【『遊戯王』の明日はどっちだ。】 − 2000/12/22初出・執筆者:カテラン組合書記長 さん − に対する記事です。ちょっと発言に対するレスポンスが悪いようなので、意見の叩き台としてこの時点で私の意思表明をさせて頂きます。 m(__)m
私も遊戯王に関しては詳しくはないのですが、福井で“儲かる商売には何でも首を突っ込む大手チェーン”が遊戯王のシングルカードを扱い始めたところを見ると、多分儲かるんでしょう(爆)。正直言ってしまうと、日本で子供向けの遊びがロングセラーになる例は極めて希です。ミニ四駆は過去3度のブームを経て今に至っていますが、それは私に言わせると決してロングセラーとしての成功ではありません。日本人は多くの人達が何かを持ったり始めたりすると、自分もそれに手を出さないと“時代遅れ”になると不安に陥ります。でもちょっとそれが下火になった空気を感じると、逆にそれを続けている事に“ダサい”という感覚を持ってしまうのです。ただ例外として例えばここ10年以上クリスマスになる度にかかる歌があったりしますが (^^; あれはクリスマスの時期限定で年中かかっていないからそうなっていると思われます。
そういう日本人の性格を日本のメーカーは良く知っているはずですので、そうなると何かがブームになって儲かるとなれば“儲けが出る時に稼げるだけ稼いでおこう”という発想にしかならないのです。それは同じTCGのお馴染みのあの事例を見ても明らかでしょう?(嫌爆)。極端な話、遊ぶ側の不便とか金銭負担の辛さなんてどうでもいいし、ましてや長く遊んでもらおうなんて配慮は皆無なのです。特にK○NAMIのやり方を見るとそれは明らかでしょう?。流石にあそこの事例を見ていると、本当HJが可愛く見えるのがかなり問題ありですが。 :-P あ、念のために言っておきますが、前に書いてある会社名は一部伏せ字になっています(笑)。
そして何より問題なのは、そういうメーカーのやり方に反骨精神を持つ日本人がほとんどいないという事です。カードが高いなら買わないか安く遊ぶ手段を考えればいい、メーカーが不親切なら改善を求めるか自ら動いて改善すればいい。たったそれだけの事ができないのです。それは遊戯王の事例が良く表しています。日本人プレイヤーがそういう希少なカードに依存しない遊び方ができれば、1枚の紙切れに数十万円なんて値段が付く訳がないのです。でもそういう現状に疑問を持つ人はほとんどいなくて、皆で馬鹿みたいに高額カードを欲しがる。それってメーカーや投機目的でカードを買う人間の思う壺なのに、誰もそういう流れを自ら止めようとしない。それって結果的には自分で自分の首を絞める事にしかならないのですが。
これはかなり以前から言われている事ですが、最近の子供は間違いなく一昔前の子供に比べて金持ちです。最近の子供の収入源ですが、いわゆる“シックスポケット”と呼ばれる両親+祖父母から相当額のお小遣いをもらっているはずです。親が裕福になった+少子化で子供が少ない+祖父母が長生きするようになったと、子供に取ってはまさに好条件が揃っている訳です。我々は子供が万単位のお金を使う様子をあまり好ましく見ない傾向がありますが、ただ子供だって自分でお金を印刷している訳でもなければ、他人様から盗んでいる訳でもないはずです。要は“誰かが供給しているからそうなっている”という事なのです。
確かに子供が高額なお金を持ち高額な商品を気軽に買っていく、そういう状況は将来に渡って問題を起こすと僕も思います。でも最近の子供は昔の子供には無かった様々なストレスを受けながら今の日本を生きています。そういう子供がお小遣いや趣味にまで制限を受けたらどうなるか、正直言って私には想像も付きません。あと日本の子供がそれだけ裕福になってお金を使っている、でも日本は不況なのです(笑)。ここで子供が遊びに使うお金を抑制したら、いよいよ日本は不景気風が吹いて立ち直れなくなる気がします。 (^^;
最近日本ではペットの肥満や成人病が問題になっています。私個人はそれと今の子供が抱える問題って根幹が同じなのではないかという気がします。子供を育てるスキルの無い親が子供を育てている。だからこうなっちゃっているのかな?、という感じです。我慢させる/忍耐させる、それだけでも可哀想なものです。子供は泣いて笑って我が儘を言うのが仕事ですから。でも需要を越える供給を続ける事には何のメリットもありません。その辺の匙加減が最近は親にも子供自身にもできていないのです。まあそれを子供自身に求めるのはちょっと酷だけどね。
こういう事を書くと、皆さんは「じゃあなぜ販売店辺りが声を上げないんだ?」といった疑問を持たれると思います。ただこういう運動を販売店側が起こすのはまず不可能です。「そういうブームは自分達の儲けにもつながるから大歓迎。」という販売店も少なくないですし、もっと根本的な話として“メーカーや問屋に文句を言う販売店は間違いなく干される”のです。例えばある販売店がある商品の販売方針に文句を言ったとすれば、その販売店はその後取り引きしている問屋を通じてあらゆる嫌がらせを受ける可能性があります。(もちろん裏で糸を引いているのはその商品を販売しているメーカーね。)その商品以外のあらゆる商品にまで仕入れ等で不利益を受ける可能性もあるので、流石に販売店としては踏み切れないでしょう。要するに「こういう問題は我々遊ぶ側が賢くなって自衛するしかない。」という事です。前から書いているのですが、私は日本国内で Aysen Crusader(HL) のシングルカード価格が¥1000以上にならないように努力しています。自分が買う時は¥999より高い値段は絶対に付けないですし、オークション等の商品の代価として頂く場合は1枚¥500評価でお願いしています。また外国サイトから買う場合も同じで、例えばCardHausさんで1枚$4になった牛姉は買っていません。$3に値下がりした瞬間にガッチョリ買い占めると思いますが(爆)。
Magic 位ゲームシステムが良くできていると、高額なカードが無くてもある程度ちゃんと遊べるのです。それが高額なカードがないと戦えない、高額なカードな程強い、高額なカードに勝つには高額なカードを買うしかない。はっきり言いましょう、そんなゲームは作る奴も遊ぶ奴も馬鹿です(核爆)。とっととやめちゃいましょう。 (^^; だってそんなゲームはデッキを工夫する余地も無ければ、人が使っていないカードを工夫して使う面白さもないでしょう?。私は遊戯王のゲームシステムがそこまでひどい物だと言い切るつもりはありません。でも私に言わせると遊戯王のプレイヤーって“財布の中身が多い方が勝つジャンケン”をしているのです。そんなゲーム面白いの?。
最近幾つかのチャンネルから「米国人に Pok?mon が飽きられつつある。」という情報が入って来ています。キャラクタが可愛いのはいいのだが、ゲームシステムの単調さが米国人には我慢ならなかったというのがその理由なんだそうです。私個人はこれは極めて正しい判断だと思っています。別に Pok?mon (ポケモンTCG)の悪口を言う気はないですが、要するにこれって“米国人が Pok?mon を長く遊ぼうと考え抜いた結論”とも言えるのです。実際それで Hasbro は血相を変えて例の再編を発表したとも思われるのですが、こういう“メーカーが泡食って対策に追われるような消費者の賢い動き”が日本には無いのです。まあ日本の消費者がそこまで賢いのであれば、K○NAMIがあんな殿様商売で会社を維持できる訳もないのですが。
私個人は遊戯王をプレーしている訳ではないのですが、こういう“あまり賢いとは言えないTCGの遊ばれ方”を覚えたプレイヤーが、将来的に Magic 等に参入される事に不安を覚えずにはいられません。シングルカードショップで金に糸目を付けずに高額なレアカードを買い漁る。そしてどこかで見たデッキ情報通りのデッキを使って暴れ回る。そういうプレイヤーが Magic にいても Magic の発展には貢献してくれないでしょうし、むしろカードの高額化や Magic そのものの風評低下にもつながるので“招かれざる客”になる可能性が高いのです。あと皆さんにちょっと考えて欲しいのですが、今遊戯王のカードを数万円で買っている皆様は、そのカードをこの先何年使い続けるおつもりでしょうか?。我々福井のデュエリスト達は、この先それこそ一生使い続けるつもりでパワーナイン等を買っています。だから思い切った投資ができるのです。でも遊戯王ってこの先5年10年遊ばれ続けると思いますか?。まずメーカーがそこまで考えて遊戯王を売っているのか?、問屋や販売店がそういう長期的な視野を持っているのか?、そして何よりも遊ぶ側がそれだけ継続できるような遊び方をしているのか?。それらをすべて考慮すると、申し訳ないですが私には遊戯王に万単位の投資はできません。やはり怖いですね。私に言わせると、やはり遊戯王ってTCGというより“たまごっち”なのです(嫌爆)。
「金を出して遊んでいるのは我々。外野から口出しされるのは迷惑だ。」確かにそうかも知れません。でもね、そういう遊戯王の遊ばれ方が日本のTCG全体の風評を低下させ、「TCGを遊ぶには金がかかる。」というイメージを定着させるのは正直言って迷惑なのです。日本では残念ながらTCGはHJが Magic でフレッシュパックの相場を高めに設定してしまい、それが国産TCGにも引き継がれて米国程火が付かなかったという失敗経験があります。それが並行輸入カードの出回りや(笑・・・えない (^^; )販売店さんの頑張りで緩和されて来た訳ですが、今度は遊戯王が変な風評を立てる事でTCG全体の敷居が高くなる。そうなると私のようなデュエリストも黙って見ている訳には行かないのです。かと言って私が何かできるという訳でもないのですが。 (^^;
TCGという物を文化として育てようという志がメーカー側にあれば、多分遊戯王がこういう状況に陥る事はかなり早い段階で予防されていたはずです。でも今こういう状況になってもメーカー側は何もする気がなさそう、それはイコール「メーカー側が一時の金儲けしか見ていない。」という事なのです。これはHJ向けにも書いて来た事ですが、本当はそういう物を文化として成熟させると、それこそメーカーや販売店はその商売で一生飯が食える位安定した収入源になるのです。メーカーにそういう意志がないのであればユーザー側が頑張ればいいのですが、そういう動きも遊戯王には無さそうです。このままだと近い将来に「なんでこんな紙切れを○○万円も出して買ったんだ!」と心から後悔するような事態になるのは明らかなのですがね。
この記事に関して遊戯王プレイヤーの皆様から幾つかのご意見を頂いています。まあ内容的には概ね「お前の現状認識は間違っている。」「外野は黙れ。」なのですが。 (^^; あ、実際にはこんなきつい口調で言われている訳ではないのですが、でも内容を要約するとそういう感じになるでしょう。私は自分の遊戯王に対する現状認識が100%合っているなんて間違っても思ってはいません。だって私は遊戯王は遊んでいないですし、遊んでいたところで日本国内の遊戯王に関する事情に残らず精通するのも不可能です。例えばある地方ではオリジナリティ溢れるプレイヤーが頑張っているけど、別の地域を見るとどこもかしこもコピーデッキユーザー、そういう可能性だってあるのです。ただ私ができうる限りでリサーチした“現状”は上に書いた通りであり、少なくともこれは私に取っては“事実”なのです。
それとやはり「あいせんという個人なら相手にできそうだ。」という発想でご批判をされる方がいらっしゃる気がします。実際には多くのマスコミで遊戯王は槍玉に上がっていて、一部のPTAでは子供達のデュエルルームへの出入り禁止が真剣に議論されているそうです。そんな中で私1人を黙らせる事に何の意味があるのですか?。今遊戯王プレイヤーがやるべき事は、こういった批判的な見方を払拭するような遊び方の提案であり、マスコミやPTAを納得させるだけの情報武装なのではないでしょうか?。少なくとも私1人を批判して黙らせても世の態勢には何1つ変化は無いのです。というか、もし私1人が黙ってこういった問題が残らず解決するのなら、私は何の迷いも無く黙りますよ。
今回の記事は、ある意味で「遊戯王プレイヤーも団結すべきなのでは?」という私からの苦言も含まれています。それで私を批判されるのでしたら仕方ないですが、でも本当にやるべき事は他にあるはずなのです。私1人を叩き潰して週刊誌がばらまく悪い風評が無くなるのですか?。PTAがデュエルルームへの子供達の出入り禁止を思い留まるのですか?。こういう書き方をするときついかも知れませんが、あなた方が本当に戦うべき敵は別の所にいるのです。