Coalition Victory(IN) に関しては、最近のカードですから今更説明する必要も無いですね?。まあ一応お約束という事でORACLEのカードテキストをご紹介すると・・・
Coalition Victory
3WUBRG
Sorcery
You win the game if you control a land of each basic land type and a creature of each color.(2001.2.5時点の最新のORACLEより抜粋。)・・・となっています。本来ORACLEは日本語に訳すべき物ではないのですが、この能力のテキストをあえて日本語訳してみると・・・
あなたが基本地形のそれぞれのタイプの土地をコントロールし、それぞれの色のクリーチャーをコントロールしている場合、あなたはこのゲームに勝利する。 (あいせん個人による私訳)・・・となります。ここで“それぞれの(タイプの土地/色のクリーチャー)”という言葉を理解するには Magic の包括ルール(一般には“ Magic の大原則”と呼ばれる物)を理解している必要があります。とは言ってもこの部分に関してはそんなに難しい話はなくて、要は「基本地形は平地/島/沼/山/森の5種類。」「 Magic の世界に存在する色は白/青/黒/赤/緑の5種類。」という事です。
では更に Coalition Victory に関する見識を深めるために、CRSを紐解いてみましょう。とは言っても、現時点でCRSに書かれている内容は次の1項目だけなのですが。1.マルチタイプのパーマネントについて
CRSには「複数の基本地形タイプを持った土地はそれぞれの基本地形タイプを持つ土地とする。」「複数の色を持つクリーチャーはそれぞれの色を持つクリーチャーとする。」とあります。 Standard や Limited 環境下で Coalition Victory による勝利を狙う場合はあまり関係ないのですが、 Extended やヴィンテージ環境下で狙う場合はこれがかなり重要なルールになります。ご存知の通り、デュアルランドは2種類の基本地形タイプを持った土地です。例えば Tundra(AL-RV) のORACLE上のカードテキストは「Tundra is a plains and an island in addition to its land type.」です。つまり Tundra は白マナと青マナを生み出す能力を持った土地ではなく、平地と島という土地タイプを併せ持った特殊地形であり、それ故に白マナと青マナを生み出せるのです。
また Prismatic Lace(MI) は1度に複数の色をパーマネントに与える事ができます。つまり“5色をいっぺんに”与える事も可能です。これにより Extended やヴィンテージ環境下では Coalition Victory によるデュエルの勝利は遥かに狙いやすくなるのです。
初級編はやはり“ Standard や Limited 環境下で狙う”パターンです。実は Invasion のプレリリース・イベントで Coalition Victory が猛威を振るった、という噂を聞いています。 Limited 環境下ではデュエルが長引く上に Coalition Victory を阻害する要素も乏しいため、案外あっさり決まってしまうようです。
これに対して Standard 環境下では、カウンター呪文が強い&カウンターを阻止する手段が乏しいという事で、やはり狙うのは難しい印象があります。最近は多色デッキが主流とは言え、流石にデッキに5種類の基本地形すべてを入れるケースは希でしょう。
Magic はメタ・ゲームで遊ぶ物なので、自分がファイブ・カラー系のデッキを使っていてだれも警戒していなさそう・・・という時に、何気に狙ってみるという選択肢はあると思います。また4月以降基本セットとして第7版が登場するので、ひょっとすると・・・という話もあります。ただ私に言わせると、どう考えても Coalition Victory は Standard 向けに作られたカードでは無さそうですが。
さて、次に中級編として Extended やヴィンテージ環境下で狙う方法をご紹介します。ただ具体的なデッキ・レシピを書いちゃうと面白くないので、ここでは Coalition Victory と一緒に使うと役立つカード(の一部)をご紹介します。このうち Extended で使えないのは Fastbond のみで、残りは今のところ問題なく使えます。あとヴィンテージ環境下では一般的なコンボ支援パーツをデッキに加えてやる事で、勝率を飛躍的に上げる事ができます。○ 土地や手札のブーストをかけるカード
- Fastbond(AL-RV)
- Ophidian(WE)
- Horn of Greed(ST)
- Exploration(US)
- Crop Rotation(UC)
- Trade Routes(MM)
○ 手札を入れ替えて目的のカードを引き当てる
- Scroll Rack(TE)
- Frantic Search(UC)
○ 5色のクリーチャーを揃える手段
- Prismatic Lace(MI)
- Birds of Paradise(AL-6E) ・・・ マナの供給源を兼ねて
- Morphling(US) ・・・ 除去されにくい
○ “カタベラス・ドレイン”の応用
- Cadaverous Bloom(MI)
- Squandered Resources(VI)
- Natural Balance(MI)
- Prosperity(VI/6E)
○ 対戦相手の妨害を阻止する手段
- City of Solitude(VI)
- Abeyance(WE)
さて、多分皆さんはここまで読んで「あれ?、じゃあ上級編ってどういう内容になるの?」となると思うのですが、私が書く記事ですから普通一般的な話に留まる訳がありません。実はこの部分のネタが今回の記事のメイン・イベントになります。Coalition Victory の能力は「・・・あなたはこのゲームに勝利する。」なのです。“デュエル”ではなく“ゲーム”なのです。さて、では問題です。
Q1: あなたはエンペラー戦のエンペラーを担当しています。あなたの場には Coalition Victory の勝利条件が揃っています。そこで自分のターンになったため Coalition Victory を撃ちました。誰もカウンターできませんでした。パーマネントも除去されませんでした。さて、どうなるでしょう?。
Q2: あなたは20人デュエル(アタック・レフト)に参加しています。あなたの場には Coalition Victory の勝利条件が揃っています。そこで自分のターンになったため Coalition Victory を撃ちました。誰もカウンターできませんでした。パーマネントも除去されませんでした。さて、どうなるでしょう?。 ・・・はい、もう分かりましたね。怖いですねえ、恐ろしいですねえ。ちなみにこの問題に関しては、未だに“あなたはこのゲームの勝者!”以外の裁定を出す根拠が見つかっていません。つまり現状では「やった者勝ち!」なのです。という事で、ジャッジの皆さん(あるいはDCI)が対策を取らない間に暴れちゃいましょう。
これは・・・特に要らないでしょう。これだけ必要パーツが多いソーサリー呪文ですから、普通にデッキを作っていればあまり苦にする物でもないと思われます。ただ、警戒していても決められちゃう時は決められちゃうんだけど。
という事で、次は Goblin Game(PL) の予定です。あと4回目以降の予定ですが、今のところ Goblin Bomb(WE) / Ashnod's Coupon(UG) / Illusionary Mask(UN) の中から選んで書く予定です。
今回の記事制作に関して、今年の1月7日に開催された“赤萌杯”のデッキ・レシピを参考にさせて頂きました。この場を借りてお礼申し上げます。 m(__)m