DCIが“ MAGIC PLAYER REWARDS ”(日本語に訳すと“ Magic プレイヤーへの報酬制度”でいいのかな?)という取り組みを始めたそうです。でも日本ではこの制度ってほとんど話題になっていませんよね?。(なお、これ以降 MAGIC PLAYER REWARDS を“MPR”と略します。)
私が翻訳エンジン等を駆使して読んだ、MPRの内容をご紹介してみます。(誤訳があったらごめんね《ぉ。でも今回もし誤訳があったら、半分は翻訳エンジンのせいなので。 (^^; )まず公認大会(=DCIに認可された Magic の大会)に参加しているプレイヤーの中でMPRの恩恵を得たいプレイヤーは、DCIにその旨を申請し登録します。すると7日以内に自分が参加した(DCIに報告済みの)公認大会の履歴に自由にアクセスができるようになるそうです。そしてその後5つのトーナメントに出ると2枚のトークンカード(種類はランダム)を、更に20のトーナメントに出ると Wasteland のプレミアムカードがもらえます。
ただし、この報償として最初に送られてくるのは“特製のメンバーシップカード”だそうです。どうやらかなり綺麗なイラストの物らしく、これがあなたがMPRに参加している事の証明になる訳です。更に e-mail 等による情報提供があるし、トークンカードも今後オデッセイ等の発売に応じて種類が増える。まあ主な内容はこんな感じでしょうか。
とにかく公認大会に参加している人は「登録して吉!」という感じなので、ひとまず登録ページ( http://www.wizards.com/dci/Rewards.asp )に行ってみて下さい。
MPRの第一の狙いは、何と言っても“公認大会への参加者増”だと思われます。こういった競技はプレイヤーの母数が増えない事には全体のレベルが向上しません。また競技への傾倒はプレイヤーのコアユーザー化にもつながります。WoC/DCIが現状のような競技 Magic 重視の姿勢を取っている以上、こういったプログラムはむしろもっと以前から始められるべきだったのかも知れません。ただMPRには幾つか“裏”がある、私はそういう見方もしています。まず何よりも「プレイヤーの登録や報償の発行をDCIが自ら行っている。」という部分です。これは「現在公認大会を推進し事務手続きを代行している組織のすべてを、DCIが信用していないという事態が起きている。」と見て取れなくはない訳です。それとMPRでは“プレイヤーが自分が参加した大会の履歴に注目する”という事も期待されます。自分が参加したあの大会は本当に公認大会としてちゃんと事務手続きされたのか?。そういう厳しいチェックが参加者から入るようになります。
要するに「これで大会の事後処理を誰もサボれなくなった。」という事です(笑)。当然これは大会を主催した個人やグループにも言えますし、更には公認大会の事務処理を代行している某機関にも当てはまります。かなり以前の記事に書いているのですが、私自身自分が参加した Extended と Type-I の公認大会の戦績が半分位しかランキングに反映されていなかったりします。そういう結果に参加者が注目して「誰がサボってるんだ!」という責任追及の手が上がる。今後はそういう場面が増えるかも知れません。
“より公認大会を厳正に開催/運営する”という点でもMPRは画期的な機能を果たす事が期待できるのです。公認大会への参加者が増えて、その結果が公正にランキングに反映される。この制度はそこまで考慮した上で実施されているというのが私個人の見方です。
実は福井でも、MPR発足を受けて「それなら公認大会を開いても良いのでは?」という意見が出始めています。前から書いているように、今までの公認大会は“開く事に主催者/参加者双方のメリットが薄い”物でした。公認にしても参加賞や賞品が出る訳じゃないし、ポイントを稼いだところでプレミアムイベントなんかには縁が無い。それ故必要性を感じなかったのです。でも参加する事で明確なメリットがあるなら話は別です。これなら公認大会に参加する事に面白みが生まれるし、また主催する側も胸を張って参加者を呼び込めます。
ただ1つだけ勘違いしてはいけないのは、このMPRが“公認大会の厳格な競技化を求めていない”という事です。MPRは“ Magic トーナメントを成長させるための支援”である事を明確に唱っていますが、その内容や質までは問うていないのです。元々公認大会にはK値により格付けがなされています。ところがこの格付けが日本では蔑ろにされ、どうも「公認大会はすべて競技に特化した物でなければダメだ!」という風潮が少なからずあるようです。しかしMPRの思想を見てもそういう発想は改められるべきなのです。逆に言えば「公認大会は Magic を買ってくれたお客さんへのユーザーサポートなんだ。」という発想をしても構わない、そういう事なのです。大体日本で主流になっているというか「基本的にこれ以外はダメ!」と言われている16Kの公認大会なんて、公認ジャッジがいなくても開催できるレベルの物なのです。それを大手を振って“競技”と言い切るのはかなり無理があると私は思っているのですが。
我々がMPRという仕組みをうまく活かし切るには、何よりも公認大会の開催頻度を上げて動員を増やす事です。最初はお店のサービスで構わないのです。そういうイベントで集まった人の中から「やっぱり Magic って面白いなあ。もっと深く掘り下げてみよう。」という人が現れ、そこから競技プレイヤーが大勢育つ。本来はそれが人の育て方なのです。そういう意味で特に我々日本人は、このMPRを機に公認大会とのつき合い方そのものを見直してみる時期が来ているのかも知れません。
今回の件で改めて思ったのですが、日本語の“DCI公認大会”って表現がおかしいのではないかという気がします。“公認”とは国や公共機関が認めたものであり、DCIはそれには当たらない気がします。実際DCIは“ sanctioned (認可した)”と表現していて“ authorizationed ”という言葉は使っていません。この話は日本国内では議論の話題にすら上がった事はないと思うのですが、果たしてどうなんでしょうか?。