最近の Magic 関連の時事ネタを見て思うところを書いてみます。
唐突ですが、我々は Magic という物をどうやって学べばいいのでしょうか?。これには色々なレベルが考えられると思います。例えば仲間内でワイワイ遊ぶレベルであれば、全員の合意の元に“カードテキスト”だけを見ても構わないでしょう。極端な話ですが「英語版の呪巻は起動に(3)かかるけど、日本語版なら(2)でOK。」それでも良いんじゃないですかね(爆)。ただ日本では基本的に「デュエリストはDCI公認大会に来やがれ!」らしい (^^; (=公認大会以外に満足なサポートイベントが無い)ので、そうなるとやはり最初からそれ相応の勉強をしておく必要があると思われます。
この場合基本中の基本となるのは“ORACLE”と“第6版ルール”だそうです。それと公認大会に参加する場合は更に“フロアルール/ペナルティガイドライン”の熟知が必須となります。これらは英語版の正式な物がすべてインターネット上で入手する事ができます。またORACLE以外は日本語に翻訳された物がやはりインターネット上で入手できますが、これらは正式な物ではないので“英語版を読む際の参考にする”という位置付けで利用するべきでしょう。それと補助的資料として“NetRep”とか“GRS/CRS”といった物もありますが、上に書いた物に比べると優先順位はかなり低いので、やはり参考程度に読む事になると思います。
「フロアルールやペナルティガイドラインなんて、別に一般の公認大会参加者には関係ないのでは?」と思われるかも知れませんが、決してそんな事はありません。これらのルールはORACLEや第6版ルールと同様に“すべての公認大会に適用されるルール”です。世界中の異なる地域で開催される複数の大会が同じルールを適用して運営されている、だからDCIのポイントを競う事には意味があるのです。要するに Standard と申請されている大会を実際には Type-I で開くのは不都合があるのと理屈は同じです。異なる2つの大会で全く同じ不正をしたプレイヤーがいた時に一方は無罪で一方は失格。そんな大会を同じカテゴリーで集計する事には全く意味が無いのです。
そして更に、こういったルールは公認大会でない一般イベントでも十分使えます。デッキに不正なカード(例えば Standard では使えない物)が入っていた時にどうするか?。また積み込み等の違反があった時にどの位のペナルティを課せばいいのか?。それを客観的に判断する指針になるのです。ましてやその大会を将来的に公認大会にしたい、あるいは公認大会に出場して日本一を目指すような人達を育成するためのイベントにしたい、それなら尚更適用するべきなのです。もちろんそのためには運営側がそういったルールを正しく理解し、適用に関してはある程度厳しい姿勢で臨む必要があるのですが。
さて、では例えばの話「自分でデッキを作れるようになりたいのだけど、どこでどういう勉強をすれば良いのか?」あるいは「プロツアーとか日本(世界)選手権の仕組みってどうなってるの?」と聞かれた場合、あなたならどう答えますか?。私自身その回答になるようなWebサイトや出版物をずっと探し続けているのですが、未だに巡り会っていないというのが正直なところなのです。(あれば是非とも教えて頂きたいのですが。)
まずデッキ構築について。要するに今日本にあるデッキ情報って“定食”なのです。(あ、これは別に某氏のサイトにかけた訳ではないので念のため。 (^^; )ご飯があっておかずがあって味噌汁と漬け物があって、要はそれをどう組み合わせるかを紹介しただけ、そういう事です。でも我々が自分でそういう食事を作れるようになるには、ご飯の炊き方やおかずの作り方、漬け物の漬け方といった情報がいるはずなのです。でも日本にはそれが無い、だから結局皆さん自分でオリジナルメニューが作れないのです。これを直接的に表現すると「いかにしてカードを吟味し、いかにしてコンボやデッキのアイディアを発案し、いかにしてそのデッキを練り込むかという発想や手法を紹介しているWebサイトなり情報誌が無い。」という事です。
またプロツアーや世界選手権の情報なんていよいよ訳が分かりません。例えば今私が「よし、日本代表になって世界選手権に乗り込んでやる!」と一念発起した、じゃあ私は一体何から手を付ければいいのか。公認大会のねつ造ですか?(嫌爆)。それと例えばプロツアーや世界選手権に出場している人達がどの位凄い人達なのか?、そういった話すら我々(=プレミアムイベントに縁が薄い一般人!?)にはよく見えないのです。もしそういった話がもっと我々に知れ渡っているならば、日本国内にも「あの人達は確かに凄い。世界戦でも頑張ってもらえるように皆で応援しよう。」という機運も生まれるはずなのですが。
極端な話ですが、仲間内数人で遊ぶ Magic にORACLEの出番は多分ありません。あったとしても「なんかこのカード意味変わってるらしいよ。」位の話題になって終わりでしょう。しかし日本の Magic はとにかくデュエリストを公認大会に向かわせたがっていて、そのくせ公認大会に参加するのに必要な知識や常識を教えていないのです。公認大会参加者が何をさておいても読むべきはORACLEやフロアルールであり、某雑誌や個人サイトのQ&Aでは断じてないのです。そういう基本的な事を公認大会に出たがる人にアナウンスしていない、これはやはり変なのです。
ましてや我々日本人デュエリストは、デッキの発想法とかプレミアムイベントがどの様に運営されているかと言った(体系化された)情報をほとんど得られていないのではないでしょうか。だからいつまで経ってもデッキが作れないし、いつまで経ってもプレミアムイベントの参加者の質が向上しないんじゃないですかね。要するに“日本の Magic には商品として明らかなマニュアルの不備がある”という事です。これで「世界を獲れ!」とは何とも片腹痛いぜ、と思うのは私だけでしょうか?。まず我々が何よりも考えるべきなのは、デュエリストに本当に読むべき情報を与えて育てる事である。少なくとも私はそう思うのですが。
APACでの事件に関してLANCERさんが書かれた記事を拝見したのですが、やはり“日本の公認ジャッジのレベル”は世界的に見ても問題だという印象を持たれているようです。でもどうでしょう。当のご本人達からは(立場上!?)全く逆のコメントが出てくると思うのですが、私に言わせると“日本の公認ジャッジなんてなって良い事なんて何1つありゃしない”のです(笑・・・っていいのでしょうか? (^^;;; )。日本の公認ジャッジなんてまるっきりボランティアだし、そのレベルの向上といった物はすべて「自分で何とかしやがれ!」なんですから。かなり前に日本の公認ジャッジの大量離反の問題を取り上げましたが、ああいう事でもないと某社はジャッジの待遇改善に乗り出さないのです。(それでも十分とは到底言い難いレベルなのですが。)
日本では公認ジャッジを誰も育てようとしなかった。だから育たないのは当たり前なのです。(ただ某社が育てたレベル3ジャッジは“あれ”だもんねえ《爆》。流石に「任命&推薦した奴は責任取って丸坊主になれ!」とか言いたくなりますよ。)それで例えばDCIの傘下に入って十分な待遇と経験を得ているジャッジと同じ事をしろと言う方が無茶なのではないでしょうか。ましてや日本ではジャッジよりもプレイヤーの方が偉いみたいな感覚があって、うかつに有名プレイヤーに失格処分なんか出そうものならネット上で袋叩きに遭いそうだもん。 (^^;;; しかもそのペナルティを受けたプレイヤーだけは某誌で一方的に弁明の機会を与えられ、あまつさえそれを擁護する人で周りは固められてる。(あ、別に昔あった特定の事例の事を言っている訳では・・・ないようなあるような。 (^^; )
人は育てなければ育たないのです。それはプレイヤーもそうならジャッジもそうだしイベント・コーディネイターもそうです。まあ日本の Magic が日本語版発売から5年を経過してもまだこんなドタバタを演じ続けている、これってモロ“売ってる会社の方針が鏡みたいに映っている”という気が私はしています。日本の Magic にはとにかく人を育てようという発想で動いている人が少ない(しかも個人レベルで活動している程度な)訳で、人が満足に育たないのは当たり前と言っちゃえばそれまでなのですがね。