以前から私は「日本では Standard 以外のフォーマットが定着しなくて、それが M:tG を遊びにくくしている。」と書いてきました。しかし最近になって、日本の M:tG 普及に志のある方々の手で様々なフォーマットが提案/実行され、それなりの成果を挙げつつあるようです。今回は、まだそういったフォーマットが普及していない他の地域で参考にして頂くべく、それらのフォーマットに関して一通りご紹介してみようと思います。(なお一部過去の記事と重複してのご紹介になります事を、あらかじめご了承願います。 m(__)m )
【概要】
M:tG で構築デッキ戦ではあまり使われないレアカードを集め、これを使ってドラフト戦をするというフォーマットです。(なお発祥は三島市の M:tG 販売店だと思います。)M:tG を買っているとコモンカードや基本地形が結構余ったりするのですが、それに加えてレアカードも案外使わずに眠らせている物が少なくありません。レアは基本的に能力がお馬鹿で (^^; 実際使ってみるとかなり面白い物が多いのですが、ただ構築デッキ戦だとどうしても使わない(使えない)物が出てきます。
そこでそういうレアカードを特定の場所(レア箱)にストックしておき、このカード群から無作為に選んだカードでパックを作ってドラフト戦をやるのです。こうする事で今まで活用の機会が無かったレアカードを嫌でも使いこなす必要性が生じ (^^; 従来のフォーマットには無かった M:tG の面白さを再発見できます。
【本フォーマット推進のメリット】
- 今まで使えなかったレアカードが有効活用できる。
- 知らなかった&入手する機会が無かった昔のカードに触れる機会が得られる。
- 新たなカード代を負担せずにドラフト戦が楽しめる。
- 集めたレアを再トレード可にする事で再利用が図られる。(そのレアを欲している人の手に渡る可能性が増える。)
【イベント運営の手順】
- 仲間内や販売店で使用しないレアカードを集める。(「こういうイベントをやるので・・・」とお願いすると予想以上に集まります。)集めたレアカードは(再利用する事も考慮して)すべてスリーブをかけておくと良い。
- 集めたレアカードは色事に分けたりせず、すべて無作為にレア箱に入れておく。(どうせドラフトする際は混ぜる訳ですから。 (^^; )ただし土地と土地以外を別々にドラフトする(それができそうな位レアの土地が集まった)場合は、土地とそれ以外のレアを分けておく。
- 参加者が集まったら、おおよそ8人1組のグループを作る。
- そのグループにレアカードを無作為に渡し、全員に15枚のパック3つずつを作ってもらう。この際土地をドラフトする場合は、土地だけで1パック+土地以外のカード2パックという構成でパックを作ってもらう。
- 上記のパックを通常のドラフト戦の要領でドラフトする。(ただ使用するカードの範囲が広いので、あまり時間は気にせずにのんびりやるのが吉かと。)
- 必要に応じて基本地形を補充する。
- そのグループ内で随時対戦してもらう。
- 対戦終了後上位入賞者を表彰し、使用したカードを全て回収する。
- そのレアの中に欲しいカードがあった参加者がいた場合、ドラフト戦終了後にトレードの機会を設ける。その際トレードの条件を“レア箱内のレア1枚 vs 所有しているレア何でもいいから2枚以上(ぉ”等と統一しておくと良い。
【注意点】
このフォーマットの性質上、レア箱内のカードが紛失する可能性は0ではないと思います。ただそれを心配していてはこの手のフォーマットは遊べないし、元々無くなっても構わない位のカードを使ってれば全然問題ありません(笑)。またイベント開始前に「レア箱内のカードはイベント終了後トレードできます。」と告知しておけば、その手のトラブルはかなり回避できるはずです。※ 福井市でのイベント告知例はこちらをご覧下さい。
【概要】
1つの拡張エキスパンションを選び、その中の収録カードの範囲からデッキを構築して対戦するというフォーマットです。ただし基本セットや規模の大きなエキスパンションは使えません。(発祥は京都市の M:tG 販売店だと思います。)【本フォーマット推進のメリット】
- デュエリストには大抵“好きで大量に買い込んだエキスパンション”がある。そのエキスパンションで勝負する事でカード資産が有効活用でき、イベント参加の動機付けも高まる。
- 構築デッキ戦ではあまり使われないカードを使ったり使われたりする事で、 M:tG に対する見識を深める機会が得られる。
- 絶版カードのトレードを推進し、カードの再利用が図れる。
【イベント運営の手順】
- イベントの告知を出す。この際“使える(使えない)カードセットの範囲”“禁止カード/制限カードのリスト”等をきちんと告知する。
- あとは通常の構築デッキ戦と同じ。(異なるエキスパンションのデッキ同士が対戦する事が、このフォーマットの面白さですので。)
【注意点】
とにかく「使えるカードの範囲を明確にする。」事が何よりも重要です。基本セットや独立型エキスパンション(+規模の大きなエキスパンション)は使えない旨を徹底し、エキスパンションという扱いになっていないカードセット(ルネッサンスやクロニクル)やDCI公認大会で使えないカードセット(ポータルやアングルード)の扱いに関しても、きちんと明確に告知して下さい。また禁止カード/制限カードに関しては主催者側の判断で決めていいと思いますが、そのリストを告知に添付する事を忘れないようにして下さい。あと所有カードの関係でイベントに参加できない方に考慮して、一定の用件で代理カードの使用を認めてもいいと思います。ただし特に販売店の後援を得て開催する場合は“本物のカードを入手する”事への動機付けやサポートもした方がベターです。
※ 福井市でのイベント告知例はこちらをご覧下さい。
【概要】
1つの拡張エキスパンションを選び、その中の収録カードの範囲からデッキを構築して対戦するというフォーマットです。【本フォーマット推進のメリット】
- 1つのエキスパンションを長く&突き詰めて楽しめる。
- カードの有効活用が図れる。
【イベント運営の手順】
- 基本セット/エキスパンション毎に、例えば“コモンを全種類×4枚&アンコモンを全種類×4枚”といった形で揃えた簡易ドラフトセットを作成する。(レアは無くても構わないが、全種類×1枚程度用意できると理想。)あるいは1人が使用する分のカード(レア3枚/アンコモン9枚/コモン33枚)を各自持参してもらう。
- 用意したカードをレアリティ毎に分けてシャッフルし、無作為にパックを作成する。
- このパックを使ってドラフト戦を行う。
- 使い終わったカードは回収し、ストックして次回以降に活用する/所有者に返す等の措置を取る。カード提供者の同意が得られれば“初心者に丸ごとあげちゃう”が結構いい感じ(笑)。
【注意点】
パック作成時のシャッフルを十分に行って下さい。またカードを色別に分類して保管したりするのは、シャッフルの手間を増やすだけなので止めた方がいいです(笑)。あとこのフォーマットでは、できれば使用カードは何らかの形でストックした方がより気軽に楽しめます。販売店に常設してもらってお客さんが気軽に楽しめるようにできれば理想なのですが、盗難の心配があったりするので管理が多少面倒かも知れません。ちなみにDCI公認大会のフロアルールでは「 Limited は未開封パックを使うこと。」となっているため、この方式のドラフト戦はDCI公認大会として開催する事ができません。ただこのフォーマットでドラフト戦に慣れた&公認大会としての開催希望の声が多く上がるようになったという状況になれば、時々未開封パックを使って公認大会としてイベントを開催してもいいと思います。(特に販売店のデュエルルームを利用している場合は、売り上げへの貢献という意味も兼ねて是非ご検討下さい。 m(__)m )
【概要】
言うまでもなくDCI公認大会にあるフォーマットです。【本フォーマット推進のメリット】
- 過去に発売された M:tG カードの大部分が使える。
- 買ったカードの使用期限を気にする必要が無くなる。
- 新しいカードセットをそれ程買わなくても楽しめる。というか、やり方次第では低予算で結構楽しめるフォーマットだったりする。
- DCI公認大会としてイベントが開催できる。
【イベント運営の手順】
(省略)【注意点】
一般イベント(非公認大会)として開催する場合、一定の用件で代理カードの使用を認める事で参加者のイベントに対する敷居を低くする事ができます。ただイベント会場で絶版カードを適当な代価で提供するサポートができれば理想です。(遊んでいるうちに欲しくなるし、買えば次回以降のイベントへの参加意欲も沸くのです。)また“アングルードOK”“ヴァンガードあり”といった変則ルールが設定しやすいのも Type-I の特徴です。(もちろん一般イベントとして開催する場合に限りですが。)あまり公認大会のやり方にはとらわれず、参加者の意向等も聞いて自由な発想でイベントを企画してみてはいかがでしょうか?。
| なお、ここでご紹介したすべてのフォーマットに関して、Echizen Gather-ruではイベントの企画&開催をサポートしたいと考えています。イベント開催の際には粗品の提供などもさせて頂きますので、興味のある個人や販売店の方は是非とも あいせん までご一報下さい。 m(__)m |