真言七重勝劣事の概要

『金綱集』「真言宗見聞」(『日宗全』13巻257頁)に一部同文あり。『日朝本録外目録』『三宝寺録外目録』『本満寺録外』『刊本録外』等所収。
 冒頭@法華大日二経七重勝劣事A尸那扶桑人師判一代聖教事B鎮護国家三部事C内裏有三宝当内典三部事D天台宗帰伏人々四句事E今経位配人事F三塔事G日本国仏神座席事、の八項目が挙げられ、  以下順次図表を以って説示されている。最後に真言宗の三宝すなわち仏=観音菩薩・法=真言の法・僧=東寺の僧、に対して叡山の、仏=釈尊・法=法華経・僧=延暦寺の僧、が挙げられるが、  真言に対する破折は見られず、かえってその主張が示されている観がある。全体として宗祖の作とは思われない。但しA尸那扶桑人師判一代聖教事については、真蹟の存する 番号3-34「一代勝劣諸師異解事」とほぼ同文である。