私のカードセット(基本セット/エキスパンション)に対する雑観の記事はこれで6回目になりますが、この話題の記事を書く度に「新しいカード製作って難しいものだなぁ。」というのを感じます。
“MM雑感”の記事で私は「これは『古き良き M:tG の復刻』である。」と書きましたが、同時に「これが一般の人達に受け入れられるかどうかは分からない。」的な内容を書きました。ラースサイクルやウルザサイクルと見比べた時のMMのアンダーパワー振りは凄まじい物があり、それ故に“MMは一般受けしないのでは?”という危惧が私にはあったからです。そしてその危惧は現実の物となりました。まあそれを言い出した私自身がほとんどMMを買っていない事にも問題はありますが (^^; とにかくMMというエキスパンションはあまり評判が良くないようです。しかもスポイラーリストを見た時には予想だにしなかった“カードイラストの著しい質の低下”も相まって、どこに行ってもMMに関しては良い話題を耳にしません。
これは私個人の意見ですが、今回MMがそういう評価を市場(デュエリスト達)から受けてしまっても、元々MMという物を作った際の“思想”そのものは変えるべきではないと思っています。私に言わせればラースサイクルが異常なのでありウルザサイクルがキ○ガイなのです。 (^^; WoCやDCIがあくまでも Standard を“初心者向けのフォーマット”と言い張るのであれば、中級者〜上級者が見て「これ弱すぎるよ。」とぼやくようなエキスパンションを発売し続けても構わないのではないでしょうか?。それがアンダーパワーだと感じてもっと強いカードが使いたいなら、その上のフォーマットにレベルアップすればいい、たったそれだけの話なのです。ただその場合、間違いなくWoCは今まで以上に“カードイラスト”に力を入れるべきでしょう。カード能力では見向きもされないエキスパンションが破壊力のあるカードイラストでそれなりに売れる事例は少なくありません。そうでなきゃ今頃になって Portal シリーズや Homelands のカードがネット上で話題になる訳がないもん(笑)。例えばMMにしても「“暗黒の儀式”はMMの物がいいな。」という声が聞かれたりします。そういう形で売れるカードを数多く収録すれば、別にエキスパンションそのもののカード能力が云々言わなくてもちゃんとそこそこ売れるはずなのですが。
要はMMって“トレカとしてもゲーム用カードとしても中途半端だった”という事です。昔の M:tG は間違いなくその両方のニーズを満足させていたのです。でもMMにはそれができなかった、その結果が今日現れていると私は考えています。
初っ端から話が脱線しまくりましたが (^^; いよいよ本題に入ります。今回私は一通りネメシスのスポイラーリストを拝見し、そしてプレリパーティにも行っておおよその感触を掴んできました。その範囲での感想を簡単に言うと“クリーチャーの印象が物凄く強いけど他がない”なのです。少し前から私は「最近の M:tG には『脇道』が無くなりつつある。」と書いています。その脇道が増えそうな可能性が私には全く見出せなかったのです。
その傾向は特に赤のカードに顕著に現れています。赤使いへの「何があってもクリーチャーを使いやがれ!」という強引とも思えるメッセージを感じてしまい、私は赤使いに対して同情の念を禁じ得ません。しかしかと言って赤使いにクリーチャーを使う事の“明確なメリット”があるかと言うと、どうも私には“?”なのです。つまり「クリーチャーを使った方がバーン系のデッキよりも戦いやすい。」のではなく「クリーチャー戦をメインにせざるを得ない。」という方向で赤使いにクリーチャーの使用を求めている、これが私の印象なのです。そんな窮屈な赤なんて、少なくとも私は使う気にならないのですが。(ただし理由は後述しますが、私個人は今度 Standard で赤は流行るだろうと予想しています。)
しかも何が問題って、今まで某個別エンチャントの登場で凶悪化した緑が更にパワーアップしています。 (^^; なんかそれまで緑が色的に弱かった時代の鬱憤を晴らさんとするがごとくのようです。あと個人的には今までちょっと元気が無かった黒に光明が見えたのが良い感じなのですが、そのために「これ・・・黒の呪文じゃないよ。」と思えるような物が幾つか入ってきたのがちょっと気になるところです。
何枚か拝見したのですが、少なくともMMに比べると格段に良くなっています。ただ私に言わせれば、これが“TCGに求められるイラストのクオリティの最低ライン”なのですが。個人的に好みのイラストもあった(しかもプレリでもらったパックからフォイルを引いた (^^; )ので、機会があればすべてのイラストをチェックしたいと思っています。MMはコモンを一通り見終わった辺りで嫌気が差しちゃったので(笑)。
まだ十分な検討をした訳ではないのですが、私個人は“赤緑ステロイド”を組もうかと思っています。フェーディング能力を持った(緑の)強力なクリーチャーを徹底活用するためには“連続突撃(6E)”との組み合わせが良さそうだと考えたからです。特に(2)(G)(G)の5/5クリーチャー(フェーディング3ですがアンタッチャブル)なんてクリーチャー戦ではまず死なないので、こいつで4回攻撃できれば多分デュエルは終わるでしょう。 (^^; ましてや今は全体エンチャントでトランプルを与える事も可能な訳ですし。いや、いっそ白と組み合わせて“攻撃してもタップしない”ようにしてみるとか(嫌爆)。そしてその勢いを黒がどうやって止めるかが、私個人は非常に楽しみです。“ウィニー殺し”とも思えるソーサリー呪文やレジェンドの登場で、ラースサイクルのブロック落ち以来あまり話題に登らなかった黒がどこまで盛り返せるか、それも興味があります。ちなみにこの黒のレジェンドはプレリのパックから引き当てたのですが、トレードで速攻で持って行かれました(笑)。まあ私がデッキで使うカードでは絶対にないので、それで狩姉Foilが出るなら安いもんです。 (^^;
これはMMの時にも書きましたが、ネメシスもどうやら“ Standard で使われる事を念頭に置いたエキスパンション”であるという気がします。ただフェーディングというルール(あるいはそれを使ったカード)はかなり面白いと思うので、今後他のフォーマットへの応用も踏まえて研究しようと思っています。これがMMに入っていてくれれば、MMの評価はもっと違った物になっていたのだろうになぁ。 (^^;あとこれは私個人からの提案なのですが、ネメシスを使った Standard のデッキ位はDOJOや代理店の雑誌等の情報に頼らずに作ってみませんか?。 (^^; そんなに規模の大きなエキスパンションじゃないから研究するにもそんなに手間はかからないだろうし。そんな情報を見てデッキを作っていると、ネメシスの研究なんて誰かにあっという間に進められて、話題的にはものの半月位で終わりそうだもん。 (^^; それじゃあ結果的に自分自身が面白くないだろうと私は思うのですが。情報という物は“利用する”物であって“利用される”物ではない。もう言い古された言葉ですが、今回私はあえてこの言葉で記事を締めくくりたいと思います。 m(__)m