ここでは“今まで列挙した問題点に対する私なりの提案”を書いていきます・・・って、実際読んでみると分かりますが、これ“提案”って書いちゃっていい物なのでしょうか?。 (^^;;;
何度か書いているように、日本の M:tG は良くも悪くも“DCI公認大会”をほぼ唯一の売りというか軸に普及してきました。しかし元々DCI公認大会を1つの軸(選択肢の1つ)とした M:tG の推進は“米国での成功例”であり、またそうでしかないのです。これに対して日本の M:tG 事情は少なくとも米国に比べると(HJが代理店として国内価格を決めた時点で)かなり厳しい訳で、それ故本来米国の事例は参考にならないし、またするべきではなかった気がします。実際今その米国では Pok?mon 人気が M:tG を押し退けてしまっていますが、それは別に Pok?mon にDCI公認大会があったからではないのです。(もしそうだとしたら、米国の公認大会では使えない日本のポケモンTCGのカードを、米国人があれだけ高価で買い漁るはずがありません。)またその米国にしても、DCI公認大会が盛んになったのには理由があり、そして歴史があったはずです。日本でDCI公認大会を推進するのであれば、そういった成功の理由や今起きている問題点を十分に分析し、その上で日本流にアレンジした形で推進するべきだったのです。今回の一連の記事の中でも書いた通り、競技には“それを支えるバックボーン”が絶対に必要なのです。しかし日本のDCI公認大会はそういった土台作りをサボり、とにかく「参加しろ!」「勝て!」そして「カードを買え!」に終始してしまった、それが私の個人的な印象です。そして今、そのツケというか反動が確実に日本の M:tG に押し寄せてきているのです。
ところがここで“そういう現状を打破する具体策”となると、私自身てんで思い付かないのが実際の所なのです(笑)。過去の M:tG の歴史を振り返ってみても、日本で Standard 以外のフォーマットが根付いた成功例は1例も無いのですよ。 (^^; まあその Standard も成功例と呼ぶにはちょっと力不足な印象があるのですが、でも Standard 以外となると本気でダメダメなのです。 (^^;;; しかも最近ですと外国のデュエリスト達の情報が日本にも入ってきていて、それを見て「格好いいなぁ、自分もああなれたら・・・。」的な現象も見られるようになっています。そういった機会に話題になるのは、やはり Standard が強いデュエリストのようですし。
はっきり言ってしまうと「このまま日本の M:tG が Standard だけ遊ばれて、それでこの先も M:tG 人口(市場)が拡大する事が十分期待できるのであれば、別に私がとやかく言う筋合いの話は無い。」という事なのです。そして現在日本の M:tG がそういう状況になっているのであれば、多分私がわざわざこういう記事を書く必要も無いのです。ただ現実に目をやると・・・という感じです。少なくとも福井では4Eの頃に M:tG を始めた世代の M:tG 離れは決定的な物がありますし、最近では販売店も主力商品を M:tG から国産TCGに切り替えつつあります。そして何よりも致命的なのは、既に日本人デュエリストの“競技 M:tG 偏重”あるいは“ Standard 偏重”というのは、既にそれを推進したHJ自身ですら手の付けられない位にまで浸透してしまっていて、誰にもその流れを修正する事ができなくなっているという事なのです。まあおかげで並行輸入のカードが売れるわ売れるわ(嫌爆)。
つまり日本の M:tG を衰退させたくない、あるいはもっと盛んにしたい。そう思った場合に我々が取るべき手段はもう1つしか残っていません。そう“このまま若年齢層を競技 M:tG で騙し続ける事”しかないのです。欧米のトップ・デュエリストの活躍を更に前面に押し出し、彼らをヒーロー化(あるいは神格化)して日本の中高生に彼らを目指させるのです。そうすれば日本の中高生デュエリスト達は Standard を遊び続ける事に何の疑問も持たないでしょうし、それこそ毎年バカみたいにカードを買い続けてくれるでしょう。
・・・え!?、私が本気でそんな提案を書いたと思いましたか?(笑)。でも実際私にはこの手段しか思い付かなかったりします。 (^^; つまりそれだけ「日本の M:tG 事情はどん詰まりに来ている。」という事なのです。今更公認大会以外の遊び方に目を向けるデュエリストは少数派だろうから、本気で M:tG を売りたい&日本の市場を大きくしたいならそうするしかないという事です。まあ私の無い知恵を絞って色々と検討した限りでは、既に他の選択肢は大部分が潰されてしまいました。そのうちかなりの部分はHJとその取り巻きの方々に、そして残りはそれに煽られたデュエリスト自身の手でね。
最近私が「日本の M:tG (特に Standard 偏重)に関しては匙投げました!」と言っているのは、一応ここまで考えた上での結論なのです。だってその方針を日本で広めたHJ自身が変えられない流れを、こんな片田舎に済む1デュエリストが変えられる訳がないでしょう?(爆)。この問題に関しては、もう私はジタバタしません。そうなっちゃった物は仕方ないし今更どうしようもない、なるようにしかならないのです。ただ少なくともそういう状況で、今後日本の M:tG (DCI公認大会)が米国並のレベルや盛り上がりに発展する事は、ほぼ100%期待できないと断言して良いでしょう。こんな「野球やりたきゃ巨人に入団せよ!」なんてやり方が長続きするとは到底思えないし、実際多くの人達が肩を壊したり厳しい練習に嫌気が差して続いていない訳です。でも全米選手権のTOP8デッキの情報が世界中でもてはやされる裏で、日本選手権のデッキ情報は Sideboard Online や mtgnews.com で紹介すらされていない、それが現実なのですがねぇ・・・。
日本の競技 M:tG 偏重の風潮はこの際諦めるとして (^^; ただここで1つ考えておかなければいけない問題があります。それは“デュエリストと M:tG の縁をいかに継続させるか?”という事です。今後更に日本の M:tG の Standard 偏重が進むと、それこそ賞味期限=2年のカードを売買してそれを遊ぶ事が当たり前になっていきます。すると例えば受験といった個人の事情で1年ほど M:tG を離れたデュエリストが M:tG に復帰する時、かなり絶望的な現実を見せられます。手持ちのカードのうち半分は既に使えない、残りの半分ももうすぐ期限切れ。そして久しぶりにデュエルルームに遊びに行ってみると「うちは Standard しかやってないから、絶版カードを持ってこられても遊べないよ。そうだなぁ、取りあえず10万円ほど出して最新のカードを揃えて下さいな。」と言われる。ここまで言われてそれでも M:tG を再開しようなんて人は、まあ間違いなく“おめでたい”という感じです(ぉ。
上記の話はかなり極端な例ですが、でも今日本の M:tG って限りなくこれに近い状況になっている事に皆さん気が付かれていますか?。特に休日のデュエルルームですら補充デッキやレベルウィニーの相手をさせられるような地域では、流石に長期のブランクを埋める手段も無ければ余裕も無いのです。実際福井でも、そういう状況を忌み嫌って M:tG から足が遠のいた方が少なからずいらっしゃいます。 Type-I がこれだけ盛んに遊ばれている地域でこれなのですから、ましてや Standard しか遊んでいなさそうな地域はどうなんでしょう?。
実はこの話は“ M:tG の敷居の高さ”と密接に関係しています。 M:tG という遊びが未経験者にも取っつきやすい親しみの持てる物ならば、1年や2年のブランクがあっても再開する事は容易なのです。しかし実際にはそうではない、それはイコール「 M:tG は未経験者に取って敷居の高い遊びである。」という現れなのです。第3部でも書きましたが、私自身“今の M:tG ”を人に勧められても間違いなく手を出していなかったと思います。それはたとえ Serra Angel(AL-4E) や Aysen Crusader(HL) を見せられても同じです。「このカードは確かに僕好みだけど、でもあなたが私に遊べと勧めている Standard じゃ使えないんでしょう?」で話は終わりです。
少なくとも世の中が Type-II (今の Standard )という物に固執する以前、間違いなく M:tG は“工夫次第でいくらでも敷居を低くする余地があった遊び”でした。実際私もアリスブロック辺りのコモンカードをかなり大量に頂き、それで毎日のように喜々としてデッキを組んだりデュエルをして遊んでいました。そういう創意工夫が今日本の M:tG ではできないのです。そりゃマスティコアや補充がコモンカードで、デュエルルームに半日いると中・上級者がホイホイくれるって言うのなら話は別ですがね。 :-P
そういう“日本の M:tG が持つ敷居の高さによる弊害”が、特にここ最近日本の M:tG の元気というか体力を確実に奪い取っています。別に「だから Standard を軸とした競技 M:tG なんかやめちゃえ!」ではないのです。ただそういう競技 M:tG を志す方々にこそ、同時に“ M:tG の敷居を低くする創意工夫”をして欲しいのです。そうでないとあなた方が愛する競技 M:tG 自体が立ち行かなくなるからです。ギャラリーの1人もいない大会で優勝し、トロフィーを引っさげて地元に帰っても誰も誉めてくれない。そんな競技やってて空しいだけですよ。
実はこの問題に関しても、私個人は既に匙を投げていたりします(笑)。既に日本の M:tG は、前向きな意味での値下げするきっかけと理由を失っています。今後更に日本の M:tG 市場が拡大する可能性があるならともかく、このままですと良くて現状維持、普通なら尻窄みになる事がほぼ確定です。そうなるとHJに取って、カードの値下げというのは単純に会社の減収・減益という結果しか生み出さないのです。そんな馬鹿な選択を普通はしないでしょう。
日本ではそれこそ日本語版発売当時から M:tG の値下げを求める声があるのに、HJは頑なにそれに応じなかった。それはすなわちHJが“こうなる事を以前から知っていたから”だと私は考えています。自分達で日本の M:tG 市場を更に大きくしようなんて志は微塵もなくて、要は「既に M:tG を遊んでいる人達から適当に儲けられればそれでいい。」という発想で代理店業務を進めていた、まあ過去の事象を振り返るとそう考えざるを得ないでしょう。そして実際そういう結果になっている訳ですから、そういう意味でHJの上層部には“先を見る目”はあった訳ですね。 :-P
私は M:tG を売る立場としてHJの価格政策を見てきた時期があるので、正直言ってHJが今後日本の M:tG を値下げするとは1%も期待していません。その考え方は実は Echizen Gather-ru設立当時から持っていたのですが、流石に認めるのが嫌だったので今まで公表していませんでした。私に言わせると、今後日本の M:tG が値下げされるとすれば、その唯一の理由は「HJ経由の M:tG が本気で売れなくてやばくなった。」事しかありません。ちなみにここで宣言しておきますが、もし今後HJ経由の M:tG が(販売不振を理由に)逆に値上げされるような事があったら、私はそれ以降HJ経由で販売される M:tG は1パック足りとも買わないでしょう。
という事で、最近元気の無い日本の M:tG へのカンフル剤としてフレッシュパックの値下げを期待している皆さん、この際キッパリと諦めましょう(爆)。一応HJは“フレッシュパックを値下げしない”という前提で、その他の広告やイベントといった販促活動を頑張ろうとしている素振りは見せています。 (^^; ただそういった活動は例えば福井といった地方都市には微塵の恩恵も無かったりしますので (^^; まあ我々は我々の好きなようにやらせて頂きます(核爆)。
ただまあ、可愛そうなのはHJ経由でしか仕入れルートを持たない M:tG 販売店だけどね。最近は多くの M:tG 販売店がHJ経由以外の並行輸入ルートを持っていて、それで何とか経営を維持しているようです。ですからそういうルートを持たない販売店は一体どうしているのやら・・・。実際福井県の M:tG 販売店としてリストに載っている店のうち、実際に機能している( M:tG の販売を続けている)のは半分あるかないか位ですので。
こう言っちゃうと実も蓋もないんですが、私はこんな物に1%の期待も持っちゃいません(ぉぃぉぃ)。元々私が M:tG 販売店や Duelist Fukui の活動で M:tG の普及を志したのは、この「他人なんか当てにできんのじゃ!」という発想に基づいています。 (^^; そして結果的にはその活動から“当てにできる(頼りになる)多くの仲間”を得た訳ですが、でも世の中にはそういうラッキーな人間ばかりじゃないでしょう?。私が知っている中でも、例えば初めて参加したDCI公認大会で嫌な対戦相手と出くわして、それで M:tG をやめちゃったなんて事例がある訳ですし。(しかも1つや2つじゃないんだな、これが。)
マナーやモラルなんて物を当てにできるのであれば、例えば M:tG 関連のWebサイトでも時々問題になる“掲示板荒らし”なんて方が現れる訳がないのです。またDCI公認大会にしたってもっと盛り上がっているでしょう。そういうマナーやモラルに欠ける人間は全体から見れば少数派なのかも知れません。ただ間違いなく0ではない以上、彼らによる被害は間違いなく起こりますし起こり続けます。またそういう方々に「やめろ!」等と言うのは時間と労力の無駄です。彼らは周囲にそういう形で注目を浴びたいが故にそうしているのですから、止める事でかえって行為がエスカレートしたりするのです。
個人が公の場でどういう行動を取るかは、個人の裁量に任されている部分がかなりあります。つまり我々にできる事は、例えばDCI公認大会への参加を人に勧める際に「良い人ばかりで面白いからおいで。」という大本営発表で騙すのではなく、マナーやモラルの悪い人がいて、コピーデッキを使った3ターンキルしか考えていないようなつまらない対戦相手がいて、そしてシャークがいる。そういう事実を知らせた上で“それでも行くか行かないかを本人に判断させる”事なのです。そこまで言ってそれでも本人が参加を希望し、それでシャーク被害にあって M:tG をやめちゃったのであれば、それは仕方ないでしょう?。
ですが、特に日本の M:tG がそういう状況になってどん詰まりに来ている事を少なくともWoC/HJは認識していて、実際に様々な対策を取り始めているようです。それが最も良く現れているのが、最近行われている一連の“ STARTER2000 販促キャンペーン”です。あれって従来HJが取ってきた「みんなで競技 M:tG ( Standard )をやってバカみたいにカードを買おう!」的な販促とはかなり異質です(笑)。要は「 M:tG を始めたいならまずはこのセットを買えば十分。」というふれ込みで、1セット¥2000もしない商品をあれだけの規模の宣伝で売ろうとしている訳です。1BOX2万円近い商品を売るのにまともな販促もサポートもしなかったのとは実に雲泥の差ですな(嫌爆)。
ただどうでしょう、我々デュエリストの感覚から言うと、あの販促にはかなりの違和感を感じませんか?。WoCは「このセットを買えば M:tG の基本はバッチリ!」と言いたげですが、そう聞くと一部の方は「でもあのセットじゃ補充デッキは組めないし、DCI公認大会に出てもまともに戦えないじゃん。」という感想を持たれるのではないでしょうか?。最近日本の M:tG は“まともなトーナメント用のデッキを組める位カードを買うのが基本”的な風潮があり、それと比べるとあの宣伝の謳い文句には現実とはかけ離れた印象を感じてしまうのです。
ではなぜWoCは STARTER2000 などという商品をわざわざ作り、それをこれだけ手間をかけて売ろうとしているのでしょうか?。それはすなわち“今まで通りの売り方では M:tG が窒息死する”事をWoCが認識しているからである、それが私の意見です。今日本の M:tG はニューカマーという、いわばTCGを活性化させるための酸素の供給をかなり制限された状態にあります。このままでは競技 M:tG だけではなく M:tG という遊び全体が維持できなくなる、だから気道を確保してちょっと人工呼吸で息を吹き込んでみよう、まあそんな感じでしょう。ただ実はもう1つの穿った見方として「WoCが Pok?mon で儲けた金を『税金で払う位なら・・・』と M:tG につぎ込んでいる。」というのもあるのですが。 (^^;
さてそれでは、我々デュエリストは STARTER2000 で M:tG に入ってきたニューカマーとどう付き合っていけばいいのでしょう?。顔を見るなり「いよぉニューカマー、早速MMをBOX買いして来週の公認大会に来なさい!」そうじゃないでしょう(笑)。むしろ我々の方が彼らのカード資産に合わせたデッキを作ってデュエルをし、場合によってはコモンカード等を提供して彼らのステップアップを手助けする位の気構えが必要だと思うのです。まあそうは言っても、実際には雑誌で見たデッキのまんまコピーでニューカマーをねじ伏せ「やっぱり俺って強い!」とか悦に入ってるクズ野郎が現れそうで嫌ですが。 :-P (あ、前にも書いたと思うのですが、私がこういう事例を書く場合は大抵“実例”を元に書いています。)
最近“鉄人”という言葉がよく使われるようになりました。私が思い浮かぶ鉄人というと料理界では道場六三郎氏、K−1ならアンディ・フグ氏という感じかな。野球の衣笠氏とか言うと歳がばれるでしょうか?(笑)。まあとにかく皆さん素晴らしい実績を残されていますし、人間的にも魅力溢れる(と思われる)方々です。最近 M:tG でもこの鉄人という言葉が使われていますが、正直言って私は「 M:tG では鉄人という言葉が随分安っぽく使われている。」と感じています。というか、根本的な話として「日本の M:tG って、誰かが鉄人を名乗れる程成熟した物にはなっていない。」と思うのです。
実は過去に対戦格闘ゲームの世界にも鉄人が存在しました。しかし私は彼らに対して“ゲーム界のクズ野郎の集まり”という印象しか持っていません。(理由は色々とあるのですが、書くと長くなるので今回は割愛します。)特に商業目的で使われる鉄人称号は、個人を増長させるだけでろくな事がない場合が少なくないのです。本来鉄人たる者はその世界の発展のために貢献すべき存在なのに、実際には一部の鉄人って逆にその業界を潰す要因になっていたりします。対戦で負けた腹いせに対戦相手に罵声を浴びせ、筐体を蹴っ飛ばして帰る“鉄人”をあなたはどう思いますか?。
鉄人という称号は、決して無敗伝説を持つ者に与えられる物ではありません。というか、むしろ勝敗は二の次だったりするのです。上に挙げた鉄人の共通点を私なりに書くと「1つの事を挫折や逆境に負けずに取り組み続け、その世界に属する(あるいはそうでない)多くの人達の模範となる人である。」という感じでしょうか。もし“ M:tG の鉄人”という物がそういう称号であるならば、これは目指す価値があるでしょうし、はっきり言いますが私もその称号欲しいです(笑)。日本の M:tG にそういう真の鉄人(&それを目指す人達)が大勢現れてくれれば、私がこういった記事を書く機会も必要性も無くなるのでしょうけどね。