M:tG をより快適に遊ぶ&初心者やカード資産(資金)の乏しい方にも参加しやすい限定戦についての提案を書いてみます。
最近 M:tG のメーカーや代理店、あるいは一部のトーナメントプレイヤーの皆様が“限定戦を遊ぼう”的な啓蒙活動を展開されています。これには特に Standard 辺りのデッキが画一化している事の弊害を少しでも軽減したいと言った思惑もある気がするのですが、私個人は概ねこの流れそのものは歓迎していたりします。ただ同時に、特にメーカー/代理店の限定戦推進が単なる“ M:tG (フレッシュパック)の売り上げ増”しか見ていないと思われる部分が見受けられ、そういう部分に私は多少の失望感を持っていたりします。また特に日本国内での M:tG 販売価格設定が明らかに限定戦推進を阻害している、そういう事実を代理店があえて無視しているとしか思われない節すらあります。
メーカー/代理店の推奨する限定戦は、とにもかくにも“未開封のパックで遊ぶ”部分に固執しています。また“限定戦で遊んだカードを Standard 等の構築戦に活用する”事しか見ていません。ただこの遊び方はとにかく金がかかる上に、構築戦では用途の薄いアンダーパワーなカードの利用促進には実はほとんど貢献できません。1度も遊ばれないか1度だけ遊ばれて終わりか、いずれかの結果しか生み出さないからです。
そこで逆転の発想が生まれました。それが“構築戦用に買ったカードの残りで限定戦を楽しむ”という発想です。皆様ご想像の通り、この遊び方はDCI公認大会としては認められていません。ただ既に実績のあるフォーマットについては“限定戦の公認大会の練習”あるいは“仲間内やショップの常連で開催する定例会”等として十分楽しめる内容であるというお墨付きが付いています。
元々は静岡県にある某 M:tG 販売店で開催されている方式です。福井でも1度イベントとして開催しましたが、正直言ってかなりいけてます。
1.使用するカード
特定のグループ、あるいは販売店の常連さんが買ったフレッシュパックから出たレアカードのうち、購入者が明らかに使わないと判断した物をあらかじめストックしておく。
2.遊び方
レアの山の中から無作為にカードを選択し、参加人数×3パック(1パックは15枚)のドラフト用パックを作る。これを用いてドラフト戦を開催する。ドラフトの形式や基本地形の補充枚数等は、集まったレアカードの内容を見て決める。例えばレアの枚数が少ない間は「1人2パックで30枚以上のデッキを作る。基本地形の補充は無制限でライフの初期値は10とする。」といったフォーマットも取り得る。最終的には「参加者1人につき土地だけのパック1つと土地以外のパック2つを作りドラフトする。基本地形の補充は無しかあっても3枚までとする。」といったフォーマットになれば理想。
3.注意点
このレアカードのストックからはトレード等が自由に行えるようにしても構いません。例えばストックの中に欲しい(必要な)カードがある場合は、ストック内のカード1枚に付き自分のレア1枚以上とのトレードによりこれを自由に取得できるようにします。(福井はこういう方式でやってますが、現時点で特にトラブル等は発生していません。)
以前 Duelist Fukui で遊ばれていたやり方です。大口購入者が余らせているコモンやアンコモンの再利用が可能です。
1.使用するカード
6EあるいはMMといった基本セット/エキスパンション毎に、例えば“コモンを全種類×4枚&アンコモンを全種類×4枚”といった形で揃えた簡易ドラフトセットを作成する。(レアは無くても構わないが、全種類×1枚程度用意できると理想。)
2.遊び方
簡易ドラフトセットのカードをレアリティ別にシャッフルして、通常のフレッシュパックと同じ構成(レア×1/アンコモン×3/コモン×11)のパックを参加人数分×3パック程度作成する。(レアがない場合はその分アンコモンを使用する。)このパックを使ってドラフト戦を行う。(土地の補充は原則として無制限とする。)
3.注意点
パック作成時のカードシャッフルを十分に行って下さい。またカードを色別に分類して保管するのはシャッフルの手間を増やすだけなので止めた方がいいです(笑)。
最近ふとしたきっかけで思い付いたフォーマットです。カード資産が少ない方でも参加しやすく、またイベント開催により初心者に対するサポート(カード供給)も可能です。
1.使用するカード
参加者はあらかじめ指定された基本セット/エキスパンションのカードを一定の比率で持参する。例えばマスカレイドサイクルのドラフト戦の場合、MM/NE/PRのそれぞれのカードをレア×1/アンコモン×3/コモン×11ずつ持ってくる。(レアは使わなくても構わないが、入った方が多分面白い。)この時1人の参加者が同じカードを複数枚持参する事は禁止とし、また色についても多少ばらけさせる事を推奨する。カード資産に余剰がない初心者に関しては、取りあえずフレッシュパックを購入して頂いて参加してもらう。
2.遊び方
全参加者のカードをエキスパンション別&レアリティ別に分けた上でシャッフルし、このカードからパックを再構築する。このパックを使ってドラフト戦を行う。(土地の補充は原則として無制限とする。)この場合ドラフト終了後“カード所有権”が問題となるが、これに関してはイベント主催者の預かりとし、次回のイベントでの使用/初心者への配布といった用途に自由に使用できる物とする。8人ドラフトのグループが複数ある場合はその中に初心者をバランス良く配分し、そのグループで使ったカードは全部持って帰って頂く企画にしても良い。また「レアカードだけは所有者に返却する。」というやり方も取り得る。
3.注意点
1つのグループの中にあまり初心者が多いと(あらゆる意味で)面白味に欠けます。8人のグループ内に初心者が1人(多くても2人)が理想でしょう。
こういった再利用型のドラフト戦でいつも問題になるのが“カードの言語”です。初心者に配慮すると当然日本語版が理想なのですが、でも日本語版って余剰が出るほど買えるような価格設定になっているとは思えない訳で・・・。 (^^; ちなみに福井ではこれに関して「 M:tG は英語が基本なんだから、初心者も英語版に慣れなさい。」という方針でほぼ統一されています。実際英語版のコアユーザーからもらえるカードが使えるか否かって、初心者が M:tG を遊ぶ上で大きな差になりますので。
昨日最新の DECK EXPRESS を頂いてきて読んだのですが、どうもPTシカゴの日本代表選考会( Standard )のエントリー料が¥2000に設定されたようです。しかも渋谷のセンターの会員ですと東京予選に関しては¥1000になるそうで。どういう背景でこの設定になったのかは分かりませんが、競技 M:tG の人口を増やすといった観点から見ても良い傾向ではないかと思います。