M:tG 価格に関する記事の最後となる第三部は“1パック500円の M:tG との付き合い方”について書いてみます。なおこの部は日本のデュエリスト向けの提案(!?)として書かれているため、メーカーや代理店に対する悪口は一切登場しません(笑)。
これはよく言われる事なのですが、全くその通りでこれを言われると返す言葉が見つかりません(笑)。ただこれは我々消費者が販売側に対して行える最も効果的なアピール方法でもありますから、私個人は必要を感じたら大いにやるべきだと思っています。(別に不買運動を煽る気はないのですが (^^; )私は並行輸入の英語版は最近買っていませんが、それで国内で売られる1パック=500円のカードを無条件に受け入れている訳でもありません。私はその販売店が「販売価格に見合うサポートやサービスをしているか?」を常に見ていて、その私なりの基準に合格したお店とのみお付き合いさせて頂いています。ですから逆にそう言うお店には私が持っている M:tG に関する知識やノウハウを提供していますし、そういうお店から依頼があれば自腹を切ってでもイベント等を開催しています。
実は“顧客が販売店と仲良くする”事は、顧客が販売店から安い商品や様々なサービスの提供を受けるには極めて有効な手段です。でもこれは過去の記事で何度か書いていますが、最近のデュエリスト達の多くが“販売店との付き合い方が下手”なのです。そんな半年に1度来るか来ないかの客に「ここのカードは高いから値引きしろ!」とか言われたって、販売店が応じる訳がないじゃん(笑)。
私は先日来ある方(仮にAさんとしておきます)とメールの交換をしています。Aさんは並行輸入パックの通信販売をされているのですが、そのAさんが私に「自分みたいな商売をする業者は無い方がいいかも。」とおっしゃるのです。理由を伺ってみると「安い店があれば人はそちらに流れる。それでは例えば地元のデュエルルーム設置店等が潰れてしまって結果的に M:tG を廃れさせてしまう。」とおっしゃるのです。私は並行輸入の格安パックを取り扱っている方と何人か面識があるのですが、皆さん共通しているのは“日本(あるいは地元)で M:tG をもっと流行らせたい(賑やかにしたい)”という思いからそうされているという事です。純粋な商売目的だけでカードを扱っている方には少なくとも私はまだお目にかかっていません。ですから皆さん購入者の地元の販売店との柵に常に悩みながら販売をされています。
確かに安いカードは M:tG を普及/発展させるためには最大の武器になります。ですが、だからと言ってそれで地元の販売店(特にデュエルルーム設置店やイベント開催の意志のあるお店)を潰してしまっては元も子もないのです。 M:tG がTCGである以上、特定多数(不特定多数ではない所に注意)の方々が集まる“場”という物は間違いなく重要なのです。でも最近の人達ってその辺の意識が乏しいようで、日頃利用しているデュエルルーム設置店で1度もカードを買っていないなんて人も少なくなさそうなのですが。
私個人は「 M:tG は日頃お世話になっている地元の販売店で買うべきだ。でも地元にそれだけのメリットを提供してくれる販売店が無いのであれば、並行輸入で安く買っても構わないだろう。」と考えています。そして日本の正規店の多くに「自分達は並行輸入のカードよりも高く売っているのだから、サポートやサービスで差別化しなければいけない。」という自覚が薄いという印象も私にはあります。実際私が知っている“ M:tG の取り扱いをやめた店”ってほとんどそうですから。
あと私個人は「500円も出して買ったパックならトコトン遊び倒すしかないだろう。」とも考えています。最近のデュエリストってそういう意識も乏しいような気がするのですが、それで M:tG の割高感を訴えても私に言わせれば説得力はありません(笑)。たった1種類のレア目掛けてパックを買い漁り、それでお目当てのカードを引かなかった感想に「日本の M:tG は高いから嫌だ!」って言ったって説得力は0です。 (^^;最近私自身も“1度も使わずに箱に埋もれさせるカードが増えた”事を反省しています。流石にこれだけのペースでカードが発売されるとやむを得ない部分もあるのですが、ただ私は極力自分でデッキを考えるようにしているので、それらのカード達はいわば“待機中”なのです。いざ使いたいと思った時に無いと困りますし、時々それらを眺めて次のデッキのアイディアを練ったりしますので。でも世の中には“本気で2度と使われる見込みのないカード”って少なくない気がします。
例えばカードを購入した際にシールド戦やドラフト戦を遊んでやるだけで、随分と元は取れる物なのです。実際それを我々(正確には私の知り合い達)は並行輸入で買った安いパックでさえやるのです。そしてそこから“これから人気になりそうなカード”や“パッと見では分からないけど実は使えるカード”等を探し出しています。そのカードが強いか弱いか、あるいは使えるか使えないかなんて自分で使ってみないと分からないでしょう?。
この辺も過去何度か書いているので繰り返しになりますが、最近の日本のデュエリスト達は“誰かに M:tG を遊ばされている”のです。例えば誰かのデッキ・レシピを真似るために特定の人気カードを目の色変えて集め出したら、お金なんていくらあっても足りませんよ。自分がお金のかからない M:tG の遊び方を工夫する事無く日本の M:tG が高いと嘆く、だからその主張には説得力が無いのです。はっきり言いますが、私はそういった工夫を全くしない人達、あるいは投機目的で M:tG を買う人達にまで恩恵を与えるような提案をここでする気は微塵もありません。「日本の M:tG は高い。」そういう意見は最近特に多く聞かれます。少なくとも現在の販売価格でDCI公認大会(競技 M:tG )に対応するのは厳しいというのが私の印象です。だったらなぜ“DCI公認大会を選択肢から外す”事を考えないのですかね?。自分の予算の範囲で買えるだけカードを買い、その範囲でデッキを作る。これができれば随分と楽になるのですが。ただ日本の M:tG 界全体がそういうのんびりした遊び方を否定している雰囲気がありますし、実際デュエルルームに遊びに行ってもそういうデッキじゃ勝つどころか相手にもされない可能性があります。でもそれでもいいんじゃないですか?、少なくとも私はそう思っているのですが。
私は「既にこんなHPで『日本の M:tG の販売価格は妥当か否か?』を暢気に語る時代は終わった。」と考えています。日本の M:tG を維持/発展させたいのなら多分今まで通りでは駄目で、それこそ全員が一体となって“動き出す”しかないのです。日本の M:tG の販売価格が“そういう値段”になっているのなら、我々はそれに対応した M:tG の遊び方をすればいいのです。それで万が一 M:tG の売り上げが減って販売店やメーカー/代理店が困るのであれば、そこからそれに対処する動きも起こるでしょう。少なくとも最近見られる“頭が悪いとしか思えないカードの買い方”をしているデュエリスト達までを、カードの値下げでサポートしようなんて気は私には微塵もありません(笑)。
私は日本の M:tG をずっと見てきて「 M:tG の面白さはこんなものじゃないし、もっと日本の中で流行らせて賑やかにできるだけの魅力があるはずなのに・・・」と思い続けています。でも実際には私の周囲でも M:tG を止めてしまう方は後を絶たず、また販売店やホームページ等もどんどん減っています。別に私はこれを誰かのせいにするつもりはありません。ただ“もったいないなぁ”と思っているだけなのです。今回の記事は、私が日本の M:tG 販売価格に関して考えている意見の集大成として書きました。私の考えが十分に伝わっているかどうかは分かりませんが、私としては「言いたい事&言うべきだと思っていた事は全部言った。」と考えています。ですから今後は少なくとも今の「$3.29=500円」という販売価格に関しては、この記事やその他のデュエリスト達の意見等を聞いた上で代理店やメーカーが判断して頂ければと思っています。まあ私がこの問題で再び口火を切るのは、例えば次のネメシスが1パック=550円で発売されるといった事態になった時だと思います。
それと私個人は「今の日本の M:tG って、こんなに暢気に価格論争をしている場合じゃない。」と考えるようになっています。私の周囲でも最近は M:tG の話題そのものが下火で、今では M:tG よりも国産TCGの方が遙かに盛んだという印象すらあります。私は確かに日本の M:tG を盛んにしたいという夢を持っていますが、ただ同時に私は“沈みかけた船に最後まで乗り続ける気はない”という事も付け加えておきます。その船の船長や乗員に恩義や親近感を感じているならともかく、私はむしろ今の日本の M:tG の船長や乗員には嫌いな人間が少なくないので(笑)。