Aysen Crusader(HL) は Homelands に収録されているカードの中でも、知名度の割に使われる機会が少ないカードだと思います。その能力ですが・・・
Aysen Crusader
2WW
Creature - Crusader
2+*/2+*
Aysen Crusader's power and toughness are each equal to 2 plus the number of Heroes you control.(2001.2.16時点の最新のCRSより抜粋。)これの日本語訳ですが・・・
Aysen Crusader のパワーとタフネスは、それぞれあなたがコントロールしている勇士の数に2を加えた物に等しい。 (あいせん個人による私訳)・・・となります。
では更に Aysen Crusader に関する見識を深めてみます。ただし、このカードに関してCRSにはカードテキスト以外の記述がありません。要するにそれだけルール的には簡単なクリーチャーだという事です。1.“ Hero ”は何種類?
Aysen Crusader を語る上で最も重要なのは「 Magic の世界に“種族: Hero ”なクリーチャーは何種類いるのか?」という事です。Magic の世界に存在する“種族: Hero ”のカードは、 Benalish Hero(AL-5E) / Kjeldoran Warrior(IA) / Beast Walkers(HL) の3種類しかありません。しかもこの3つのクリーチャーには“バンド”以外の特殊能力が無く、これだけでデッキを作るのはかなり至難の業です。
この他には Volrath's Laboratory(ST) でヒーロー・トークンを作るという手もあるのですが、 Volrath's Laboratory のコストが重いためやはり実戦的ではありません。これが Aysen Crusader を実戦から遠ざけている最大の理由です。実際 Stronghold が発売された当時は話題になる事もあったのですが、実際にはかなり非現実的なデッキにならざるを得ないようで・・・という感じです。
2. Aysen Crusader のコスト・パフォーマンス
Aysen Crusader の召喚コストは(2)(W)(W)です。これと同じコストの白いクリーチャーは他に19種類ほど存在するようです。その代表格としては Angry Mob(DK/4E-5E) / Herald of Serra(US) 等があるのですが、それらと比較するとやはり見劣りする印象を受けるのは私だけではない気がします。
Aysen Crusader は Homelands のカードですし、現在すべての“種族: Hero ”なカードも Extended で使用可能です。後述しますが Aysen Crusader を支援するカードは比較的最近登場した物が多いので、ヴィンテージで組むよりも Extended で組んだ方が良いかも知れません。
取りあえず Aysen Crusader を使う簡単な方法は、 Aysen Crusader 自身とヒーロー3種類を各4枚ずつ揃えて白ウィニーデッキを作る事です。デッキのカードが16枚(土地を合わせると40枚近く)決まりますから、残った部分に何を盛り込むか?、という話になります。ただし、その残りのポケットを埋めるのが結構難しい問題になります。例えば打撃力を補うために White Knight(AL-5E) や Serra Angel(AL-4E) を入れてしまうと、実際デュエルをするとそれらが主力になって殴り勝ってしまうケースが増えます。また補助として Crusade(AL-6E) や Glorious Anthem(US) を入れる場合も同じで「やっぱり強いよね、十字軍って。」で話は終わってしまいます。
じゃあそういった支援を一切入れないとどうなるか。取りあえず Tremor(VI/6E/MM) でクリーチャー達は瀕死、2点の Earthquake(AL-6E) で全滅です。しかも万が一 Aysen Crusader とヒーローが数体場に存在できたとしても、 Aysen Crusader には特殊能力が無いため攻撃を通す手段が無いのです。
「どうせファンデッキなんだからそれでもいいだろう。」と言われるとそれまでなのですが、流石にこれではデッキの勝ち筋がほぼ皆無であると言わざるを得ません。実際 Aysen Crusader を手にした多くのデュエリストが、こういう現実を前にデッキ構築を断念しているのです。
Aysen Crusader をより実戦的に使うには、青やアーティファクトの支援を得る必要があります。まず考えられるのが“コピーカードによりヒーローを増やす”事です。 Clone(AL-RV) や Vesuvan Doppelganger(AL-RV) 等でヒーローをコピーして数を揃えます。ここに Coat of Arms(EX) を出せれば取りあえずヒーローは除去しにくくなるので・・・ですが、それだったらヒーローで総攻撃した方が早いかも知れません。
また前にも書いたように Volrath's Laboratory でヒーロー・トークンを量産する方法も考えられます。ただし Volrath's Laboratory を置くのに5マナかかり、トークンを生み出すのに5マナ+タップ。せめてこのタップが無ければ・・・という感じです。
理論上“ヒーロー・トークンの無限発生コンボ”は可能です。 Volrath's Laboratory に Animate Artifact(AL-4E) をエンチャントし、場に Earthcraft(TE) と Intruder Alarm(ST) を出してその時点で4体以上のクリーチャーをコントロールしていれば・・・という物ですが、実戦でこれを決めるのは不可能でしょう。でも今だと Replenish(UD) があるから、ラースサイクルまでしか無かった頃に比べると・・・という感じですが。
これが最も現実的かつ実戦的だと思われるのですが、今から Aysen Crusader を実戦に投入する場合は“白黒”だろうと言われています。具体的には Conspiracy(MM) を使い、 Crusader 自身をすべて Hero に変えてしまうのです。また他のクリーチャーもすべて Hero になるので、それらで Aysen Crusader を支援して・・・という形に持って行きやすいのです。実際にデッキとして構築する場合は、多分白−青−黒の3色デッキになると思われます。流石にこれだけ手間のかかるデッキは、カウンターでコンボのパーツを守らないとどうしようもないですし。クリーチャーのコピーカードや Urza's Incubator(UD) / Belbe's Portal(NE) 等を組み合わせる事で、 Hero 化したクリーチャーを大量かつ高速に展開する事ができます。
しかしよく言われる話なのですが「これだけ苦労して Aysen Crusader で勝つ。それって Aysen Crusader が強いんじゃなくて周辺のパーツが強いだけだろう!?」という事です。実際このデッキのクリーチャーをすべてスリヴァーに変えると、多分 Aysen Crusader とは比較にならない位強力なデッキが出来上がるはずです。しかも Aysen Crusader 自身は周辺パーツに支援してもらわないと攻撃を通す事すらできない訳で・・・という感じです。
これに関しては対策を書く必要もないと思うのですが。何しろデッキに投入される事自体が希ですので。まあプロテクションも何もないクリーチャーなので、除去はそんなに難しくはないでしょう。
こう考えると、やはり Aysen Crusader は“コレクターズアイテム”だと考えるのが妥当ではないかと私は思っています。ただ米国辺りでの Aysen Crusader の評価は決して高くはなく、特に日本人が利用しない販売サイトですと$1しない所すらあります。しかしこれが日本人が絡むと一気に高騰化し、$2〜$4となります。そりゃ1人で同じサイトから100枚以上も買い漁る人間がいれば、値段が上がって当たり前なのですが。 (^^;;;
また日本国内での市場価格を見ると、¥1000未満で買えるケースはかなりラッキーだと思われます。東京や大阪の販売店では¥1400程度の値段が付いていると伺っています。私個人はそんなに高額な Aysen Crusader は買う気にならないのですが、実際にはそれでも品切れという店が少なくありません。
しかしこのカードは、やはり比較的最近 Magic を始められた方にはあまり知られていないようです。最近になっても「始めて見ました。これいいですね。」というデュエリストがチラホラいらっしゃいます。なお Aysen Crusader の画像は私のPROFILEにて公開しています。 Aysen Crusader を描かれたイラストレーターである NeNe Thomas さんのサインが入った物もありますので、まだ見た事がないという方は是非1度ご覧になってみて下さい。
今のところ Goblin Bomb(WE) / Ring of Ma'Ruf(AN) / Shahrazad(AN) の中から選んで書く予定です。現時点では Shahrazad(AN) が最有力かな?、という感じです。