今回は静岡県三島市にある M:tG 販売店さんに遊びに行った際に伺った“偽造カード販売”の問題に関して取り上げます。
先日(2月15日に) Serra さんを訪ねて三島市にある M:tG 販売店さんに遊びに行った際の事です。そこにいた方が私にあるカードを見せてくれたのですが、一目見て私はそのカードがある“偽造”をされている事に気が付きました。私がその場で複数の方からお聞きした話を総合すると、そのカードは静岡県内にある某 M:tG 販売店で売られていた物を小学生位の方が買われたのだそうです。しかし周囲の人達が一目見てそれが偽造カードだと気が付き、現在の所有者が代価として同名のカードとトレードした上で保管されていたのだそうです。当然買った本人やどこで買ったかも分かっているのですが、詳細についてはここでは伏せます。
今回私はそのカードを Echizen Gather-ruにて取り上げさせて頂くためにお借りして来ました。まずはそれをご覧下さい。
※ クリックすると拡大画像が出ます。何がおかしいか分かりますか?。現在までに M:tG として公式に発行されている英語版黒枠の Erhnam Djinn はアラビアン・ナイトの物のみのはずです。アラビアン・ナイトのカードには発行年の入ったコピーライト表記はないはずなのですが、これにはあります。しかもこのカードは明らかに1998年に発行されているのです。
では次にこの3枚の画像を比べてみて下さい。
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| Erhnam Djinn(AN) | Erhnam Djinn(??) | Erhnam Djinn(AGB) |
もう分かりましたね。今回のこの偽造カードは“アンソロジー・ギフトボックス版の Erhnam Djinn の白枠を何かペン等で黒く塗りつぶした物”なのです。実際実物をよく見てみると、ペンで塗った際の色むらがあちこちにあります(画像だとちょっと分かりにくいかも)。私から見ると本当に子供騙しな代物なのですが (^^; 子供さんだと分からないかも知れません。
今回私がこのカードを取り上げたのは、これが“日本の M:tG 正規取扱店で販売された物だから”に他なりません。子供同士のトレードで悪戯半分に・・・とかいうのとは、悪質さの度合いが桁違いなのです。今回私はこのカードの出所(誰が作ったか?)に関して断定的な話を書く気はありません。ただ少なくともこのカードを販売店が売ったという事は、偽物カードを見分ける目もスキルも無いスタッフがシングルカードを(ひょっとするとご丁寧に偽物を買い取って)売っている可能性があるという事なのです。そんなショップで我々は安心してカードは買えないでしょう。特にその店を信頼して通って来る子供に対して、販売店が何らの責任も負っていない事をこの件は証明しているのです。
今回の記事公開に先駆けて簡単なリサーチを行ったところ、どうやらアンソロジー版のカードの枠を黒く塗って・・・という事例は(噂ですが)かなり各地で聞かれるようです。私程度のカード知識でも一発で見破れる物なのですが、特に小学生位のお子さんでは識別は難しいのではないかと思います。この偽造カードの見分け方は“コピーライト”“カードテキスト”“エキスパンションシンボル”等です。(慣れると“マナシンボル”や“印刷の色の濃さ”等でも見分けが付くのですが。)アラビアン・ナイト版の Erhnam Djinn を見る機会なんてそんなに無いかも知れませんが (^^; 上のように見比べてみると違いは歴然でしょう?。一般にはコピーライト表記が最も確実に見分ける手段になるかと思います。流石にその部分が黒く塗りつぶしてあったりしたら、そんな怪しいカードは手にしないのが無難です。
今回この件をお聞きしてから色々と現地の方にお話を聞いたり独自に調べたりしたのですが、その限りではどうも私はこのカードを売った販売店そのものに良い印象を持つ事ができません。特にある手段(これを書いてしまうと店を特定される可能性があるので割愛します)で私はその店が自ら発信している情報を直接見る事ができたのですが、なんか“胡散臭さ大爆発”なのです。 (^^; 今回私はあくまでこの偽造カードの出所に関しては断定的な話を書く気はないのですが、少なくとも私個人は「こんな販売店では偽物を店頭に堂々と並べていても不思議はないだろう。」という印象を持っています。「ひょっとすると・・・」という可能性も決して否定はしませんし。あと“ M:tG のカード知識に乏しい正規取扱店がシングルカードを売っている”という現実を、代理店辺りはどう考えているのでしょうか?。そんな販売店は偽造カードの温床になりやすく、それこそ日本の M:tG 全体に対して百害あって一利無しだと思うのですが。以前から恐れていた事ではあったのですが、こうやって現実になってみるとやはり残念というか淋しい物を感じます。
我々 Duelist Fukui は、今回この件に関してかなり本気で取り組む事にしています。場合によっては偽造カードの現物と関係者の証言を取りまとめてWoCに調査を依頼する所まで考えています。うちも伊達に公認ジャッジを抱えている訳ではないのですよ(笑)。もし仮にこの偽造カードがこの販売店で作られた物であれば、多分今後2度と M:tG が取り扱えなくなるんじゃないかな。こういった明らかな偽造カードを見逃して販売した事だけでも何らかのペナルティがありそうな気はしますが(いや、あって欲しいしあるべきでしょう)。今回我々は“探偵ごっこ”をする事が本意ではなく、日本の M:tG 販売店では安心してカードが買えないという風評が立つ事を懸念しているのです。ただこういった事例が実際に起こってしまうと、我々としては「販売店で売っているシングルカードと言えども過信はするな!」という啓蒙活動をせざるを得ません。でも実際になされている事があまりに稚拙過ぎて、開いた口が塞がらないというのが今の私の正直な感想ではあります。
ですが、正直言って今回の件に関して我々が追求する事には“限界”があるのは間違いありません。そこで私はこの件に対する別方向からのアプローチを試みる事にしました。それが今回公開した“ M:tG 良い店&濃い店リスト”です。 (^^;要は日本国内にある“ M:tG を頑張って売っている良い店”あるいは“知識やサポートに長けている濃い店”をリストアップし、カードを買う際の参考にして頂こうという企画です。我々デュエリストにも店を選ぶ権利はあります。その店選びの際の参考資料としてこのリストを完成させていきたいと考えています。「このリストに載っている販売店で買えば大丈夫!」「この店を知ったおかげで M:tG がより面白くなった。」そんなリストに育てていきたいと思っています。
リストはツリー構造の掲示板方式になっており、どなたでもご自由に登録/閲覧ができます。利用規約をよく読まれた上で大いにご活用下さい。 m(__)m
今回の記事は扱っている問題が問題だけに、読まれた皆様からかなりの反響を頂く物と思っています。ただご存知の通りインターネット上の掲示板は決してこういった議論をするのに適した環境とは言えません。従って今回の記事に対する反響についても、今まで通りすべて私宛のメールで頂きたいと思います。(いかなる理由があってもメール以外で頂いた物はすべて無視します。)また今回この記事に関して頂いたメールについては、原則として頂いた物すべてについてその全文を(改行位置の変更以外は無修正で)記事として公開し、それに私が記事の中でお返事を書くという形式にしたいと思っています。従って関係者からの抗議文等についても(事前承諾を得る事無く)無条件に全文公開しますので、それを踏まえてご意見を頂けるようにお願い致します。 m(__)m (お名前を伏せたい場合はペンネームをお忘れなく。)個人的にはこれを売った販売店から直接弁明を聞いてみたいのですがねぇ。