今回は6月24日/25日の“次世代ワールドホビーフェア”で開催される「マジック講習会」について書いてみます。
私はこの「マジック講習会」について、これを読んでいらっしゃる皆様に是非参加される事をお勧めします。それも“講習ボランティアとして”参加される事を強くお勧めしたいです。
皆さんはこういう講習会って、講習を受ける初心者のための奉仕活動だという印象を受けるかも知れません。しかし実際参加されると分かると思うのですが、それは全くの逆です。講習会は“講習をする側にこそ勉強する事が多い”のです。私も以前勤めていた M:tG 販売店で初心者向けのデッキ診断を行っていました。受講者のカード資産を見たり M:tG のスキル等を質問で確認しながらデッキの希望を聞き、できるだけそれに見合うデッキを一緒になって作ってそしてテストする、これを何度となく繰り返すのです。
そこで私が感じたのは「ああ、自分が知らない(あるいは使った事がない) M:tG のカードって、こんなにあったんだ。」という事、それと「他の情報に頼らないデッキ構築ってこんなに面白かったんだ。」という事でした。初心者はカード資産が乏しく情報も持っていないので、逆に我々が想像すらしていないカードやデッキを持って講習を受けに来ます。それがとても勉強になるのです。時にはそこから講習をした側がデッキ構築のアイディアをもらう事すらあります。
そこでボランティアに参加される皆様に是非お願いしたいのは、少なくとも Standard で使えるすべてのカードを十分に勉強してから望んで欲しいという事と、診断の際は決して代理店の雑誌といった情報に頼らないで欲しいという事です。例えば初心者が自分のカード資産を精一杯駆使したデッキを持ってきて「これをもっと強くしたい。」と講習を受けに来たとします。でもはっきり言ってしまうと、最近のデュエリストの多くがそういう時に「こんなデッキは捨てて補充デッキ組みな。」とか言い出しかねない気がするのです。 (^^; ましてやその方があるカードをテーマにしたデッキを組んでいるのに、診断の結果まるっきりピットサイクルになっていてテーマとなったカードが捨てられていた、はっきり言いますがそんな昔某チャンプがやっていたようなデッキ診断は診断とは言いません(笑)。
お医者さんのする診断は“悪い所を探して必要な治療を施す手助けをする”行為です。決して患者の同意無しにザクザク腹をメスでかっさばいて良い訳がないのです。そしてあなたがそういう診断を初心者に施すには、あなたに相当な M:tG に関する知識が求められるのです。万が一 Extended や Type-I のデッキ診断を求められてあなたに自信が無かったら他の経験者に任せるとしても、 Standard に関しては十分な知識を身に付けた上で参加されて初心者の役に立つボランティアになって頂きたいと思います。
これは前にも書きましたが、こういった初心者講習やデッキ診断には“自由に初心者に差し上げられるコモンカードや基本地形”が必要不可欠になります。もし私がこういう企画に参加するとすれば、多分私は自分のカード資産の大部分(アンコモンやレアも含む)を持参して必要に応じて配ると思うのですが、流石にこういったボランティアにそれを求めるのは酷です。ですからせめて主催者側でコモンカードや基本地形位は用意して頂きたいのです。あと“ボランティアには伸び伸びやらせてあげて欲しい”という事です。どうもこういう企画が出ると、例えば来た初心者に「困った時にはこれを読もう。」とか言って、ボランティアに代理店の書籍を勧めさせたりしないのだろうか?、という疑念が私にはあるのです。 (^^; でもそれは“勧誘”であって“講習”ではありません。ましてやそういう代理店の販促を主目的に置いた講習会は、講習をするボランティアにも受ける初心者にもメリットがないのです。
ボランティアは交通費+昼食という手間代だけで参加してくれる貴重な戦力です。あなた方がとにかく大嫌いな“赤字を出す”事を覚悟で来てくれるのです(笑)。それだったら、彼らが有意義な時間を過ごせるようにサポートする事が、あなた方とボランティアや初心者が良好な関係を築く最善策なのです。そういう関係は今後の M:tG の販促にも少なからず良い効果を現すでしょうし。
あとこんな良い企画、他の M:tG イベントで真似しない手はありません。そんなに手間暇かかる物ではないので、是非開催を検討して頂ければと思います。少し前に福井でも未公認のイベントで1度実施しました。「参加者来てくれるのかなぁ。」という不安もあったのですが、その時は2名の参加を頂き、講習をした私の方が有意義な時間を過ごさせて頂いた気がしています。それと代理店の方に提案なのですが、そういう初心者講習会を実施するDCI公認大会を、他の物と区別してサポートするという事はできないでしょうか?。例えば月刊GAMEぎゃざや DECK EXPRESS に特別枠を設けて紹介するとか、カードゲーム事業部への連絡無しでちょっとした粗品やサポート物(マニュアル等)が届くとかね。流石にアクエリの初心者講習会があれだけメーカーの熱意によって盛況である以上、遅ればせながら M:tG も追随するべきだと私は思っています。