三ノ峰(2128b)
◇福井県大野市◇

三ノ峰      登山日記

三ノ峰
 三ノ峰は岐阜県と福井県の県境にあり、県境に於ける最高の山である。 今は大野市に属するが、以前は五箇打波村に所属した。六本檜から三ノ峰
 往古はこの山を「剱ヵ岩山」と呼んだらしいが、いつしか石徹白からくる「美濃馬場」の呼称によって、三ノ峰と呼ばれるようになってしまった。 一の峰、二の峰、と数えて三番目に当たる峰と言うわけである。

 泰澄は霊亀二年
(716)、白山開山の時、打波から三ノ峰に登り、別山から白山に向かったという。 この年には、平泉寺側からや石徹白側、加賀の白山宮側からも登ったという説がある。

 伝えられるところでは、泰澄大師は平泉寺から阪谷村に入り、桃木峠に登った。 峠には泰澄が食事の際に使った杉の枝を土に指したものが活着して一株の老杉が聳え山麓からの好い目標という。

 桃木峠を利用したのは、往時は九頭竜川と打波川の落ち合うところは歩くのに危険だったという。 下打波に着いた泰澄は、山内民部輔に一泊し、朴の木をもって、伊弉諾尊と伊弉冉尊の二神を彫った。 これが下打波の白山神社の御祭神となっている。
 社前にある
「大桂」はお手植えになったものといい、根回り十五b、高さ約二十五bの巨木で、昭和三十四年九月一日特別天然記念物として県の指定を受けた。

 泰澄は善兵衛という人の案内を受け、たんどう谷の出会いで鳩が湯浴するのを見て霊泉であることを知り
「鳩ヶ湯と命名した。
 上打波に着くと、岡家の先祖善九郎、善松兄弟の家に逗留、登山路の開設と共に、横行する悪蛇どもを捕らえ、幅の平の
刈込池に封じ、出られぬようにと剣ヶ岩に剣を突き立てたという。
 泰澄が上小池から笠場峠に出て一の峰に登ったのか、くろんぼ平の稜線を登ったのか、あるいは現在のように六本檜にとりついて、この稜線を歩きつつ剣ヶ岩の故事を行ったのかは現在ではわからない。

 上打波からの登山路は開かれたものの、この道を維持管理したり、禅定者(登山者)を迎える有力な寺社の後援がなかったために美濃馬場ほどの盛況を見なかった。 だからというのではなかろうが、三ノ峰「関」を構えて、「関銭」を徴収していた。 しかし、これは白峰村(牛首村)でも行われており、山奥の村にとっては貴重な収入源でもあった。

 三ノ峰は、往古は越前、加賀、飛騨三国の境の峰という意の「三峰」ではなかったかとも考えられている。 美濃馬場にある「一ノ峰」や「二ノ峰」は、この三ノ峰を基にして逆に、二ノ峰、一ノ峰ととなったいうわけである。
 上打波の人は村から登った稜線の最初の山を「一ノ峰」と呼び、「二ノ峰」「三ノ峰」も村の地内にあり、打波村でつけた名称だともいう。

 「老人雑話」によれば、上洛を企図した越後の上杉謙信は、能登攻略中、密使を越前の朝倉に派遣したとき、尾上郷から三ノ峰と二ノ峰の鞍部を越え、打波村を経て大野に出たと伝えられ、また、上打波に伝わる話として、この奥に
「源氏窓」と呼ぶ栃の大木があり、平家に追われた源氏の大将が、この木の洞窟に隠れ、この穴に窓をあけて外部の様子を伺ったことにより、名付けられたという。

 往古は、飛騨と越前大野を結ぶルートとして、三ノ峰はよい目標であり、打波川の谷は通路であった。
 石徹白の
白山中居神社の資料によれば、天武・聖武の両天皇より勅納された宝剣を、三ノ峰の剣ヶ窟に奉ったという。 現在、頂上に「剣ヵ岩屋」と方向を記した標識があるが、道はなくどこを指しているかも解りません。 
(山々のルーツ「上杉喜寿」より) 

三ノ峰登山

     平成13年7月22日(土) 晴れ         登山参加者 4名

三ノ峰 実行程

 6:45  駐車場発
 7:00  登山口
 8:05  六本檜 (15分休憩)
 9:05  剣ヶ岩 (10分休憩)
10:45  避難小屋
10:55  三ノ峰頂上

      昼食休憩

12:20  下山開始
13:10  剣ヶ岩
13:50  六本檜 (10分休憩)
15:00  登山口
15:10  駐車場着
三ノ峰頂上

登山日記
 三ノ峰の登山については、数日前に急遽決まりました。 どこに登ろうかいろいろ考えて、花がいっぱい咲いているところということで決定。、朝早く出るより向こうで寝た方が早く出発できるということで、夜11時に家を出て1時過ぎに駐車場に着き、車内泊となりました。
剣ヶ岩
 朝6時起床。 しかしまわりでは早々と出発の準備をする人たちがいて、駐車場もほぼ満杯になっていました。
 今回は私たち二人だけの登山のはずでしたが、会社の仲間が前日に話を聞いてしっかり駆けつけていて、3人となりました。

 駐車場を出て林道を少し歩き、小さな看板のある登山口より登り始めます。 森林帯をどんどん登っていくと1時間で
六本檜のある尾根にたどり着きます。
 天気は晴れで暑い。 ここから尾根歩きとなり、徐々に登って森林帯を抜け高山地帯に入ってゆきます。
 笹をかき分け
剣ヶ岩にたどりつく。 ここからが高山帯のお花畑となってきて、ニッコウキスゲ、シナノキンバイ、クガイソウ、シモツケソウ、クルマユリ等々いっぱい咲いており、登りは急なのですが疲れを癒してくれます。 しかし、徐々にガスが出始め、上部の方は見えなくなってしまいました。
 ようやく避難小屋にたどり着いたのですが、もうあたりはガスで霞んだ状態で、まわりの山々は全く見えません。 とりあえず山頂まで行き、昼食としました。

 山頂にはすでに会社の同僚が待っており、話によると別の仲間が一人で別山に登っているとのことで、携帯電話で私たちがこちらに登ると知り、
別山から三ノ峰に向かっているという。 こういうのは楽しいです。
 食事を済ませ、コーヒータイムになってようやく別山より仲間が到着。 話にも花が咲きます。 登山者は結構来ていてにぎやかでありました。
 頂上に
「←剣ノ岩屋」の標識がありましたが、道は笹に隠れて無くなっており、どこら辺になるのか解りません。 標識を立てる以上整備もして欲しいです。 上記した剣ヶ窟の事だと思いますが心残りとなりました。

 ガスはだいぶ上がってきましたが別山があと少しというところで見えません。 残念ではありますが下山開始です。 お花畑を上から眺めながらの下山は楽しいです。

 三ノ峰は、森林帯、尾根歩き、急登のお花畑と1時間区切りで計算したような行程です。 見晴らしも好く(ガスがなければ言うこと無し)、いい登山でした。 花の画像(山はだめ)も結構撮ってきました。 クロユリは見あたりませんでした、白山の方にはいっぱい咲いているようです。

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