室堂は白山室堂センターを中心に各登山道の終着点です。
センターは平成13年に改築され、14年度から再開されました.室堂には白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)奥宮があります。
山頂は2702mの御前ヶ峰を中心に剣ヶ峰、大汝峰から成り立ちます。
山頂には銅製の方位盤がありましたが、平成19年に落雷で壊れてしまいました。今年、平成20年6月に再建されました。
山頂周辺は火口湖が点在し、お池めぐりコースが設定されています。
紺屋ヶ池(こんやがいけ)、油ヶ池、翠ヶ池(みどりがいけ)、血ノ池、五色池、百姓池、千蛇ヶ池があります。特に千蛇ヶ池は万年雪に覆われています。
大汝峰のすそから血の池付近にかけては、少し異なった風景です。白っぽいさらさらした砂や、小礫の間に巨岩が散在しています。これらが熱雲堆積物と呼ばれているものです。1554~1556年に翠ヶ池からの火砕流が流れてできたと考えられています。
また、シーズン中は高山植物が咲き乱れています。大汝峰周辺は人も少なく時間があれば登ってみてください。
室堂から平瀬道へ5分ほど歩くと思いのほか静かで高山植物が咲き乱れている室堂平があります。ハクサンシャクナゲがたくさんみられます。
翠ヶ池から千蛇ヶ池にかけての岩の隙間を覗いてみてください。イワヒゲが岩の隙間にはえています。うろこ状の葉が特徴です。
夏のシーズン中は室堂周辺はどこもお花でいっぱいです。
11月にはいると初冠雪がおとずれます。大変静かです。空気が澄んでいるので遠くまで見渡せます。
登山道も木々が枯れて、先まで見通せます。
一部(財)白山観光協会発行の「山頂池めぐりコースの自然観察」より抜粋