GP名古屋を控えて

 ここ数日GP名古屋に向けて色々な準備をしているのですが、私自身そういった作業を喜々として、まるで子供が遠足に行く前のような気分で進めているのを感じています(笑)。最近福井の M:tG イベントって基本的に私が仕切っているので、参加者としてのんびり楽しむという事ができていませんし。あと今回はインターネット上でお知り合いになった方々の多くとお会いできるようで、そういった物が幾つも重なって非常に楽しみだったりします。

 ただ、そんな作業の中でふと思ったのが「このイベントは一体誰向けの物なのだろう?」という事です。私が思うに、一連のグランプリや去年の世界選手権って、明らかに M:tG 初心者を対象にした物にはなっていません。例えば月に1000円位のペースで M:tG を買って半年位のデュエリストが、果たしてGP名古屋に来て何をするのだろう?、という事です。ご存じの通り会場でのフレッシュパック販売は定価売りなので、わざわざ遠くから来るだけのメリットは無いですし、会場内でそういった初心者が気軽に遊べる配慮もほとんど見られません。フリースペースでデュエルをしようにも、周囲はカード資産&情報が豊富なセミプロばかり。その他のアトラクションも特に無い。多分私だったら30分経たずに帰っちゃうと思います。 (^^;

 代理店はGP等の会場でフレッシュパックやグッズ等の販売をしています。中級者以上のプレイヤーはその辺の価格設定は十分知っていますから、多分“3000円以上お買い上げの方にAPAC土地プレゼント”目当てにしか買い物をしないはずです。でもイベント主催側としては「 M:tG の経験が浅いデュエリスト達にイベントを楽しんでもらい、少しでも長く会場にとどまってもらって少しでも物販にお金を落としてもらう。」という意識でイベントを設計すべきだと私は思います。ただ実際私が参加したGP京都と横浜の世界選手権を見る限り、代理店にはそういった方々への配慮がほぼ皆無なのです。

 確かにイベントに来てまとまったお金を落としていかないデュエリストを代理店が軽視するのは理解できます。(代理店がそういう体質である事は過去の事例からも明らかですし。 (^^; )ただそれってあまりに短期的な視野しか無いのではないか?、それが私の意見です。私は以前 M:tG 販売店に勤めていた際、初心者のお客さんに自腹を切ってカードをサービスしていた事があります。確かにその瞬間はちょっと痛いのですが、でもそういうサポートをしたお客さんの多くが引き続き私の店を利用してくれて、結果的に売り上げに大きく貢献してくれたという事例は少なくないのです。

 いくら種をまいても水を与えなければ芽は出ません。代理店がやっている一連の商売のやり方って、結局は“誰かがまいた種から出た芽を十分に成長する前に刈ってしまう”事しかしていないのです。特に自分で種をまいて水を与えて芽を出す、そういった事には代理店はとんと無関心という気がします。それが一連のイベント運営にも如実に現れているのです。

 結局代理店が開催するイベントって“カードを多く持ってる奴ほど楽しめる”物でしかないのです。でも例えば会場内にコモンカードや基本地形を無償提供するデッキ診断コーナーがあったっていいと思うし、あと“レミィぬいぐるみショー”なんかがあれば面白いと思うのですが(笑)。コモンカードや基本地形なんて、雑誌で「初心者サポートに使うから送ってくれ。」とか呼びかければ多分大量に届きます。サポート要員は地元の有志にボランティアでの参加を呼びかければ相当数が参加してくれるはずです。別に代理店に多額の出費を求める物ではないのですから、その位の手間を惜しむべきではないと私は思うのですが。

 最近全国的にDCI公認大会の画一化が言われていますが、その先陣を代理店自らが取ってどうするの?、というのが私の今の感想です。代理店自身に M:tG イベントに対して“新しい事をやってみよう!”という意気込みが見られない限り、他のイベント・コーディネイターが動き出す事はほとんど期待できないのではないかと私は思っています。

 あとちょっと思ったのですが、今回代理店は会場でオリジナルグッズの販売を予定しています。イラストには田中久仁彦氏の描いた月刊GAMEぎゃざの表紙イラストが使われるようです。あと5月のカードゲームフェスタでは石田敦子氏のイラストで限定グッズを販売されるそうですが、私としては「誰か忘れてはいませんかい? > 代理店殿」と言いたいのですが。 (^^; いや確かに田中氏や田口氏のイラストに“破壊力”があるのは認めましょう(笑)。ただ、やはりデュエリストの中での知名度という点では金澤尚子氏や中村哲也氏の存在は大きいと思うのですが。というか、その手のグッズを制作するのであれば、そういったイラストレーターの方々を複数名活用して品揃えを充実させるという発想になっても良いような気がします。せっかく“ M:tG の看板”となるだけのキャラクタがいるのにそれを活用していない、それってもったいなくないですか?。


   
なお、このページの内容に関する文責はすべて私 あいせん にあります。