コレクターに関する考察

 最近 M:tG の世界では“コレクター”と呼ばれる種族のクリーチャーが減った気がします(笑)。正確に言うと「最近 M:tG を始める人でコレクターになる人が少ない」あるいは「コレクターを名乗る『変異種』が増えている」という感じかな。そしてこの事は、最近の M:tG を取り巻く様々な事象を色々と暗示しているような気がします。

● コレクターとは?

 コレクターという言葉の厳密な定義は非常に難しいのですが、一番表現しやすい私自身(笑)を基準に考えると「とにかく何かのカードに固執していて集めている。」「集め方が半端じゃない。 (^^; だから物凄い枚数を持っている。」という感じです。そして私の場合は更に「でも相談の仕方次第では、そのコレクションからカードが放出される事もある。(ただ1種類のカードを除く。)」というのが加わります。実際私は一時期周囲から“セラエンジェルの保管所”という認知をされていた事があります。使わなくなったセラを私に預けておけば、万が一後で使いたくなった時に再入手できるという事です。

 コレクターってトレードするカードの範囲が広くなるため、どうしてもカード価値に対してそれなりの知識を持たざるを得なくなります。私なんか日本ではほとんど流通していない Portal Second Age のカードも集めていますので (^^; とにかく余計な知識が必要になるのです(笑)。ただ実際そういう知識を身につけた上でのトレードという物は楽しいですし、何より私は基本的に「欲しいカードは自分が負けても取る」人なので (^^; あまり細かい事は気にしません。ちなみに本気で私からカードをふんだくる気でいる(あからさまな勝ち狙いの)方については、適当にあしらって2度と相手にしないようにしています。それができるのも、私が自分なりに自信の持てるカードに対する価値観を持っているからです。

● コレクター“もどき”の氾濫

 最近の M:tG 界には、私から見て「コレクター“もどき”」だとしか思えない方々が大勢いらっしゃいます。実はコレクターって(以前は)自分が集めているカードをそれなりに安く提供してもらえるというメリットがあったのですが、それを狙って「僕これ集めているので・・・」と言ってデッキに使うガチガチの人気カードを獲得しようという方が現れてしまった訳です。あと「投機目的のコレクション」も、私に言わせると立派な“もどき”です。結局そういう人達は特定の人気カードに群がり、市場価格の高騰を招くだけで何のメリットももたらしません。基本的にコレクターって「他人が不要なカードを使えるカードに変換して、集めたカードを抱えたまま棺桶に入る。」種族だと私は思っています(笑)。それがなぜか最近は「1度コレクター“もどき”の手を介すとカード価値が跳ね上がって市場に戻って来る。」訳で、結局彼らが本当に集めているのは「お金」なんですよね。 :-P

 あ、私はここでコレクター“もどき”の存在自体をとやかく言う気はありません。ただこういう状況が、最近の M:tG を「遊びにくい」と感じる1つの要因だとは考えられないでしょうか?。特定の人気カードが値上がり目当てに投機的に流通して一般のプレイヤーの手に渡らない、こんな M:tG は私だって遊びたくないです。私が Serra Angel を何かあればトレードで出すようにしている理由の1つがここにあります。私はセラの価値を高騰させるために集めている訳ではないですし、セラの魅力はデッキで使ってこそ分かる物だと思うからです。

● 今、何をコレクションするか?

 それと最近コレクターが増えない理由の1つに「集めたくなるカードがない」というのもある気がします。実際私が知っているコレクターさん達が集めているカードって、そのほとんどが絶版カードです。ラースサイクルやウルザサイクルのカードを熱心に集めているコレクターって、少なくとも私の記憶にはありません。(一応私はULのコモンを集めていますが。)つまり最近のカードには“コレクションする価値のある物がない”という評価がなされているのです。まあ最近フレッシュパックも1パック500円[税別]なんて値段になっていて、コレクション目的で買うにはかなり厳しい事は間違いないのですが。

 あと最近のデュエリストの低年齢化が「トレードの停滞」を招いている、という現実があります。最近 M:tG を始めた人達って、私に言わせるとトレードが下手です。実際に私も Righteousness(5E) 1枚を手に私にトレードを申し入れ、じっと Cursed Scroll(TE) を見つめられて流石に呆れた事があります。 (^^; ある程度のカード知識があれば、トレードの前に「このカードならこの辺が出れば御の字かな。」位の見込みを持ってトレードに望むのが普通です。でも一部の人達は「トレード相手からこれを吐き出させる」という意識しか無くて、それをあわよくば「自分が全く必要としていない“くそレア”で出させよう」と考えているのです。自分が紙屑としか思っていないカードで呪巻クラスのカードを出させようというのだから、うまくいく方がどうかしています(笑)。これはかなり極端な書き方ですが、でも最近はそういうデュエリストが少なくないのです。

● では、どうすればいいのか?

 今のデュエリスト全員に「コレクターになれ!」というのは、流石に無理があり過ぎます(笑)。自分に取って“壺にはまる”カードに巡り会わなかったデュエリストは生涯コレクターになる事はないでしょうし、逆にそれに巡り会っちゃったデュエリストは周囲がどんなに止めようがコレクターに豹変します。 (^^; ただ私の経験則から言うと、コレクターを兼ねたデュエリストは M:tG という物を本当の意味で楽しまれている方が多いです。

 自分が「これ!」と思うカードに巡り会うには、絶版も含めた色々なカードを使ってみて勉強する必要があります。ですから見方を変えると「コレクションしたくなる位好きな“自分に取ってのこの1枚”に巡り会えていないデュエリストは、まだまだ初心者の域を出ていない。」とも言えるかも知れません。少なくともどこかのD○J○(←一応伏せ字だったりする (^^; )辺りで見かけたデッキのコピーを作っている範囲でそんなカードに巡り会う訳もないのです(笑)。それって単に誰かにそのカードを使わされただけであって、自分の意志でそのカードを使う(使わない)を決めた訳ではないのですから。

 最近 M:tG には「フォイルカード」という新しい要素が盛り込まれた訳ですが、これって私に言わせると“そうでもしないと最近の M:tG のカードはコレクションしてもらえない”事をWoC自身が認知している証なのです。実際世界的な人気という点で Serra Angel を越える天使は未だに現れていない訳ですし。新しいカードに関するネタ切れ感のある現状では難しいとは思うのですが、何とか「フォイルなんか無くてもコレクションが楽しい M:tG 」を復刻して頂きたい物です。


   
なお、このページの内容に関する文責はすべて私 あいせん にあります。