白山の魅力。



 白山は7月から10月上旬までが登山シーズンとなります。5月の連休の頃は、年によっても違いますが、雪の多い年で「別当出合」(べっとうであい)から上は残雪があります。雪の少ない年でも「中飯場」(なかはんば)から上は残雪があり、アイゼンとストックは必需品です。

室堂から御前ヶ峰


 高山植物は6月下旬から咲き始め、梅雨明けから8月上旬にかけて最盛期を迎えます。

ミヤマクロユリ


 9月にはいると、ななかまどが赤い実を付けはじめ、中旬から10月初旬にかけて紅葉の最盛期です。初雪があるのもこの頃です。11月にはいると白山は冬ごもりに入ります。
 白山の山頂からは360度の大パノラマが待っています。剣岳、立山、後ろ立山連峰、槍、穂高連峰、乗鞍岳、南アルプス、御嶽山、恵那山、伊吹山、荒島岳、能郷白山、加越国境、日本海まで見渡せます。

御前ヶ峰から北アルプス、槍、穂高連峰、乗鞍岳

 白山へ登ったら是非一度、「大汝峰」(おおなんじほう)にも立ち寄ってください。目の前には翠ヶ池(みどりがいけ)を挟んで、剣ヶ峰、御前ヶ峰が荒々しく対峙して、白山の別の顔を見ることができます。

大汝峰から翠ヶ池(みどりがいけ)を挟んで剣ヶ峰、御前ヶ峰


 また、北の方角には荒涼とした地獄谷や中宮道、岩間道、西の方角には白山釈迦岳が手に取るように見えます。

大汝峰から地獄谷


 白山から南へ直線距離で5kmのところに別山が鎮座しています。白山主峰とは異なり大変静かな山です。

室堂と別山


 白山の一番の魅力は、高山植物の多さにあります。いたるところにお花畑があり、特に室堂から千蛇ヶ池方向へ10分ほどのお花畑、室堂周辺、中宮道を下ったところの「お花松原」、南竜ヶ馬場周辺が魅力的です。あるいは別山、三ノ峰周辺、釈迦新道上部も大変素晴らしいです。白山の北部にはイヌワシ等も生息しています。

中宮道分岐からヒルバオ雪渓、お花松原


 紅葉のシーズンには特におすすめの場所があります。岐阜県側の登山口の平瀬道です。大白川ダムから大倉山にかけては、どこを見渡しても錦を広げたような美しさです。

大倉山南斜面の紅葉




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