南条殿御返事

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南条殿御返事弘安三年十二月十三日の概要

【弘安三年十二月十三日、南条時光、聖寿、真筆断存】 
■牙二石・並に■鵄一だ(駄)、故五郎殿百ケ日等云云。
法華経の第七に云く「川流江河諸水の中に海これ第一なり。此の法華経も亦復是くの如し」等云云。此の経は法華経をば大海に譬へられて候。
大海と申すはふかき事八万四千由旬、広きこと又かくのごとし。此の大海の中にはなになにのすみ有りと申し候へば、阿修羅王○ 
凡夫にてをはせし時、不妄語戒を持て、まなこ(眼)をぬかれ、かわ(皮)をはがれ、ししむら(宍)をやぶられ、血をすわれ、骨かれ、子を殺され、め(妻)をうばわれ、なんどせしかども、
無量劫が間一度もそら事なくして其の功に依て仏となり給て候が、無一不成仏と申して、南無妙法蓮華経と只一度申せる人一人として仏にならざるはなしととかせ給て候。
釈迦一仏の仰せなりとも疑ふべきにあらざるに、十方の仏の御前にてなにのゆへにかそら事をばせさせ給ふべき。其の上釈迦仏と十方の仏と同時に舌を大梵天に。

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