M:tG 悪徳販売店から身を守るために

 例の“偽造カード販売・・・”の記事公開以来、ここ(= Echizen Gather-ru)のアクセス数の増え方がそれ以前よりも5割増位になった気がします。 (^^; また「記事を読んで驚いた。」「未だに信じられない。」といった反響もかなり頂いています。しかし私が今現在把握しているだけでも、日本の M:tG 販売店の“酷聞”はこの程度の物ではないのです。

● 考えたくもないのですが・・・

 今まで私はここで、機会ある毎に“デュエリスト自身のマナーやモラルの向上”を訴えてきました。しかし色々と調べていく中で、どうもこの問題はデュエリストにだけその解決を求めても無理なのではないかという印象を持っています。というか、この問題をデュエリストに対して訴える事そのものが間違いだったのではないか?、そんな印象すら私は持ち始めています。

 デュエリストの成長には“その人がどんな販売店と付き合っているか?”は重要な要素になっている気がします。そしていわゆる“悪徳販売店”と呼ばれる販売店と付き合っているデュエリストは、それを模倣して様々な問題を起こしやすいのではないか?、そういう印象を私は持ちつつあります。販売店(のスタッフ)は間違いなく多くのデュエリストの模範となっています。つまり彼らが悪人ならそれを見て育つデュエリストも・・・まあそういう事です。

 そこで今回は、私の方で把握している“悪徳販売店”に関する情報を幾つかご紹介し、それに対する私個人の意見を書いてみます。なお最初に書いておきますが、この話はあくまで“目撃情報”として私に寄せられた物であり、私自身が裏付けを取った物ではない事をご承知置き下さい。 m(__)m

● 事例1:S県の某店の場合

 まずご紹介するのは、例の偽造カードを販売していた某店で行われているというシングルカード販売に関しての情報です。

 この店では以前、「惑乱の死霊(AL-4E)が Extended で復活する。」と客に嘘をつき、1枚700円程度で販売していた事があるそうです。そのためこれを信じて買った人が Extended の大会用のデッキにこのカードを入れてきて注意を受けた事例もあったそうです。それで購入者が店側を正したところ、返ってきた答えは「だってホビー(ジャパン)さんがそう言ってたので・・・」だったそうです。

 またこの店では客からタダで巻き上げた Force of Will(AC) を、翌日2000円で販売していたという事例もあるそうです。なおこの販売店に関しては“他の販売店が主体となって開催している M:tG イベントを妨害している”という疑いもあるのですが、これに関しては私自身でこれを裏付けるある感触を掴んでいます。

● 事例2:F県の某店の場合

 次にご紹介する事例は、偽造カード販売に関する反響として頂いたメールに書かれていた物です。

☆★☆ MTGチーム柳瀬組組長 さん からのメールより(抜粋) ★☆★

 そうそう、こちらの悪徳店では店長が天使を集めてるらしく、ULのレディアントのフォイルをリビングデス一枚でトレードしたり、忘れ物はすべて次の日には店頭に並んでたりしますね。一番可愛そうなのは、その店にしか行けない小学生ですかね・・・無け無しのお金で買ったブースターから出た高いカードは、そこの店員と店員とつるんでる常連にコモンORアンコモンとトレードされてます。○○でデュエルルームを常備してるのは、当店と○○さんとそこだけですので…子供達は可哀相な事です。

 大会の参加費は高いが、出る商品はその店の売れ残りとか…中古のビデオデッキとか、ネオジオポケットのモノクロとか…明らかに小銭集める為に大会開いてるとしか思えない節が・・・

※ 一部私(=あいせん)の判断で伏せ字にしました (^^;

● 事例3:I県の某店の場合

 この店の場合、まさに“無法地帯”という呼び方が相応しいかも知れません。客が店に入ると小学生位の子供が「カード買って下さい!」と話しかけて来るそうです(笑)。(あ、もちろんここの店内では現金トレードは表向き禁止ね。 (^^; )通っている常連の方何人かにお話を伺うと、この店はさしずめ“水族館”のようです。ただし中にいるのはシャークとグッピーの2種類だけですが(笑)。あとギャアギャアうるさいお猿も何匹かいるらしいですが、とにかく店に人間が客に注意を払っているという気配が微塵もなく、そのためシャークや盗難の被害が後を絶たないのです。

● 本当に大丈夫なのか?

 流石に私もこれだけ次から次と悪徳販売店に関する事例が出てくると、本当「こんな事で日本の M:tG の先行きはどうなるんだろう?」と疑問に持たざるを得ません。 (^^; しかもF県とI県の事例の場合、この販売店をいわゆる“シャーク”といった類の悪徳デュエリストが根城とし、特に初心者を食い物にしているという話も伺っています。こんな店がその地域に1件あるだけで、間違いなくその地域の方々が M:tG に対して抱く印象そのものが悪くなるのです。

 こういった店のある地域の(良識ある)デュエリストは、共通して「そういう店の横暴に地域のデュエリストが負けないために頑張っていこう。」と考え、それに向けて様々な施策を取って頑張っています。しかし同時に彼らはそういった施策の持つ“限界”を認識しているようです。要は“それだけの悪徳販売店にペナルティを与える手段がない”のです。例えばS県の事例の場合、明らかに被害にあった複数の人達からの証言や物証があります。しかし実際には彼らには何もできないのです。

 日本の代理店がそういったクレームを聞いて動いてくれそうな雰囲気のある組織なら良いのですが、現状は自分達の取っている一連の販促でさえ満足に機能せず、その尻拭いに奔走しているという状況ですし。 (^^; 特にそういった販売店の悪行に怒りとか反抗心を感じる人達ほど代理店を信用していない、それは頂いたご意見の中にも顕著に現れています。

 「そんなの言ってみなけりゃ分からないじゃないか。」確かにその通りなのです。ただこれは私個人の意見ですが、代理店に対して「ここなら自分の出したクレームを誠実に受け止めて善処してくれるだろう。」という確信に近い印象が持てない限り、こういった意見を切り出すのは不可能に近いです。特に販売店に関与する人間がそれを言えば、逆にその後自分の店が仕入れ等で様々な差別を受けるという危惧もあるでしょう。そうやって今まで日本の販売店やデュエリスト達はいわば“泣き寝入り”していたのです。そういう人達がようやく自分達の主張をぶつける場を見つけた、それがたまたまここ(= Echizen Gather-ru)だったという感じでしょうか。

 実際こういったクレームを受けて(代理店として)どう対処するかというのは難しい問題です。ですから私としてはこの部分は代理店の方々にお任せするしかありません。ただ私個人の印象として“代理店は現在こういった意見を上げてもらえる程信用されていない”事は間違いないと思います。そういう評判をどう考え今後どうするのか、それは全面的に代理店の皆様にお任せしますが。

● デュエリストとしてのこの問題の受け止め方

 さて、それでは我々デュエリストはこの問題にどう取り組めばよいのでしょうか?。一言で言ってしまえば“そんな悪徳販売店は利用しない”なのですが、ただ現実にはそんなに簡単に話が進む訳がありません。それだったらとうの昔にこんな悪徳販売店はこの世から根絶されているはずです。

 少なくともF県とI県の事例では、悪徳デュエリストがこの販売店を利用して自らも利益を得ている形跡があります。自分はある程度の知識を持っていて騙される心配はない。しかも店にいるだけで初心者から高価なカードが狩れる。こんな良い話に乗らない手はないのです。困った事にそういう悪徳販売店には人が集まるのです。ただしそこにいるのは本当の意味での“クズ野郎”か、自分が騙されている事に気が付いていない“グッピー君”だけですが。

 しかも初心者を騙すのが目的のシャーク野郎は、困った事に「僕は初心者の味方だ!」なんて顔で堂々と近づいてくるのです。しかもその声をかけてきた人がその店の常連で、公認大会等で上位に入っているような人なら普通誰でも信用するでしょう。ですからあまりトレードの経験のない初心者だとうっかり騙されてしまうのです。

 そしてそういった客を店が放置しているか、あまつさえ彼らを保護し自分も利益を得ている。これを“悪徳販売店”と言わずに何を“悪徳販売店”と言いますか?(笑)。私は自分自身そういう人間が死ぬほど嫌いですし、多分1度でも現場を押さえたら「お前は2度とうちに来るな!」と言うと思うので、そういう販売店がこの世に存在する(しかも決して少なくない)という事が信じられないのです。

 多分どこの販売店(特にデュエルルーム設置店)に行っても、トラブルの芽はあります。場合によっては盗難被害の1度や2度はあるかも知れません。もし自分がそういった被害に遭ってしまったら、まずはその店のスタッフにその旨告げてみましょう。その反応を見ると、その店が良心的な店なのか悪徳販売店なのかは大抵分かります。まあ盗られた物をすべて弁償してくれるなんて事は期待できないのですが、ただその対応に誠意があるか無いかは何となく感じ取れるはずです。

● では、どうすればいいのか?

 実はこの問題に関しては、私自身明確な施策が提案できないのが実状です。今 ぎゃざる では“良い店&濃い店リスト”なる物を開設していますが、この逆(=悪徳販売店リスト)は作れないのです。これは明らかにその販売店の名誉棄損となる訳で、余程の証拠が無い限り(場合によってはあったとしても)それを開設した側に多大なリスクを伴うのです。

 ただ M:tG なんて物は売る側に資格がある訳でもなく、問屋に一定の供託金を積めば誰でも売れるのです。そういう現状で悪徳販売店が出現しない事はほとんど期待できません。ですからやはり“店を利用する側が自衛する”しか手段はないのです。これについては言い古された内容ではあるのですが・・・

(1)トレードは自分が必要なカードを十分な下調べをしてから行う。特に投機目的のトレードや自分がカード価値を把握できないカードのトレードはしない。
(2)特に初心者のうちは、トレードの際に自分が信用の置ける友人に立ち会ってもらう。
(3)例え相手が販売店スタッフであっても、安易なカード売買の話には応じない。
(4)「そのカードをくれ!」と言われるのはそのカードが有益な証拠である事を忘れないようにする。
(5)自分の手荷物には自分で責任を持つ。

 ・・・といった事に気を付けて自衛するしかないのです。

● 本当にごめんなさい m(__)m

 私自身、今回の記事に関してはあまりの歯切れの悪さに書いてて腹が立ちます。でも今の私にはこれが精一杯なのです。ここで私が上に挙げた販売店の実名を挙げて騒ぎ立てれば、その瞬間に私はこの件に対してコメントしたり意見を提案したりする資格を失ってしまうのです。

 ただ私自身、そういった悪徳販売店と向き合って対決している方々(幾つかのグループ)とコンタクトを取っており、そこから様々な提案やアドバイスができると思います。もしご自身がそういった悪徳販売店(あるいはそこに巣くう常連)にお困りでしたら、個別にメールを頂ければご相談に応じさせて頂きます。 m(__)m 確かに私1人の力など非力な物です。でもだからと言って、私はこのまま何もせずに手をこまねている気など毛頭ないのです。


   
なお、このページの内容に関する文責はすべて私 あいせん にあります。