西穂高岳 奥穂高岳 北穂高岳1997





 平成9年8月1日〜3日、二泊三日で西穂高岳〜奥穂高岳〜北穂高岳を縦走してきました。初日の1日はくもり、2日、3日は晴れでした。
 コースは上高地から入山し、西穂山荘(泊)〜西穂高岳〜間ノ岳〜ジャンダルム〜奥穂高岳〜穂高岳山荘(泊)〜涸沢岳〜北穂高岳〜上高地です。
 福井を当日の4時に出発、沢渡(さわんど)に8時到着。バスで上高地へ。登山届けを提出後、出発。前日まで雨だったせいで、西穂山荘までは足下が悪い。
 2日目は晴れ。しかし、ずっとガスがかかっていて視界がよくない。時々稜線が見える程度。西穂高岳山頂を越して縦走する人は、私を含めて7人ぐらい。しかし、前後に人がいるのがわかっているので心強い。
 奥穂高岳山頂までは、緊張の連続で気が抜けない。浮き石が多く、ルートもペイントマークが頼り。しかし、恐怖感は少ない。ジャンダルムへの登りでは、ルートがはっきりせず、後方の人に指図してもらう。ジャンダルムからロバの耳、馬の背、奥穂高岳山頂までは今まで以上に緊張を強いられる。奥穂高岳山頂に着いたときは、安堵感でいっぱい。穂高岳山荘には予定よりも、かなり早く到着。
 3日目も晴れ。しかし終日ガスがかかる。涸沢岳からの下りが、非常に恐怖感を覚えた。やはり視界が悪い。ドームを越してからは、槍ヶ岳が時折顔を出す。南峰からは、滝谷がのぞけた。北穂高岳で初めて視界が広がる。今まで登ってきた、西穂高岳からジャンダルム、奥穂高岳、涸沢岳までの稜線、これから続く大キレット、南岳、大蝕岳、槍ヶ岳の大パノラマが、手に取るように見える。
 ここにきて初めてブロッケン現象を見る。ちょうど朝日の方向と反対側。光の和の中に、自分の影が映っている。大感激。カメラに収めたが、あまり写っていない。後は下山するだけ。気を引き締めて涸沢ヒュッテまで降りる。
 横尾山荘前で、昼食をとる。上高地には16時近くに到着。最終バスで、沢渡まで戻る。2日目の穂高岳山荘の食堂で、福井の知人の仕事仲間と会った。すごい偶然だった。彼らは新穂高から穂高岳山荘、翌日私と逆のコース、西穂高岳を目指すそうです。こんなこともあるのだなあ。
コースタイム
 1日くもり 9:20上高地〜9:50西穂登山口〜12:20西穂山荘(泊)。
 2日晴れ 4:00西穂山荘〜4:55独標〜5:25ピラミッドピーク〜6:10西穂高岳6:40〜8:30天狗岳〜9:05天狗のコル〜10:15ジャンダルム10:30〜11:30奥穂高岳〜12:10穂高岳山荘(泊)。
 3日晴れ 5:10穂高岳山荘〜5:25涸沢岳〜7:15北穂高岳7:45〜9:40涸沢ヒュッテ〜11:50横尾〜16:00河童橋。

西穂高登山口


西穂山荘


西穂独標から


明神岳


西穂高岳


北穂高岳、遠くに槍ヶ岳


急峻な岩場を行く


間ノ岳付近


間ノ岳付近


天狗岳山頂 著者


天狗岳


ジャンダルム


ロバの耳付近


ロバの耳付近


ロバの耳付近


奥穂高岳からジャンダルム


滝谷と雲間に浮かぶ槍の穂先


北穂高岳付近


北穂高岳山頂 著者


北穂高岳付近




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