ここでは2月20日に公開した「偽造カード販売への問題提起」に対して頂いたメールと、それに対する私からのレスを公開します。なお編集の都合上、日付が新しい物が上になっています。
| はじめまして、アーナムジンの偽物カードについて読ませていただきました。 大変、勉強になりました。 最近、MTGユーザーのマナーの低下が目に余りますね。 申し送れましたが、私は○○店店長をしております。 当店の近くに、やはり安易にMTGを取り扱う店があり困ってもいます。 まあ、愚痴っぽくなってしまいましたが当店では一切偽物カードの取り扱いはありません! ※ 一部ご本人の了解を頂いた上で伏せ字にさせて頂きました。 m(__)m |
| まさか現役 M:tG 販売店の店長さんから反響を頂けるとは思っていませんでした。思わず「流石にこれこのまま載せるのはまずいでしょう?。」とメールでお聞きしてしまいました。 (^^; 我々は今まで M:tG に関するマナーやモラルの問題をデュエリストにのみ求めて来ました。しかしその考え方はひょっとして間違っていたかも知れない、そんな考えが今私の中にも生まれつつあります。実際私がマナソース福井店で M:tG を売っていた頃、私の店に通いながらマナーを覚えていったデュエリストは大勢います。私はそれが当たり前だと思っていました。店はお客さん(特に若年齢層)の良き手本にならなければいけないのです。でも今日本の M:tG 販売店でその事を意識し、ましてや実践している販売店ってどの位あるのでしょうか?。 私は前々から“店を選ぼう!”と言ってきています。こういう事例が明らかになった今こそ、我々デュエリストは自分がカードを買う店をもっと厳しい目で選ぶ必要があると感じます。そういう意味で hak さんのお店はお客さんとうまくいっているようで羨ましいです。後でお聞きしたところでは、この記事に関する情報もお客さんから聞かれたそうで。そういうコミュニケーションのある店って私から見ても1つの理想型なのです。 |
| 今回の回答に含まれていたことで、ほぼ疑問は解消しました。私があれほど「店への行動」にこだわったのは、「仮に、自分の近くにそういう店があったとしたらどうするか」ということで考えていたためでした。あいぜんさんの返答中に、その答え(地元でも既に話題になっているetc.)が含まれていたので、こちらとしては、もう、そういう意識はないです。 ただ、弁解というか釈明というか、させてほしいのですが、刑事告発や証拠云々という点については、あいぜんさんの記事だけでは「その店の現状」が、わからなかったので書いていたのです。私の知っていた知識に基づいた対応としては、「間違ったことを主張した」とは、現状でも思っていません。 |
| 私がその辺の事情に深く言及しなかったのには、幾つか理由があります。 1つは“読ませる情報量と理解度の問題”です。文書は長くなればなる程読み通した時の内容の理解度が下がります。“情報をすべて掲載する事は本当の意味で読み手の事を考えているとは言えない”これが私の考え方です。私は最初に勤めた会社の上司から「ドキュメントとは読み手に『理解させる物』ではなく、読み手を『理解した気にさせる物』である。」という教育を受けていますので。 (^^; あとこういう話って結局は「その店がある地元の人間がどう考え、どう行動するか?」なのです。ですからこういった話を地元の方々を飛び越えていきなり始める訳がないのです。そんなの地元の方の協力が得られるはずがないですから。「じゃあなぜ書かなかったのか?」と言われるかも知れませんが、私は書く必要性を感じなかったから書かなかったのです。その程度の根回しは、こういう話を始めるなら当然事前にやるべき事なので。 |
| 「雑感程度」と書いたメールにきちんと対応してくださり、ありがとうございました。素早いレスの公開には、正直驚きました(むろん、いい意味でです)。で、本題に入らせていただきます。 前回のメールを出した時点では、私は値段があった方が論点が整理しやすくなる(何しろ、アンソロジーギフトボックスという非常に特殊な商品が絡んでいるので)と思っていたのですが、「詐欺としての立件」を前提としないのであれば、それはそれでもいいと思います。 メールを出したあとでさらにあれこれと思ったのですが、私は今ではこの店を即刻(実効性はあるかどうかすら度外視して)実名公開した方がいいと思っています。 と、いうのは、マジックのカードは、通常の商品、たとえば「新潟魚沼産の最高級コシヒカリ」などと違って「トレードされる」という性質を持っているため、放置していると「被害」がどこまで拡大するか予見できないという性質を持っているからです。 たとえばヤフーオークションのような場であれば、玄人筋が目を光らせることも可能でしょうが、一般の相対で行われるトレードはチェックしようがないです。 そういう意味において、 「その啓蒙には今回の記事で書いた情報があれば十分でしょう?」 とは、思えません、残念ながら。仮にゲーム誌なり、「デッキエキスプレス」なりにこの事例が紹介されていたとしても、私には十分だとは思えません。いやおそらく、TVニュースで報道されようが全国紙で取り上げられようが、過去の詐欺事件の実例からすれば、騙される人は出るでしょうけれども。 確かに、同じ犯人による再発を防ぐために、店に対する刑事告発なり、一味を残らず一網打尽にすることなりを目的とするのであれば、「手の内をさらす」ことはまずいとは思います。ですが、被害(どの程度かはわからないですが)の拡大を防ぐという点からは、とりあえず店が閉鎖されるぐらいに大騒ぎする方がプラスだと思っています。 また、「当事者がこの話題のもみ消しを企てれば」「販売店の関係者が読んで」と、ここが当事者に知られている可能性に言及しているのに微温的な対応を行っている現状では、HP(あるとすれば)の閉鎖や証拠隠滅などの余裕を与えているという可能性もあります。 もちろん、あいぜんさんが、関係者全員逮捕できるだけの証拠を集めて刑事告発までもっていく意志と能力があるのであれば、そうする方が日本のマジック・ザ・ギャザリングというゲームにとってはプラスであることは認めます。そういう意味においては、結局私は当事者ではないので、言っていることに何か見落としなどがあるかもしれないのですが。 ちなみに、私は販売に関与したことはないので、もしその販売店が「今までの罪を償う」とすれば、それは販売した一切のカードを回収・返金(トレードなどで副次的に発生した被害についても、当然に補償を行う)した上で謝罪するしかないと思っています、「何らかの還元」などではなく。厳しすぎる見方でしょうか。 |
| まず根本的な話として、我々はその販売店に“何を根拠に”クレームを付ければよいのでしょうか?。「あんたこのカード売ったでしょう?」と問い詰めて「知りません。」と言われればそれまでなのです。多分実際に買った小学生を挟んで「売った!」「売ってない!」の押し問答が延々と続いて話は終わりです。ちなみに私は現地でのリサーチで「この販売店はその位の言い逃れは平気でしてくる。」という感触を得た上でこの結論を出しています。万が一買った時のレシート等が残っていてそれを物証にして迫っても、多分この店の対応は変わらないでしょう(笑)。 それと私の方ではこの販売店に関して、こんな事例なんか比べ物にならない位の酷聞を(複数の方から)伺っています。実はこの話は“氷山の一角”でしかないのです。それを今慌てて(十分な準備もないまま)こちらが討って出ても、結果的には何の収穫も得られません。むしろ状況は悪くなるんじゃないか、とすら思われます。 あと「その販売店が証拠を隠滅する時間を与えている。」というご指摘に関しては、私はそれに関しては否定しません。実際私が見た“直接確認した情報”は既に(私が記事を公開する)数日前に消えていましたし、あとここでこうやって騒いでいる事を知れば何らかの対策は取って来るでしょう。ただ私はそれでこの販売店が取りあえず大人しくなるのならそれで構わないと思っていますし、ましてや心を入れ替えて・・・というなら歓迎したいのです。ちなみに別に私が騒がなくても、この件はちゃんとこの販売店のある地域には話が広がっていて、それこそ実名入りで「あの店は駄目だ!」という噂が広がっています。なのに、それ以上私が何かする必要があるのでしょうか?。私個人はその必要性を認めないのですが。 何度も言いますが、私は“探偵ごっこ”がしたい訳ではないですし、ましてや私自身の手でその店を閉店に追い込んでヒーローになりたい訳でもないのです。こんな悪徳店、我々が手を下さなくても勝手に潰れますよ(笑)。いや、潰すべきだと思います。ただし、それはあくまで“地元の人間の手によって”ですがね。“外圧”による弾圧は、かえってその地域に「あの店を守ろう!」的な気運を盛り上げる危険性があるのです。それよりはむしろその地域の人達の中に「あんな店もう利用しないでおこう。」的な気運を盛り上げる事の方が大事ですし、実際店側もその方が遙かに打撃を受けるはずなのです。 私としては今回の記事をきっかけに“どこかにあるかも知れない類似事例”の発掘とその防止をする事が大事ではないかと考えているのです。どうも皆さんは私の記事を読んで今回取り上げた販売店(に制裁を加える事)しか見ていないのですが、私がこの問題を取り上げた真の意図は全く違う所にあるのです。“誤った正義感”をいくら振り回しても物事は解決しないのです。 |
| 『「偽造カード販売・・・」への反響』で言及されていた『ご指摘の通り枠を黒く塗ったカードは間違いなくトーナメント・イリガルになります。』の一文に疑義があって筆(?)を執りました。 General Rulings SummaryのD.7.4、D.13.2両項等を見る限り、カード表面に落書等がしてあっても、それをもって即座にイリーガルと判断される要件にはならないのではないかと思えます。また、そう判断しないと近頃増えた「Signedカードをトーナメントで使う(人)」の正当性を説明できません。 無論トーナメント・イリーガルと即断できないことで偽造カードを扱った販売店が免責されるわけではないですが、追及の方向性に微妙な狂いを生じさせることが心配です。 また、こういった啓蒙活動は重要なものですし、意義を否定するつもりは全くありませんが、並行してその販売店側にも何らかの意思表示をするべきなのではないか、と思われます。店長直々に偽造カードを売っていたというなら言語道断ですが、粗悪な店員が独断でかかる行為を行ったのであるなら店長に事実関係を知らせることで事態の劇的改善が期待できるでしょうし。店長がダメ販売員なら・・・代理店に正規取扱店の管理をきちっとやって欲しいものですが。 ともかく、代理店にこの時案を通報(通知?)することは一定の意味があることだと思います。メールで署名を集めようといった事になるなら、電子署名付きで協力しますが? |
| “カードへの書き込み”については確かに今は認められています。ただ“枠に対する加工”に関しては話は別です。1度ご自身で白枠の基本地形辺りの枠を黒く塗ってみると分かると思いますが、ほぼ間違いなく黒い塗料が外にはみ出ます。こうするとカードを積み上げた時に横から見て分かってしまうのです。多分これは透明なスリーブをかけても同じだと思います。これは明らかな“マークド行為”であり、最新のフロアルール(正確にはペナルティ・ガイドライン)でも禁止されている行為です。ですからアーティストのサインで枠にはみ出している物って確か無かった気がします(その辺は気を配っていると思うのですが)。 「裏が黒いスリーブをかければ・・・」とおっしゃるかも知れませんが、これを売った販売店がそんな説明をしてこれを売ったと思いますか?。 (^^; ましてやこれを見て「あ、黒スリーブにかければ問題ないか。」とまで気が付く人間はこんなカードは買わないでしょう。 (^^;;; だから私は“こんなの子供騙しだ!”と言っている訳です。 あと「これを売った販売店にクレームを付けるべきだ!」という件は、私の意見は上のシダー近藤さんへのお返事に書いた通りです。ことわざにも“急いては事をし損じる”と言うじゃないですか。 |
| (前略) あと、ちょっとした事なのですが、Erhnam DjinnはCH版もあることをどこかに明記して置いた方がよいのでは? 記事の前半に写真がありますがANとアンソロジー版しかなかったのと、本文では触れられていなかったのでちょっと心配になりました。(CH版が「偽物」扱いされるかもとの杞憂です。)CHは日本語版は黒枠ですが、英語版は白枠ですので今回の記事からは外されているのかも知れませんが。 (後略) |
| Chronicle 版の Erhnam Djinn については私も記事制作時に考えたのですが、1つの記事にあれ以上の画像を載せると重くなってしまい、皆さんにご覧頂けなくなるのではないかという判断から掲載しませんでした。という事で、下の方に改めて Chronicle 版の画像を掲載しておきます。 |
| 事前の「予告」を見たときには「サイファ」みたいな偽造カード製造グループが出現した(もしくは残党が復活した)のか? とか思ったんですが、さすがにそこまで豪快な話ではなくて安心? はしました。 さて、一見するとあいぜんさんの記事中では、「価格」に対する言及がないため、「アラビアンナイト価格で売っていたかどうかわからない」のです。よって詐欺行為かどうかの「断定」はしにくく思えます、一見しただけでは。が、やっていることは少なくとも、「カードに改変を加えている」以上、そのカードが公認トーナメントで使用できないものとして扱われることになる以上、「ポータルの、トーナメントリーガルでないカード並の値段」で売っていたのでない限り(もしくは、「このカードは公認トーナメントで使用できないことを説明」してない限り)は、シングルカードを扱う店としての商道徳に反している(少なくとも、消費者が実名をあげて改善を要求するに足るレベルで)とは言えると思います。店に出入りしている人間が全員事情を分かっていてシャレで買っていた(まさかそんなことはないと思いますが、論理上の隙間は埋めておくのが論文ですので、一応)のであればともかく。 また、仮に販売時に「これは大昔にあったエキスパンションのANのカードだ」と説明していれば、それで立派な詐欺ですが、そこまで初歩的な嘘をついているかどうかは分からないので微妙なところです。 そうでない場合、裁判等になった場合には、「消費者が混同する可能性の有無」と「店の意図」が争点になるかなと思います。店が自分でカードを黒枠に塗りつぶして売ったのであればアウトでしょう。もしかすると「店という組織でなくカードゲームを担当していた店員個人の問題」にすり替えられてしまうかもしれませんが、それでも管理・監督責任が発生するのは、たぶん間違いないでしょう。 もっとも、私は法律にも裁判にも特に詳しいわけではないので、この点は間違ってるかもしれません。 で、現状での私的結論は「店の実名とか、怪しいホームページを作っているのであればそのアドレスとかを公開してもいいんじゃなかろうか」です。 「どんな店か見てみなさんの目で確かめてもらう」という理由で、公開できると思いますし、公開することで法的な問題がふりかかる(あ、公開した人の側に)というのでもないと思います。 時間がないので雑感程度になってしまいました。何にせよ、「何かはした方がいい」とは思います。それでは。 |
| まず今回の記事で“売っていた値段”等の情報を書かなかったのには、それなりに意図があります。去年の掲示板のトラブルでカード価格に関しての話題が出ましたが、その際“カードの値段なんて結局主観の問題だ”という意見が多く出ました。つまり逆に言うとここで万が一販売価格を出してしまうと、それによりこの話題が“黒枠(!?)アーナムジンの販売価格の妥当性”にすり替えられてしまう可能性があります。(「そんな馬鹿な事があるかい!」と思うかも知れませんが、当事者がこの話題のもみ消しを企てればそれ位強引な話題のすり替えは平気でしてくるでしょう。)今回私が話題にしたのは「カードを改竄して売る事の問題点」であり、「それがいくらで売られれば妥当なのか?」ではないのです。 (^^; ご指摘の通り枠を黒く塗ったカードは間違いなくトーナメント・イリガルになります。そういうカードを堂々と正規取扱店が売っている、そこに私は今回の問題提起の的を絞りたかったのです。 また私は今回の記事だけで、このカードを実際に販売した販売店に対して(それこそ閉店に追い込む位の)追求をする気はありません。それをやるならもっと(他の事例も含めて証拠固めができた)後でしょう。ですから私は今回、この販売店を特定されるような情報は一切書かなかったのです。従ってご指摘のあった“ホームページのURL公開”にしても、私は今回“その販売店がホームページを持っているか否か”も含めてノーコメントとさせて頂きます。流石に静岡県内にある M:tG 販売店と範囲を限定していますから、これ以上ヒントを差し上げると店を特定されかねないので。 (^^; 今回の記事で私がまず最優先にやるべきだと思ったのは「これ以上日本のデュエリスト達が(こんな粗悪な偽造カードに)騙されないようにしなければいけない。」という事です。その啓蒙には今回の記事で書いた情報があれば十分でしょう?。しかも今後この販売店に対して第2&第3の追求の狼煙を上げるかも知れないのに、最初からこちらの手の内をみすみすさらしてしまう必要はないのです(笑)。むしろそれよりは「こういうケースもあるから皆さん気を付けよう!」というのが今回の私の記事の趣旨なので、それに必要な情報を今回は提供したに過ぎないのです。 私も自分で様々な形で M:tG の販売をしてきた人間なので、こういう販売店があるという事実に対して「君たちそこまでして客から儲けたいのか?」という憤慨の気持ちでいっぱいです。良い商売のやり方をしてお客さんを大勢集められれば、本当 M:tG の販売って面白くてしょうがないのですがねぇ。私個人はこの記事で「これを(このカードを売った)販売店の関係者が読んで、この手の詐欺的商法を自粛して今までの罪を償ってくれる(お客さんに何らかの還元をしてくれる)。」事を期待しているのですが。 |