高橋殿御返事

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高橋殿御返事文永十年()五月十七日の概要

【文永十年()五月十七日、高橋六郎入道、聖寿五十二歳】 
米穀も又又かくの如し。同じ米穀なれども謗法の者をやしなうは仏種をたつ、命をついで弥弥強盛の敵人となる。又命をたすけて終に法華経を引き入るべき故か。
又法華の行者をやしなうは、慈悲の中の大慈悲の米穀なるべし。一切衆生を利益するなればなり。故に仏舎利変じて米と成るとは是なるべし。
かかる今時分人をこれまでつかはし給ふ事うれしさ申すばかりなし。釈迦仏・地涌の菩薩、御身に入りかはらせ給ふか。
其の国の仏法は貴辺にまかせたてまつり候ぞ。仏種は縁に従て起る。是の故に一乗を説くなるべし。
又治部房・下野房等来り候はばいそぎいそぎつかはすべく候。松野殿にも見参候はばくはしくかたらせ給へ。

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