最近の M:tG 関連のHPや出版物等では M:tG 未経験者を M:tG に勧誘しようという動きがあまり見られない気がします。これは某代理店の販促活動も含めて言える事です。確かに昔から M:tG を遊んでいる人達がこれだけ文句タラタラ言っているような状況で、未経験者を M:tG に誘うなんて事は難しいのかも知れません。 (^^;ただ「今我々自身が無理をしているから未経験者を誘えない。」とすれば、逆に「我々が無理なく遊べるようになれば未経験者にも同じ遊び方を勧められる。」とも考えられます。そこで今回はその方法について考えてみます。
M:tG 未経験者が M:tG に入門する際にネックになるのは、主に“資金”と“ルール”です。このうちルールの方は本人のやる気次第で何とでもなりますし、またならない場合はその方は M:tG に向いていない(そのまま無理に続けさせてもいずれ破綻する)と思われます。あとそれをサポートする仕組みも多いので今回は触れませんが、やはり資金の方は他人ではどうしようもない部分もあって・・・という感じです。ただそれにしたって“コツ”みたいな物はあるのですが。
(1) 無駄なお金を使わずに楽しむ術を身に付ける
まず何と言っても“無駄なお金を使わない”事だと思います。 M:tG という物を一銭のお金も使わずに楽しむ事は不可能に近い訳ですが、ただ出費が少ないに越した事はありません。またそういう躾は自分が中級者以上にレベルアップした時にも必ず役に立つはずなので、できれば初心者の頃に身に付けてしまう方が良いのです。これに関しては何と言っても“中級者や上級者から余剰カードがもらえるような人脈を作る”事が大きいかな。これがあるのとないのとでは M:tG にかかる費用は雲泥の差になります。ただ、こういう人脈ができるか否かって“結果論”になる事が少なくありません。たまたま出掛けたデュエルルームに気のいい常連さんや店員さんがいて、話をしたら自分の事をとても気に入ってくれて・・・というパターンが多いのです。ですから「自分が初心者だからと臆せずに、色々な場所に出掛けてみる。」そして「初心者は初心者なりに“良きデュエリスト”になるべく努力をする。」という事になるでしょうか。ちなみに言うまでもないけど、最初から知らない人に向かって「お前上級者だろう。俺初心者なんだからカードくれよ!」というシーマンみたいな横暴な態度を取るのは論外です(嫌爆)。それって「僕をシャークして下さい!」って宣言してるような物だからね。 (^^;;;
(2) 自分で考える癖を身に付ける
これはデッキ構築だけでなく、例えばトレード等でも重要です。こういう癖のないデュエリストは簡単にシャークに食われたり、他人のデッキのコピーでしか M:tG を続けられなくなるのです。 M:tG なんてそんなに難しい物じゃないので、やってりゃ自然と覚えるのです。でもやらなきゃいつまで経っても覚えられません。私個人は、初心者の方には“デッキ記事よりもシングルカード価格表の方が情報的には重要ではないか?”と思っています。少なくともその情報を見ていればシャーク被害は防げますし、また特定の価値の高いカードに対して「なぜこれがそんなに人気なのだろう?」という疑問を持つ事で、その後の発展があるからです。多分初心者には ハルマゲドン/Armageddon(6E) とか 神の怒り/Wrath of God(6E) の強さって理解できないと思うのですよ。「そんな、自分の土地(クリーチャー)も墓場行きになっちゃうよ。」ってな感じでね。で、偶然買ったフレッシュパックで引いたので使ってみて「ああ、こりゃ強いわ。」になるのです。また逆に「このカード安いけど僕には使えそうな気がするから集めてみよう。」という事になれば、それこそかなり少ない負担で M:tG を楽しめるようになります。その辺の勘所を早いうちに身に付けてしまえば M:tG はかなり安上がりに遊べるのです。
M:tG での初心者と中級者の仕切りは難しいのですが、私個人は「デュエリストが自分の事を初心者と呼ぶのは単なる言い訳でしかないので、できるだけ早くそういう状況からは抜け出すべきだ。」と考えています。初心者って何かにつけて楽なのですが、ただそこから抜け出してからが M:tG の本当の面白さになるのです。(1) より効率の良い投資をする
流石に中級者ともなると、ある程度カード資産が必要になって来ます。ですがこれにしてもちょっと工夫をすれば、かなり効率よく M:tG が遊べるようになります。極端な話“ Standard には全く手を出さない”だけでも M:tG はかなり遊びやすくなります。自分は最新エキスパンションのカード(フレッシュパック)を適当に買って、それを Standard 落ちに伴って市場価値の下がった絶版カードとトレードするのです。自分の手元には最新のコモンやアンコモン、それと自分で必要だと思ったレアが残ります。そしてそれに少し前に一世を風靡した往年の人気カードを揃えてデッキを組むのですから、それで大抵の事はできます。実際それ故に我々は「 Extended や Type-I は Standard よりもお金がかからない。」と公言して憚らないのです。
もしあなたの地域で Extended や Type-I が遊ばれていないのであれば、いっその事あなたがイベントを立ち上げてしまいましょう。デュエルルーム設置店にお願いすれば、自己負担等はほとんど無くても開催は可能です。そうする事であなたは結果的に“自分が絶版カードを入手するための環境を手に入れる”事ができるのです。こうすればシングルカードショップで買うよりも遥かに安く入手が可能になります。
(2) 初心者の育成に自分も責任を持つ
中級者になると「自分でフレッシュパックを買うのはどうも・・・」という方が少なくありません。特にMMのような目玉カードに乏しいと思われるエキスパンションはそういう傾向が強いのですが、でもシングルカードショップで買うとどうしても負担が大きくなりがちです。だったら“誰かにフレッシュパックを買ってもらう”工夫をするべきだと私は考えています。そうすればトレード等で入手できる可能性が増えますので。ですから私に言わせると、初心者相手にシャークをするなんて愚の骨頂です。それによりその初心者を M:tG から遠ざける事は、結果的には自分で自分の首を絞める事になるからです。ですが逆に日頃自分と親しい(何かと面倒を見ている)初心者が買ったフレッシュパックからお目当てのレアカードが出たら、取りあえずトレードを申し入れてみればいいのです。多分「自分でも使おうかと思っていたけど、他でもない○○さんの頼みだから・・・。」と出してくれるでしょう。それにはその初心者がフレッシュパックを買う事への動機付けが大事だし、そういうトレードを申し込める人間関係が必要不可欠になるのです。自分が本当の意味で M:tG を楽しもうと思ったら、そういう周囲との人間関係も重要になるのです。
ただ、そういう形で初心者との交流を図ろうと思うと、自然と自分もある程度フレッシュパックの購入をせざるを得ないのだけどね(爆)。でも自分が買ったフレッシュパックを単に自分1人の物にするのではなく、周囲の人達にも役立ててもらえるような中長期的な投資として考えれば購入意欲も湧くでしょう?。誰も書かないけど、本来 M:tG ってそういう遊び方をするべく生まれて来た物なのです。何しろ“トレーディング・カードゲーム”なのですから。
私には上級者に関する話は書けないので(苦笑)、ここは私の得意分野である“ M:tG 裏街道”の話をしてみましょう。 (^^; この裏街道を歩いている方々は、一般世間では“コレクター”と呼ばれています。ただ最初に書いておきますが、コレクターを志している方が“ M:tG を無理なく安上がりに遊ぶ”のは不可能ですのであしからず(ぉ。(1) “コレクター”の悲喜こもごも
基本的に“デュエリスト”と“コレクター”は別人種だと思って間違いありません。 (^^; デュエリストとコレクターの決定的な違いは、6Eを買って Wrath of God を引いた時に「あ、早速デッキに入れよう。」と思うか「ああ、これで Aysen Crusader(HL) がまた1〜2枚手に入る。」と思うかです(それは君だけだろう! > 自分 (^^; )。コレクターとはそのコレクションが増えれば増える程“終わった人”になるのですが、まあこの言葉はコレクターから見れば勲章のような物です(嫌爆)。実際米国のアニメファンは自分の事を“オタク”と呼んで、あまつさえTシャツにデカデカと「オタク」とプリントして喜々として着て歩いたりしてますので。 (^^;;;;;コレクターの最大の楽しみは“自分のコレクションを他人にひけらかして反応を見る”その瞬間ではないかと思っています。ですから正直言うと、他人のコレクションに興味を示さない最近のデュエリストってあまり好きではないかも知れません(笑)。コレクションって集める時はもちろんそうなのですが、鑑賞する場合もそれなりのカード知識が必要だったりします。例えばアルファ版のカードを見せて「なんですかこれ、角が丸くなる位に使い込まれているようですが。」等と言われると悲しくなります。「いや、元々そうなんだって。」という突っ込みをする気力さえ無くします。 (^^; そう言えば最近の人達って、昔からのデュエリストが Serra Angel(AL-4E) をなぜああも有り難がるのか分からないかも知れませんね。日本の M:tG が4E+ Chronicles のみだった頃は、黒使いや赤使いすら自分が買ったフレッシュパックから彼女が出ると喜んだものなのですが。
(2) “コレクター”とは“是苦多”なり!?
これは“萌え道”のタイトルに私が書いた一文ですが、実際もまさにその通りです。ただ“ある一線”を越えてしまうとそうでもなくなるのですが(笑)。私の経験上、ある1つのカードをコレクションする場合、そのカードが100枚を越えるまでが修羅の道です。特に人気カードの場合はライバルも多いでしょうし、出す側も複数のコレクターにトレードを打診してカード価値の吊り上げを図ったりする事もあります。この時期は集めるのも大変ですし、またかなりの出費を覚悟せざるを得ないのです。
ところが、この状況はコレクションが100枚を越える頃から一変します。なんと近所のデュエルルーム等でぼ〜っと口を開けて待っているだけで、そのカードがポイポイ飛び込んで来るようになるのです(笑)。しかもその頃になるとライバル達は「あの人と争っても駄目だ。」とコレクションに消極的になっているので、自分でそのカードの価値をある程度決められるようになったりします。そこで少し高めのトレードを提示できるようになれば、あなたの地域で流通しているそのカードはすべてあなたの物です。 (^^; 心おきなく吸い込んであげましょう(嫌爆)。
要は“○○(カード名)と言ったら××(コレクター名)”というように、より多くの人達の中に認知される状況を作ってしまえばいいのです。その極端な例が某沼姉さんです(爆)。いや、あの方は流石に“やりすぎ”という気もしないでもないですが (^^;;; でもあそこまで自分の名前を売っちゃえば、もう日本中の Dakmor Sorceress(P2) をほぼ手中に収めたと言っても過言ではないのです(汗)。実際 Dakmor Sorceress というカードの出回り量から考えると、この短期間にあのカードを150枚オーバー集めるのって驚異的な事なのです。
私は英語の“Do Your Best!”という言葉が好きです。日本語に訳すと「あなたなりの最善を尽くせ!」になるでしょうか。この言葉には日本語の「頑張れ!」にはない意味合いが込められている、私はそう解釈しているからです。例えば某代理店の販促って、モロ M:tG に関しては「頑張れ!」なのです。「頑張ってカードを買え。」「頑張って Standard の公認大会に来い。」そして極めつけは「頑張ってチャンプ塚本になれ!」なのです(爆)。でもそれって個人の事情やスキル、あるいは個性といった物を全く無視していて、まさに日本人的なのです。そういう発想で米国生まれの M:tG を遊んでその面白さが理解できるとは、どう考えても私には思えないのです。
M:tG というTCGをコレクターとして楽しむ、あるいは自分の少ないお小遣いの範囲で買って同レベルの人達とワイワイ遊ぶ、そういう選択肢があっていいはずなのです。また Standard に M:tG の面白さを見出せなかった人が Type-I を知った途端に開花した、そういう実例も私は知っています。本来 M:tG ってそういう間口の広い遊びのはずなのに、それをどこかの代理店がカードの売り上げだけを考えるあまりに極端に間口を狭めた紹介しかせず、しかも今はそれで自分自身が困っている訳です。まあそれに踊らされちゃった(私を含む)多くのデュエリスト達にも責任の一旦はあるのですが、でも実際そのせいで本来 M:tG に定着したかも知れない多くのデュエリスト達が M:tG を離れている、これが現実なのです。
私は最近“デュエリスト”というより“コレクター”として名を馳せている訳ですが (^^; 今は「これが自分の“居場所”なんだ。」と感じています。今 M:tG を遊んでいる方々や以前は遊んでいてやめちゃった方々、そしてこれから始めるかも知れない方々も含めて、 M:tG という物のどこかに皆さんに取っての“居心地のいい場所”があると思うのです。それを自分で探し出してそして極める、それが M:tG の遊び方なんだろうと私個人は思っています。所詮は“たかがカードゲーム”なんだから、無理せずのんびりやりましょうよ。 (^^)