機関車“ NeNe Thomas ”

  Aysen Crusader(HL) コレクション200枚達成記念・・・という訳でも無いのですが、今回はこんな(↑)タイトルで記事を書いてみます。どんな内容かは読んでのお楽しみです。 m(__)m

● 根強い人気の“古の”イラストレーター

 最近 Yahoo! オークションで私が出品したカードを落札された方はご存知だと思うのですが、先日来私は“カード代金の支払いに Aysen Crusader を金券として使える”というシステムを導入しました。まあ私の事だから「日本中の牛姉を狩り尽くしたる!」という単純な発想でスタートした企画なのですが (^^; 実際に始めてみると予想以上に皆さんから色々な反応を頂いて驚いています。「私もNeNeコレクターなので出せません。」あるいは「これ1枚位は持っていたいので・・・」という反応はある意味こちらとしては期待外れなのですが (^^; でも自分と同じカードを好きな人が多い事を知るのは、コレクターとしては決して嫌な気はしない物です。

 “NeNeコレクター”・・・もう彼女が M:tG でイラストを描かなくなって何年が経つのでしょう。でも今だにこの言葉は多くの方々から聞かれます。私自身は厳密に言えばNeNeコレクターではないのですが、それでもこの言葉にはある意味で共感が持てるのです。またカードファイルのお気に入りカードに彼女のカードを忍ばせている方を含めると、その数はどれ位になるのか想像すら付きません。そして時としてデュエリストの間で「 M:tG で復活して欲しいイラストレーターは?」という話題が出れば、彼女の名前が上がらない事はまずあり得ないでしょう。

● カード達の“安住の地”

 私が日本語版4Eで M:tG を始めた頃を思い返してみると、我々デュエリストが買ったカード達には必ずどこかに“安住の地”がありました。デッキで使う分を確保するのはもちろんとして、余ったカードあるいはカスレアと言われる物にまで当時はコレクターがいました。4Eに関して言えば、コレクションされていないカードって無いんじゃないかと思われる位です。そして我々は「あ、“混沌の色”引いちゃったからあの人に渡そう。」「“停滞”は自分では使わないからあの人へ。」といった感じで、引き当てたものの自分では使わないカードをコレクターに渡し、必要なカードを手に入れていったのです。まあ“セラの天使”なんかはイラストとカード能力が相まって、当時はちょっとしたレアよりも随分と偉そうな顔をしていましたが(笑)。

 また我々はそういったカードをデッキに入れる(使いこなす)事に喜びを感じていました。「イラストが好きでこのカード集めちゃったけど、やっぱり使わなきゃもったいない。」当時はそんな風潮がデュエリスト達の間にあったのです。例えばNeNeコレクターのかなりの割合が“ヒーローデッキ”に挑み、その弱さに枕を濡らしたはずです(笑)。そしてその経験者の多くが数年後に Volrath's Laboratory(ST) に再び夢を託し、そしてその夢は無惨にうち砕かれたのです(爆)。

 実は私はこの頃の経験から、自分がコレクションしているカードのコンディションをほとんど気にしなくなりました。いくらミントなカードをもらっても、デッキで使っていればいずれは痛む事を知っているからです。それよりはコンディションは問わずに何でももらった方が、遙かに枚数を稼ぎやすいですので。 (^^; 私が一時期セラの天使を(4Eが Type-II でバリバリに使えた時代に)それなりの枚数集める事ができたのもそれが理由でした。逆に言うと、そうでもしないとセラの天使なんて人気カードは集まらなかったのです(笑)。当時のセラは赤単使いが引いても喜ぶようなカードでしたから。

● 最近の M:tG って・・・

 この ぎゃざる では機会がある度に“最近の M:tG のカードイラストの質の低下”を取り上げています。実際この事はコレクションには興味のないデュエリスト達(例えば Duelist Fukui 代表の Brassman 氏)も口にします。 Brassman 氏によるとこの M:tG イラストの質の低下は Fallen Empires 辺りから傾向が見られるのだそうですが、特にラースサイクル以降のエキスパンションでのそれは、素人である私の目にも明らかな気がします。

 どうも最近「 M:tG の中での『カードイラストの役割』が変わりつつあるのではないか?」と感じられる部分があります。以前のイラストは“そのカードそのもの”を象徴する存在で、それ単体で独立した存在でした。でも最近のイラストって結局は“何かの一部”でしかないのです。例えば世界的に名画と言われる絵画のごく一部をズームアップして、それを同じように名画だと思えるケースは多分希です。最近の M:tG のカードイラストは、 M:tG というTCGの中の1パーツでしかないのです。だとすれば、我々が最近のカードイラストを見て“立っていない”“華がない”等と感じるのは当然の事です。何しろそのイラスト達には元々そういった物を求められていないのですから。

● 希望の光

 そんな状況下で現在の M:tG イラストの話題を書く場合、多分 Rebecca Guay 氏の事を避けて通る事はできないでしょう。彼女は特に最近 M:tG を始めた方の中から多くのファンを掴んでいて、いわば一時期のNeNeコレクターのような熱心なコレクターを多く生み出しています。実際新しいエキスパンションのスポイラーリストが出るたびに“ Rebecca Guay ”という名前で検索をかける方は結構いらっしゃるのではないですか?。

 ただ最近私は彼女のイラストを見て「あまり伸び伸びと仕事をさせてもらえていなさそうだなぁ。」と感じています。WoCも彼女のイラストが高い人気を誇っている事を知っていて、実際DUELIST誌が印刷物として出版されていた頃は、毎号彼女のイラストが誌面に使われていました。ただ私に言わせると、最近の彼女のイラストには例えば Kaysa(AC) やオーバーサイズ・セラに見られるような“破壊力”がやや欠けるのです。私が見て「これ・・・別に Rebecca Guay に描かせる必要性はないのでは?」と思える物まであります。これは私から言わせれば非常に残念な事です。

● 誰が M:tG を引っ張るのか?

 最近の国産TCGの事例を見ると良く分かるのですが、1つの製品でどれだけ大勢のイラストレーターがイラストを描いていても、間違いなくその中に“牽引役”となるイラストレーターは必要なのです。またそういうイラストレーターをどう使ってどんなイラストを描いてもらうかは、そのTCGの人気や売り上げを大きく左右するのです。いくら M:tG がゲームシステムを最大の売りにしているとは言え、TCGである M:tG にはイラストの持つ商品価値は絶対に必要なのです。

 そういう視点から最近の M:tG を見ると、私個人は“決してうまくいっていない”という印象を持たざるを得ません。確かに一部のカードには熱心なコレクターがいらっしゃいます。しかしかつての(というか現在にまで続く)セラ・コレクターのような熱狂的な流れ(ブーム)は起こっていません。実際昔は“セラ目当てにパックを買う”デュエリスト/コレクターがいたのですが、でも今はそこまで破壊力のあるカードが M:tG には現れていないのです。

 “NeNeコレクター”・・・その言葉に私は、以前の“古き良き時代の M:tG ”を懐かしむ意味合いが少なからず含まれ始めているのを感じています。カードイラストにはゲーム的には使い道の薄いカードを一大人気商品に変貌させ、またそのカードをデッキで使わせる事を推進させる働きまであります。でも今の M:tG にはそういった動きはほとんど見られないのです。これでは日本のデュエリストの多くが国産TCGに流れてしまう事は止められないでしょう。私はWoCに対して“ M:tG イラストに対する取り組み方の抜本的な方針変更”を強く求めたいです。


   
なお、このページの内容に関する文責はすべて私 あいせん にあります。