最近は掲示板から記事のアイディアを頂けるようになって、ネタ探しが楽になって喜んでおります(笑)。今回は“特にこれから M:tG を始める人達から見た、より遊びやすい M:tG ”について考えてみます。
私は日本語版4E全盛の頃に M:tG を始めました。当時は日本語版 Chronicles が出る直前か直後位でしたので、私はそれこそわき目もふらずに4Eと Homelands を買い漁っていました(爆)。ただHLは基本的に“あれ”目的なので (^^; 実質的にデッキに使う目的で買っていたのは4Eだけです。ですから当時私は M:tG に割ける予算があまり多くはなかったのですが、随分と楽に M:tG を楽しんでいました。当時は今よりもフレッシュパックが安かったですし(やや嫌味モード)。もし「ウルザサイクルの時代に M:tG を勧められたら手を出していたか?」と自分に問いかけてみると、どうも私は素直に首を縦に振る事ができません。その前のラースサイクルのカード能力が云々とかウルザサイクルの禁止カードがどうたらとか言う前に、根本的な話として「買うべきカードが多すぎて手が出せない。」という気がするのです。基本セットの事はきれいサッパリ忘れ去ったとしても、最大で6つのエキスパンションから有益なカードを揃える必要があります。ですから私から見ると敷居が高すぎるのです。しかもそれで1パックは525円とか言うんでしょう?。流石に私はご遠慮させて頂く気がします(笑)。
最近のデュエリスト達の傾向を見ていると、おおよそ「最新の独立型エキスパンションを基本セットと考え、それ+最新のエキスパンションを買っている。」という感じです。これは友達に M:tG を勧める場合も同じアプローチ法を取っているようです。昔から M:tG をやっている人達は「いや基本セットにも良いカードが多いからある程度買うべきだ。」とかおっしゃいますが、実際問題として彼らにそれを勧めるのは非現実的なのです。ただ6Eって、あのアンダーパワー振りの割にはそれなりに売れていたりするのですが。実はこのカードの買い方が、例えば“人気筋カードの異様な高騰”といった弊害を招いているとも言えます。自分では基本セットは買わないけどラスゴやゲドンは欲しい。今更 Tempest なんか買う気はないけど呪巻はやっぱり憧れる。そういう形で需要と供給のバランスが崩壊し、特定のカードに異様なまでの高値が付くのです。本当言うと1枚のシングルカードに2000円も出す位なら、そのお金で買えるだけフレッシュパックを買った方が結果的にはかなりベターなはずです。ただこれは繰り返しになりますが、今の日本では「2000円の予算ではフレッシュパックが3パックしか買えない。」という現実があります。これで予算の限られたデュエリストにフレッシュパックの購入を勧める事にはかなり無理があります。せめてこれが5パック買えるとなれば、間違いなく話は変わるのですがねぇ。
私が M:tG を始めた頃は、私や周囲の人達は“カードが買いたくて買いたくてたまらなかった”のです。臨時収入が入った瞬間に、その金額を速攻で(460円で)割り算している自分が情けないと思った事もありますが (^^; しかし私の仲間のデュエリスト達はほとんど全員そんな感じでした。でも最近の人達って“必要に迫られてカードを買わなければいけない”状況になっているのではないでしょうか。1つお聞きしたいのですが、そんな状況で続ける M:tG って楽しいですか?。最近の様子を見ていると、色々な要因により“カードを買う事に面白みが無くなっている”気がします。ですから極端な話「デュエルに勝つ手段としてのカードを買う。」事にしか意識が行っていない方もいらっしゃるのではないでしょうか?。でもそんな趣味は間違いなく面白くないですし、長続きはしません。 M:tG そのもの質の低下とか代理店の販売戦略といった話はこの際忘れて、我々には“ M:tG を楽しんで買うという原点に戻る”事が求められている気がするのです。
という事で、ここでは現状の基本セット/エキスパンションの発売頻度やDCI公認大会の仕組みを全く変えないという前提で、より初心者向きと思われる M:tG の遊び方を考えてみます。最初はやはり“最新の基本セット+最新のエキスパンション”になるでしょう。本来は買うべきカードセットは1種類に絞るのが理想なのですが、現状ではそれは難しいと思われます。ですから基本セットはルールを簡略化した上で全体的にパワーを上げ、エキスパンションは基本セットにはない機能をデッキに与える物にします。そして最新の基本セット+最新のブロックのカードに限定した初心者リーグを(DCI公認大会でなくて構わないので)設け、初心者はまずここから大会という物に慣れ親しんでもらいます。
こういう形で初心者に M:tG を始めてもらうと、そのうち次のブロックが発売され“エキスパンション落ち”を迎えます。ただこの時点でそのデュエリストはある程度の基本セットと複数のエキスパンションのカードを持っているはずです。そこで始めて Standard にデビューして頂くのです。こうすればその方が Standard にデビューする事にあまり無理がないですし、嫌なら初心者リーグに留まる選択肢もあるのです。余程お金に余裕のある方は、バックナンバーを買い揃えて一気に Standard デビューしたって構わないでしょうし。
この初心者リーグは“DCI非公認である方が理想”なのです。非公認なら最近のような情報による弊害を受けにくく、初心者に嫌でも自分でデッキを考える環境を与えるからです。またこのリーグはDCI公認大会への参加者を抑制しながら M:tG のイベントそのものを盛んにするという効果もあります。これにはシングルカードの価格を抑えたり、デッキに使える有効なカード(カードの流行)を分散させてカードの流通を促す等の効果があります。デュエリスト全員に Standard をさせるから、デュエリスト全員が Standard で強いと言われる同じカードを欲しがるのです。それは今の日本の現状を見れば明らかでしょう?。
この企画ですが、実現はかなり難しいと思います。私がそう言い切れるのは、実際過去に私がこの企画を言い出して挫折しているからなのですが(爆)。とにかく日本では代理店が無計画にDCI公認大会という物を押し進めたために、DCI公認でないイベントにデュエリスト達の興味がほとんど向けられない状況になってしまっています。そういう状況を日本に作り出した代理店自身がそのために不良在庫を抱えてアップアップ言っているので“ざまあみろ”という感はあるのですが (^^; そうは言っても我々のようなイベントを推進しようという人間から見れば実に困った状況です。ただはっきり言いますが、1度こうなってしまうと基本的に日本でのDCI公認大会の開催を完全に停止しない限り解決は不可能です。無ければ皆さん諦めるのですが、あればそちらを希望することは明らかですので。
今の日本の M:tG って、ニューカマーを減らして既存のデュエリストの M:tG 離れまで推進しているという感じで、まさに「 M:tG を先細りさせて衰退させるための最短手順を選んで進んでいる。」という気が私はしています。そりゃ mtgnews.com で「 M:tG って古くさい遊びになったと思いませんか?」なんてアンケートが始まるのも当たり前だって(嫌爆)。でもはっきり言ってしまうと、ここまで袋小路に入り込んじゃった物は、例えメーカーだろうが代理店だろうが後戻りさせる事は不可能なんじゃないか、という気が私はするのですが。今更日本人デュエリストのDCI公認大会偏重主義を改める方法なんて、少なくとも私は思い付かないぞ!(笑)。
いつもなら私はここで「では、どうすればいいのか?」という内容を書くのですが、実はこの件に関しては私には明確な対策が書けません。福井で実行した対策が幾つも失敗に終わっている、というのもあります。「少なくともこれから M:tG を始める人達に、DCI公認大会以外の M:tG の楽しみ方を知ってもらう。」そこまでは分かります。でも、じゃあ実際どうやってそれを実現します?、私にはその案が思い付かないのですが。DCI公認大会が1度も開催された事のない地方なら、まだどうにかなる可能性はあります。実際私は別の場所で非公認のイベントを何度か開いて成功させた実績がありますし。でもDCI公認大会という物を経験し、あまつさえ競技 M:tG を志す集団までいるような都市部でどうやってそれを実現するのか・・・。私には全く妙案が浮かびません。ここに至るまでに何度か“後戻り”するチャンスはあったと思うのです。例えば Portal や Unglued の発売とかね。でも、ここまで来ちゃうと流石にもう駄目かも、という気が私はしているのですが。