春に感謝する祭
じじぐれ祭り
毎年5月5日の子どもの日に、味見河内の住吉神社で行われるじじぐれ祭りは、
約1000年の伝統を持ち、県の無形文化財の指定を受けた祭りです。


 伝承によると祭の由来は、この区(現在の味見河内町)の上比丘尼の「神の森」から、現在の小谷の山に創建された社殿に、神さまをお移しした遷座の儀式を今に伝えたもので、神社草創期の柴みこしを造り、ねそ、ぐんど藤による結束の技術などがたいへん貴重だと県無形文化財の指定を受けました、
 じじぐれ祭は、朝5時神社前に集合し、ブナ切り、より代作り、台座造りの3チームに分かれ、まずブナ切りが山へ出発します。
 台座造りは、丸太で井桁を組み、それに杉とツバキを四角に結束し、ネソとぐんど藤で台座にかけ、10人がかりで、カケヤで打ちながらしめ上げていきます。
 その台座にシデやブナの枝をさしこみ、みこしの中央に神社が祀る3体の神さまを、3体のより代の花束とし、杙をつけて打ちこみます。
           
 午後2時、神主による祝詞があげられ、神酒をみこしにふりかけ、柴みこしの出発です。
 「千代、千代、千代の 花の都の 手に手をこめて、山それ、そ、わ、か」の御神歌を歌いながら柴みこしをゆすり、さし上げ、村中を舞い狂うのです。
 祭りは、古いしきたりに従って氏子の家を巡り、神殿に帰ってきます。
 祭りのクライマックスは、神のより代である花の争奪戦です。
 それは、その年の縁起を占う意味もあり、華やかで激しく奪い合う姿は祭の見所です。 
 昔は子供みこしもあり、子供みこしが先導しました。この宮の神さまは、「女の神さま」で子ども好き、子どもみこしを大切にし、みこしに参加できない幼少の子には、ブナの枝で箒みこしを作り先導させました。
 また角力(すもう)好きの神さまで、乳の出ない女の人は、おかゆを神前にそなえ、子どもに角力(すもう)をさせ、そなえたおかゆを食べ、小さい狛犬を寄進しました。それで小さい狛犬が、たくさん残されています。


「じじぐれ祭り」とは「じじふり祭り」がなまったもので「野山の春の気配に心が奮い立つ」という意味で、春に感謝する祭りです。






     
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