、88年間にわたって長良川沿いを走り続けた両駅間の運転は今月31日で終了する。廃止後、地域住民の足は同区間を走る第三セクターの長良川鉄道によって確保される。
(1999-03-05)




ロードプライシングの実験へ/鎌倉市

 鎌倉市で慢性的な渋滞の緩和策を検討している「鎌倉地域交通計画研究会」(会長=高橋洋二・東京商船大教授)は、市中心部に乗り入れる車から“協力金”を集める「ロードプライシング」の実験を行うことを決めた。鶴岡八幡宮を中心とする市中心部の周囲数か所にゲートを設置して、ドライバーから「協力金」や「寄付金」の名目で料金を徴収することにしている(現行法では強制的な料金徴収はできないため、ドライバーの自発的協力に頼る)。
 徴収額など具体的な方法を詰めて、来年度にも実施する計画。研究会内には「観光客の減少につながる恐れがある」「エリア内の住民は対象から外すべきだ」などの意見もあり、慎重に具体案を詰めることにしているが、「お金を取ることが、渋滞の抑止力として有効か検証したい」考え。
 年間約2千万人の観光客が訪れる同市では、休日には市中心部の道路が身動きできなくなるほど渋滞し、市民生活にも支障が出ている。このため、同市と市民、学識経験者が四年前に研究会を結成し、「パーク・アンド・ライド」や公共交通機関の利用者に特典を設けた「環境手形」発行実験などに取り組んできている。
(1999-02-25)




金沢市と松江市をオムニバスタウンに指定

 警察庁、運輸省および建設省は、今般、金沢市と松江市をオムニバスタウンに指定することとした。今後、両市においては、バス事業者、道路管理者、交通管理者など各分野の関係者からなる推進協議会をつくりオムニバスタウン計画の着実な実現を目指す。
 オムニバスタウン構想は、人・まち・環境にやさしいというバスの社会的意義を最大限に発揮したまちづくりに向けて、市町村の取組みを促進して自動車交通が抱える諸問題の解決を図ろうとするものであり、関係3省庁が連携して積極的・重点的に支援を行っていくもの。
 オムニバスタウンの指定は平成9年12月の浜松市に次ぐものであり、今回の指定で3市がオムニバスタウン整備を進めていくことになる。
(1999-02-19)




中心街でトランジットモールの試行/浜松市

 国内で初めて静岡県浜松市で3月15日から28日まで「トランジットモール」の試行が行われる。JR浜松駅前から西に延び、デパートなどが並ぶ幅36メートルの市内一の目抜き通り「鍛冶町通り」(県道)を延長約270メートルにわたり規制する計画。またマイカーからバスに乗り継いでもらうため、市周辺部の駐車場を確保して「パークアンドライド」をあわせて実施する。同市は期間中、路上でイベントなどを行う一方、車や歩行者の流れなどを調査し、本格実施に向けた検討資料にしたい考え。
 トランジットモールは、都心の道をバスなどの公共交通と歩行者の専用とするもので、フランス・ストラスブール、イギリス・オックスフォードなど欧米で実施されている。買い物客のため休日だけ実施している歩行者天国と違い、恒久的に車を排除することで中心街が本来持っていた魅力を回復させるのが狙い。
 浜松市では期間中、午前7時から午後7時まで一般車両を締め出し、路線バスだけ中央線寄り二車線を通す。とりわけ午後は、バスは徐行させ自転車も排除するため、ほとんど歩行者専用道路となる。商品搬入は、午前中にわき道から行われる。
(1999-02-07)




3月下旬からコミュニティバスの運行開始/金沢市

 金沢市は、北陸鉄道に全面委託して3月下旬からコミュニティバスを初めて運行する。JR金沢駅、武蔵が辻、尾張町、此花町を循環し、午前8時半から午後6時まで1日39便が運行される。全国で初めて、交通規制に例外を設け歩行者専用道路になっている横安江町商店街も通ることも決めた。
 乗車料金は1人100円で、北陸鉄道の赤字は市が全額補填することとし、初年度の負担見込み額を99年度当初予算に計上する考え。
 高齢者などに配慮して、地上から床までの高さが約28センチと低い車両を使い、デザインは2月上旬をめどに決定する。
(1999-02-04)




新潟交通が電車線の廃止を申請

 新潟交通は2日、運輸省新潟運輸局に新潟市と月潟村を結ぶ電車線(総延長21キロ)廃止の申請を行い、同線は今年4月4日を最後に昭和8年4月の開通以来66年の歴史に幕を閉じることになった。運輸省では運輸審議会の審議を経て、3月中にも廃止を許可する予定。
 電車線の利用客は、36年前の年間630万人をピークに最近は年間90万人あまりにまで落ち込んでいた。赤字続きのため新潟交通では廃止を決め、去年10月には沿線の7自治体でつくる対策協議会との間で廃止することで合意した。
 新潟交通では電車線を廃止したあとバスを運行させることにし、黒埼町と新潟市を結ぶルートには1日9往復、月潟村と新潟市を結ぶルートには1日23往復のバスを運行させる予定だが、路線の跡地をどうするかはまだ決まっていない。
(1999-02-02)




土砂崩れ復旧し4か月ぶりに運転再開/上信電鉄

 群馬県の高崎市と下仁田町を結ぶ上信電鉄は、昨年10月2日、富岡市南南蛇井の線路わきの斜面が崩れ、復旧作業のため一部区間が不通になっていたが、工事が終わりおよそ4か月ぶりに明日から運転が再開されることになった。
 現場の斜面は大雨で地盤が緩み、再び土砂が崩れる危険があることから斜面を補強する工事が続けられていたもので、この復旧作業の間、南蛇井駅と下仁田駅間およそ5.5キロはバスの代行運転が行われていた。
 復旧工事には2億円余りがかかったということで、上信電鉄では沿線の自治体などから助成を求めることにしている。
(1999-01-29)




20日間バス乗り放題/北アルプス周遊パス

 大町市など7市町村は4月から「北アルプス周遊パスポート」を発売する。1000円で、主要観光地を結ぶバスに20日間乗り放題。5月の連休や夏休みの週末などにも利用でき、協賛店で提示すると1年間割引サービスも受けられる。
(1999.1.23)




優先座席を全席に拡大/阪急電鉄

 阪急電鉄は4月1日から、お年寄りや体の不自由な人のために車両の一部に設けている「優先座席」を全席に拡大し、座席の指定を撤廃する。妊婦や乳幼児連れの人に対しても席を譲ってあげるよう車内放送やポスターで協力を呼びかける。運輸省によると、全席を優先座席とするのは全国の鉄道会社で初めてという。いまのところ、近畿圏を走るJRやほかの私鉄では優先座席の指定を撤廃する考えはない。
 阪急電鉄は、1975年から高齢者や障害者を対象にした優先座席制度を始めた。現在、座席上の壁にステッカーを張るなどして1両当たり6席を指定している。電車で外出する高齢者や乳幼児連れが増えるにつれて優先座席の拡大を求める声が相次ぎ、今後高齢化が一層進むことからも現行制度では対応できないと判断し、全線の電車で優先座席の指定を撤廃することにした。乗客のマナーに頼る面が大きいため指定席のなくなることに不安もあるが、「優先座席の譲り合いも浸透しつつあり、乗客の性善説に期待して踏み切った」と話している。
(1999-01-21)




観光名所の入場と市電のセット券発売/長崎

 長崎国際観光コンベンション協会は、長崎市内の電車1日乗車券とグラバー園や大浦天主堂などの名所の入場券がセットになった「長崎観光パスポート」を発売した。オフシーズンの観光客誘致をねらい3月末までの期間限定で販売され、市内の観光案内所などのほか、主な旅行代理店でも入手できる。
 「パスポート」は大人1500円、中・高校生1000円、小学生600円で、グラバー園、大浦天主堂、長崎原爆資料館、出島史料館、孔子廟、中国歴代博物館の6施設に入れる。通常の市電1日乗車券(500円)を使ってこれらの施設を回るより、大人で875円安上がりになるという。「パスポート」には各施設の写真入りミニ解説やJR長崎駅前からの交通案内なども掲載されている。
(1999.1.14)




初の女性鉄道運転士を募集/京福電鉄

 京福電鉄(福井)は、4月に改正男女雇用機会均等法がスタートするのに合わせ、来年初めにも女性の電車運転士を登場させる方針で、希望者を募集している。同社では既に、今春採用の女性運転士として福井市出身の21歳の会社員の採用を内定しているが、より多くの女性に第一期生のチャンスをと、今回の追加募集となった。
 募集対象はこの4月から勤務可能な19歳から25歳までの健康な女性。若干名を採用する予定で、入社試験として学科と面接、健康診断がある。就職希望者は15日までに履歴書を提出する必要がある(詳しくは、京福電鉄福井人事部まで)。
 同社では、大戦中の混乱期に一時、女性が運転士を務めた記録があるが、電車運転を含め鉄道の現場は「男の職場」で、これまでは深夜に及ぶ勤務が女性の進出を妨げていた。4月1日以降は法改正で一般職種でも女性の午後10時以降の勤務が可能となるため、利用客増加もねらって女性運転士の正式採用に踏み切った。中部運輸局によると、女性運転士は平成2年に全国で初めて誕生し、現在、私鉄を中心に約40人と、まだまだ少ない。
 採用者は4月から7月まで、まず駅員として実習。その後約半年間、鉄道運転免許の取得試験に向けた学科、実技研修を受け、順調にいけば12月中旬頃に免許を手にすることができる。来年の今頃には乗客を迎えるさわやかな女性運転士の姿が見られそうだ。
(1999.1.13)




列車接近等の情報案内表示板を設置/京福電鉄

 京福電鉄福井鉄道部は、このほど越前本線の新福井駅と越前開発−勝山間の21駅の待合室に「列車接近情報案内表示板」を取り付けた。同線では駅員のいない無人駅が多く、電車が遅れる場合などに利用客に不安を与えないように運行状況を知らせることもできるとあって、利用客の評判も上々。
 接近情報は、電車が一つ前の駅に着いた時点で「間もなく到着」と表示され、放送も流される。さらに乗り換えの注意を促したり、ダイヤの遅れを知らせることもでき、運休の場合は代行バスの案内も可能。通常は京福のイベントや企画の情報が流されている。
(1999.1.5)




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