この ぎゃざる では開設以来「いかに日本の M:tG を盛り上げるか?」について書いてきました。その過程で私は何度も某代理店の販促に関する悪口を書いていますが、ただそうは言ってもそれだけでは始まらない話もあります。今回は私が M:tG を買ったり売ったりした経験の中から思い付く範囲で“いかに M:tG を売っていくか?”について書いてみます。
いきなり“囲碁・将棋”の話になるのですが、この記事を読んでいる皆さんの中には「本将棋は知らないけど挟み将棋は得意。」とか「回り将棋ならやった事がある。」という方々も少なくないのではないかと思います。実はこういう趣味の世界で“その趣味で使う道具に馴染みがある”というのは重要なのです。例えば誰かに勧められて本将棋を始めるにしても、それ以前に将棋の駒に触った事がある人とそうでない人との間には、将棋という物への取っ付きやすさには雲泥の差があります。一般世間で囲碁よりも将棋の方が皆さん親しみを感じるのも、どうもその辺に理由があるようです。五目並べよりも回り将棋や山崩しの方が遊びやすいですから。(実は人口的には囲碁の方が多いらしいのですが。)私が何を言いたいか、もうお分かりでしょう。 M:tG にはそれがないのです。 M:tG って始めようと思うと「まずは Standard からだ!」じゃないですか。でも過去に M:tG のカードに全く触った事もない人にいきなり数千円の負担をさせ、それで唐突に世界選手権の種目でもある Standard をさせるなんて無理難題なのです。そういう意味では「最初にデッキを作りましょう。」という事自体そんな感じです。まずは買ったカード(あるいは知り合いが持っているカード)で適当に遊べるような遊びを提案してカードに慣れ親しんでもらう、そこから始めてもいいのではないでしょうか。だって米国で Pok?mon が大ヒットしている理由ってそんな感じでしょう?。ピカチュウというキャラクタは好きで過去にTCGという物も触った事がある、だからあれだけ子供達が安心して始められるのです。(そうとも、僕はセラ目当てに M:tG 始めたさ!。《核爆》)
その“カードを使った遊び”の具体的なアイディアは、これを読んだ方々のご意見等も聞きながら考えていきたいのですが、例えば私個人は“ M:tG のカードを使ったタロットカード風占い”とか“トランプの有名なゲームを M:tG のカードで実現する”等という企画の啓蒙を真剣に考えていたりします。こういう形でカードを使うと、カードに対する注目というか相手に与えるインパクトが結構大きいはずなのです。しかも下手なトランプよりは遙かに綺麗だし丈夫なので。
実はこのステップが、この手の企画を考えるには一番重要かつ困難なのです。カードを買う(お金を払う)事を“エンロールメント”をしていく訳ですが、これがなかなか難しいのです。少なくとも M:tG を全く知らない人に「 Standard を始めて世界を獲りましょう!」って言ったって駄目です(笑)。一番分かりやすいやり方は“その人が好むイラストのカードを見せる”事でしょう(笑)。「このイラストのパックに入ってるよ。全部に入っている訳じゃないけど。」とか誘えば、取りあえず数パック位は買ってくれるはずです。 (^^; たとえ1パックでもカードを買わせてしまえばしめた物で、あとはそのカードを引いても引かなくても「それじゃあ買ったカードが無駄にならないように遊び方を教えてあげよう。土地とある程度のカードはあげるね。」でお一人様ご案内です(爆)。そういう意味ではエンサイクロペディアみたいな本が安価に発売されると、それを見せて誘うという事ができるのですが。ちなみに遊戯王ってそういうシステムができていて、本当に綺麗なフルカラーの本が900円足らずで買えたりするのです。やっぱり集英社とホビージャパンじゃ・・・(以下略 (^^; )。
次に分かりやすいのは“その辺のゲームに手を出しそうな人をデュエルルームに連れていく”事です。実際に楽しそうに遊んでいる様子を見せると、少なくとも興味は持つものです。そしてその人が「ちょっと遊んでみたい。」とか言い出したら、それ用に用意しておいた初心者用のデッキ(ウィニーデッキが理想。ただしくれぐれも土地事故を起こさないように調整は慎重に。 (^^; )を渡し、サポートをしながらデュエルをしてもらいます。それで M:tG を始めるか否か、それはその方次第ですし勧める側の努力次第でしょう。
ですから私としては、そういう M:tG 普及をしようという方のサポートを販売店なり代理店がするべきだと思うのです。実際私はそれを自分の店でやって成果を上げていますし。具体的に言うと「 M:tG を知らない人達がデュエルルームに来るようなイベントを催す。」「知らない人に M:tG に興味を持たせるような店内ディスプレイをする。」「初心者にもプレーしやすいサンプルのデッキを販売店が持つ(あるいは配る)。」等かな。あと“デュエリストが自分の知り合いを M:tG に誘いたくなるような雰囲気を作る”事も大事かも知れません。実際私も「この店に連れてくればサポートしてもらえるから、安心して友達を M:tG に誘えた。」と言ってもらった事がありますし。
さて、今度はデュエリスト達に“ M:tG を深める”ための企画を考えてみます。デュエリストが M:tG を深める事、それはそのまま売り上げの確保と拡大につながるのです。DCI公認大会という物には間違いなく“向き/不向き”があり、そのためすべてのデュエリスト達をそこでサポートする事は不可能です。またデュエルルームを持たない販売店では、いよいよサービスやサポートをする手段がないのが現状です。ただ代理店が過去に企画したその手のサービスは、そのすべてが“代理店の在庫処分”でしかありません。これではデュエリスト達どころか販売店の協力すら得られないでしょう。実際先日の5E+ Exodus のキャンペーンはそんな感じでしたし、 Portal 三國志リーグなんか更に悲惨な状況になりつつあります。
これに関して私は“詰めギャザによるクイズ・キャンペーン”を提案します。雑誌や店頭のポスターで問題を掲示し、その正解者の中から抽選でプレゼントを差し上げるのです。問題は「この状況で対戦相手に勝った時、最後に残る手札はどれ?」とかいう形式にします。応募資格は“葉書にブースターパックのバーコード(日本語版が出ている物ならエキスパンションや言語は問わない)を1枚貼る事”にしましょうか。差し上げる賞品は代理店の懐具合に任せますが(笑)、フォイル・セラを10名様とか言えば皆さん目の色を変えて応募してきますよ。 (^^; あとその位の賞品なら送料位自分で負担できるでしょう?。 > 代理店殿(爆)
実はこの企画は販売店単位でも実行が可能です。問題の製作がスタッフに無理なら常連さんに任せればいいし、応募方法はパックを買ってくれた人に応募用紙を渡してその場で書いてもらえばいいのです。賞品は奮発できれば理想ですが、例えば不良在庫をうまく利用する事も可能でしょう。実はこの企画、マナソース福井店が9月以降存続していれば間違いなく自分でやっていたのですが(笑)。もしこの企画をやってみたい販売店で「問題を考えて欲しい。」というリクエストがあれば、私にメールを頂ければそのまま福大SF研の方々に丸投げしますが(爆)。
私は代理店に「日本の M:tG をちゃんとサポートせいや!」と口を酸っぱくして言っていますが、実は私が求めているサービスやサポートってこの程度の物なのです。儲けすぎた分の差額を払えとかゴールデンタイムにTVCM流せとか、そんな無茶な要求は誰もしませんよ。 (^^; ただ私に言わせれば「今みたいな Standard 偏重の販促は、かえって M:tG の拡販に取っては邪魔になるからやめてね。」という感じかな。どう考えたってそんな売り方で M:tG にニューカマーが定着する訳がないんだから。あとこの機会に書いておきますが、もしこれを読んでいらっしゃる M:tG 販売店のスタッフで「もっと頑張って販促したいけど、具体的なアイディアが思い付かない。」という方がいらっしゃいましたら、私で良ければいくらでもサポートさせて頂きます。 m(__)m 実際今現在 Duelist Fukui として2店程サポートさせて頂いています。特に福井県内の販売店でしたら、私が出向いて色々できるかも知れません。