従因至果(じゅういんしか)     関連語句 従果向因
「因より果に至る」と読み、従因向果ともいう。因の境界(九界)から果の境界(仏界)へと至ることで、従果向因に対する語。日本中古の天台教学では、『法華経』迹門は従因至果を説き、本門は従果向因を義とすると配当される。
迹門が断迷開悟の始覚門を主説し、五十二位等の階位も下位から次第に昇進して仏果に至る旨を説く辺を指して従因至果と規定される。『御義口伝』〔38309〕などに見える。 ⇒従果向因。