久しぶりの“やるやろシリーズ”となる第3段は“ Portal 三國志リーグ”について取り上げます。
“ Portal 三國志リーグ”については10月発行の DECK EXPRESS 等で告知され、同時期に販売店に参加募集の申し込みを出させているのですが、現時点(11月16日現在)で代理店からは具体的なイベントの内容告知や大会グッズ等が発送された気配が一切ありません。また代理店のHPにも Portal 三國志リーグに関する告知が掲載されていないのが現状です。日本のデュエリストの中には告知を見てやる気満々にイベントの開催を心待ちにしている人だっているかも知れないのに、これだけ中だるみしちゃうと流石に“既にイベントとしてはケチが付いた”と言わざるを得ません。
DECK EXPRESS VOL.45 には「プレイヤーは自分の自慢のデッキを持ちよって、都市の攻略に取り組みます。」とあります。この一文を読む限り、どう考えても「 Portal 三國志リーグは“構築戦(プレイヤーが自由に組んだデッキで戦う形式)”である。」と想像されます。ところが私が入手している情報(販売店に送られた告知)によると、どうも Portal 三國志リーグは“限定戦”である可能性が高いようです。まず最初に買ったスターター1箱からデッキを作って戦い、買った方が領土を1つ得る。その後勝った方も負けた方もブースターを買い足してデッキを手直しする事ができ、更にデュエルをして領土獲得を目指す、以下その繰り返し・・・とまあ、こんな感じです。この場合はもちろん“それ以前に買ったカード資産は一切使えない”という事になります。これに関してこちらでは「何をたわけた事を言ってるか!」という意見が大勢を占めています。まず何よりも「そんな企画は代理店の抱える在庫処理にしか貢献しない。」という事です。この方式での Portal 三國志リーグに販売店が参加しようと思うと、間違いなくその販売店は Portal 三國志のスターターをいくらか仕入れざるを得なくなります。これは実際にそのイベントを開いて参加者が集まるか集まらないかに関わらずです。つまりこのイベントの最大の目的は“代理店の持つ Portal 三國志の在庫を販売店に抱えさせる事”以外の何物でもないのです。そんな馬鹿げたイベントに協力する販売店ってあるのですか?。私がマナソース福井のスタッフだった時代なら間違いなく「No」と言いますし、多分店長が激怒して代理店に抗議文を送っていると思います(笑)。
またこの形式のイベント開催って「 Portal 三國志という商品が持つ魅力を売り手が分かっていない。」という事にもなります。 Portal 三國志で“ファンデッキ(テーマデッキ)”を作らせずにどこで作らせるのですか?。 (^^; 自分の思い通りの軍隊が編成できない三國志デッキになど、いか程の魅力がありますか?。それじゃあ参加者だって不満を爆発させますよ。そしてその不満はそういう企画を開催した代理店だけでなく、その企画に相乗りした販売店にも間違いなく向けられます。まあ間違いなくお客さんと販売店との関係を悪化させる要因になり得ますから、そんな企画には流石に誰も乗れないでしょう。
ただこの情報は100%裏付けを取った物ではないですし、ひょっとすると代理店の方でこの辺を考慮して企画を練り直している(故に企画の発表が遅れている)可能性もあります。ですからあとは代理店からの正式発表を待つ事にしましょう。私は現時点で言うべき事は言いました。それでも代理店があくまで限定戦として企画を推進するならそうすればいいと思います。ただ間違いなく失敗するとは思いますが(苦笑)。
あと私個人はこの Portal 三國志リーグに関する“馬鹿長い告知期間”がどうにも閉口物です。普通10月中旬に告知を出して「11月からやるぜ!」と書けば、大抵の人達はそのイベントは11月1日(遅くとも上旬)には動き出すと思いますよ。というか、それまでには最低でもイベント参加店の募集を終了し、11月1日発売のGAMEぎゃざ辺りでイベント開催店の紹介をするのが普通です。どうも代理店はその告知を12月にやるようなのですが、それって遅すぎますよ!。それだったらイベントそのものの告知は11月の頭辺りでも良かったのではないですか?。元々我々の間では「こんなイベント、本来なら Portal 三國志の発売と同時にやるべきだろう。」という意見が一般的です。そんな半年も遅れてやっと動き出した企画なんだもん、更に1ヶ月遅れたって誰も文句は言わないって(笑)。
またそのイベントが立ち上がるまでの間、参加予定者側にイベントの内容やルールに関する具体的な告知が一切無いのも気に入らないです。構築戦だったら事前にルールを告知してくれないと、誰もデッキを作って準備できないですよ。また限定戦なら限定戦で、今これから Portal 三國志を買おうという人が万が一いたとすれば、イベントが始まるまで待つだろうし。なんか代理店のイベントの進め方に「今買う人がいるかも知れないから取りあえず限定戦である事は黙っておいて、リーグが始まったら改めて買ってもらおう。」と意図しているという詐欺臭さを私は感じるのですが。
これを書くと代理店の方に怒られるかも知れませんが、私個人は「別に本来の Portal 三國志リーグが実状に合っていないのであれば、販売店側でアレンジしても構わないのではないか?」と考えています。例えば限定戦では参加者が集まらないのであれば構築戦にしたっていいんじゃないの?、という事です。多分ほとんどの販売店が Portal 三國志の在庫を抱えているはずです。それを少しでも売り捌く手助けにできるのであれば、本来のイベントの方式を無視しちゃってもいいでしょう?、まあそういう事です。私が聞いている情報が正確な物であるとすれば、間違いなく代理店は“自分の抱えている不良在庫の処分しか考えていない”です。そういう発想で生まれた企画に販売店が100%付き合う(付き合わされる)必要は全くないのです。代理店が自分の事しか考えないのであれば、販売店だってそうすればいいのです。ただ販売店がお客さんの事を考えないのはかなり問題があるので (^^; お客さんと一緒に盛り上がって結果的に自店の在庫を処分できる方法を工夫すればいい。そしてそのために活用できる物(代理店がくれる賞品)は大いに活用する。要はそういう事なのです。
もし私が今 M:tG 販売店のスタッフだったとしたら、多分 Portal 三國志はイベントの賞品等として活用して捌いてしまうと思います。ただ日本にはそういう発想のない&あっても実現できない M:tG 販売店が数多くあります。そういう販売店に自店主催のイベント開催を検討させ、自ら積極的にデッド・ストックの処理をさせる、 Portal 三國志リーグはその1つのきっかけになるだろうと思うのです。ただそれで「 Portal 三國志リーグを開きたいのであれば、うちでデッド・ストックになっているこの商品を仕入れなさい。」というのでは、流石に大抵の販売店が敬遠するでしょう。実際今現在 Portal 三國志リーグって、その開催に関する手際の悪さ等からもう話題にすら登っていないのです。元々話題性としては終わっていた Portal 三國志を使ったイベントなのですから、それこそ周到に話題を盛り上げて手際よく開催し、「おっ、今回の代理店の対応は今までとは違うぞ!」という所を見せるべきだったのです。それが開催前から既にケチが付いているようでは流石にもう駄目かも・・・という気が私はします。 (^^;
前から何度か書いていますが、今回も代理店の販促活動って後手後手に回っていて場当たり的だし、しかも所詮は付け焼き刃なのです。自分自身であれだけDCI公認大会だの Standard だのとデュエリスト達を煽っておいて、それで Portal 三國志が売れるとでも思っていたのですか?。それだったらいっその事最初からDCI公認大会という物を必要以上に煽る事をしていなければ、ひょっとしたら Portal 三國志だってもっと違った評価で市場に受け入れられていたかも知れないのです。自分で狭くした( M:tG の)間口に自分で入れなくなってどうするのですか?(笑)。
今日本では Portal 三國志の失敗により、いよいよ日本の M:tG 販売店の中には代理店への不信感が強くなりつつあります。またそれにより Starter といった企画商品が販売店に敬遠される傾向が強まっていて、今後その手の商品の入手が更に困難になる事も予想されます。いよいよ日本では販売側と購入側が一丸となって M:tG の間口を狭める傾向が強くなっていくでしょう。それが将来日本にどういう影響をもたらすのか、それは現時点で私に想像できる訳もないのですが。
Portal 三國志リーグの詳細が発表されました。参加費代わりにスターターを1箱買えば、その後追加するカードは以前に買った物でも構わないそうです。また( Portal ルールと M:tG ルールのどちらを採用するかの記述が曖昧な事を除くと)企画としてはしっかりしているという印象を受けました。開催時期が遅れた事が悔やまれますが、もしお近くに開催店がある方は1度リーグ・ブックレットをご覧になる事をお勧めします。ただ今回のリーグが代理店に対する販売店の不信感払拭には結び付きそうにもない、という印象が私にはあります。何しろ一連の Portal シリーズに関して今まで代理店は一切の販促活動をしておらず、また Standard 落ちした基本セット/エキスパンションや構築済みデッキのデッド・ストックも販売店の経営を圧迫しているはずです。今回のリーグや Japan Classic 等を機に、DCI公認大会に頼らない M:tG の遊ばれ方(売られ方)が日本でも広まれば、そういった問題はある程度解決すると思うのですが。そういう意味では“少し分かってきた”代理店の今後の活動には期待したいですし、我々も様々なイベント等を企画/実行していく必要があると思います。