煩悩無辺誓願断
(ぼんのうむへんせいがんだん ) 関連語句 四弘誓願
無量無辺の煩悩をすべて断尽しようと誓うこと。また、数え切れない煩悩にまみれた衆生を悟りに導きたいと願うこと。すべての菩薩が初発心の時に起こす四弘誓願の一つに数えられる。『爾前二乗菩薩不作仏事』〔11770〕に引用される『注金剛論』の文には「此の煩悩即ち是れ菩提なりと達するを煩悩無辺誓願断と名づく」とあり、煩悩即菩提と観達する義にあたると説かれている。