「第6版」の風評

  Classic Sixth Edition の発売から、間もなく2週間が経とうとしています。まだDCI公認大会で第6版あるいは第6版ルールが使える時期には至っていない訳ですが、何か中・上級者の中に「俺はもう第6版(ルール)は見切った!」的な発言をされる方がボチボチといらっしゃいます。しかもその多くが「これで M:tG はつまらなくなった。」という否定的な意見のようなのですが、果たして本当にそうなのでしょうか?。

 ● 「第6版」について

 確かに私の目から見ても「第6版には(購入意欲をそそる)面白いカードが乏しい」気がします。これは私のように第4版から始めてMIRAGEブロックのカードをそれなりに買っている人は、大部分の人が感じる印象なのではないでしょうか?。ただそういう我々だって第4版を買っていた頃、周囲の上級者から「第4版か・・・今更買ってもなぁ。」的な意見を聞いた事があるはずです(笑)。そして少なくとも、自分が喜々として第4版を買おうとしている横からそういう事を言われて良い印象を持った人はいなかったはずです。今我々はその歴史を繰り返そうとしているだけなのです。

 ただ、率直に言わせてもらうと「第6版はコレクション目的で買うには動機付けが薄い」基本セットだという気がします。第5版で例えば Righteousness(5E) 等がイメチャン(!?)を図って多くのコレクターを獲得したのに比べると、どうも第6版はインパクトに欠けるんですよね。 (^^; まあ第6版を売る立場の私がこれを書いてしまっていいものかどうか分かりませんが(ぉ。

 ● 「第6版ルール」について

 これに関しては、マナソース福井店等でお客さんと話をしている中でも「色々と悪い事ができそうだ」という意見で一致しています(笑)。その中でも今最も注目されているのが「マナソースがマナアビリティに変わった」事です。今までできなかった「呪文や能力の宣言中にマナを出す」事が可能になったことで、例えば「 Lion's Eye Diamond(MI) から出るマナが呪文をプレーするのに使える」といった事例が発見されています。流石にこれだけ大幅なルール変更だと、やはり“穴”があるのはやむを得ないでしょう。ただそれを自分で見つけだし、場合によっては「自ら禁止カードを生み出す」といった遊び方もできるでしょうから(笑)、そういう意味では M:tG は上級者に取っても面白くなるんじゃないですかね。

 ● 「第6版(ルール)」をどう迎えるのか?

 何度か書いているようにWoCが「第6版(ルール)後もすべてのデュエリスト達が M:tG を遊び続ける事には期待していない」雰囲気があります。(その象徴が「第6版ルールで M:tG の世界から“デュエル”という用語が廃止された」事だと私は思っています。)しかもWoCは「DCI公認大会すら当てにしない新しい M:tG の遊び方」を模索しているようなのです。(これに関する詳しい情報は後日公開できると思います。)つまり今現在DCI公認大会にのみ傾倒して M:tG をプレーしている人(あるいはそれを販促の手段にしている某代理店《笑》)は、今後かなりの発想の転換を求められる可能性があります。実際今年の後半辺りから、日本ではそれこそ今第一線で頑張っている多くのトーナメント・プレイヤーですら M:tG との付き合い方を見直さざるを得なくなる時期が来ると私は予想しています。

 ですが今現在でさえも「第6版ルールで M:tG はつまらなくなった。」とか言いながら、ズルズルと続けている人が少なくありません。 (^^; でもね、はっきり言いますが「第6版ルールをきっかけに M:tG をやめちゃう」のも1つの選択肢なのですよ。 (^^; 実際メーカーであるWoCがその選択を我々に今迫っている訳ですし。別に我々は M:tG をやらなきゃ死ぬ訳ではないのですから (^^; 嫌な物を無理に続ける必要は全くないのです。ただもしそれでもあなたが「 M:tG を続けよう!」と思うなら、どうせなら面白おかしく続けませんか?。第6版ルールを分かりにくいとボヤく前に、そのルールを逆手に取って自分だけのデッキを作るべく勉強を始めませんか?。その方が多分何倍も有意義な時間が過ごせますよ。

 ただ実は先日の9日にマナソース福井店で第6版ルールの勉強会を開いたのですが、開始時点から参加してくれたのは3名だけでした。販売店側が一生懸命「第6版ルールが理解できるようにサポートしよう」とやっているのを無視して、それで後になって「やっぱり第6版ルールが分からないから M:tG をやめる。」と言われても、流石に私はもう知りませんよ(笑)。今日本で「第6版ルールでレジェンド(伝説の・・・)に関するルールが変わった(後出しした方が場に残る)」事を知っているデュエリストって何割位なんですかねぇ?。少なくとも某代理店の出版物にそれが書かれているのを私は読んだ記憶がないですし。(注:これに関しては、後日誤訳《&それを鵜呑みにしてしまったこちらのミス》である事が分かりました。レジェンドに関するタイミングのルールは第5版ルールから変わっていません。 m(__)m )

 何か第6版ルールに関しては「雛みたいに巣の中で口を開けて、誰かが分かりやすく説明してくれるのを待ってるだけ。」という人が多い印象があります。ただこれだけルール(あるいは使えるカード)が大幅に変わるという事は、言い換えると「皆がほぼ同じスタートラインに立った」という事ですから、ちょっと頑張れば人よりも1歩も2歩も先に出られて結構良い思いができるんですが。昔あなたが誰かに M:tG のルールを教わって「あ、この人物知りだなぁ。」と尊敬のまなざしで上級者を見つめた、その立場に自分がなれるかも知れないのです(笑)。確かに「ルールもデッキも誰かの真似」というのは楽なのですが、でもそれで本当に M:tG が楽しめるとは、ちょっと私には考えにくいのですが・・・。


   
なお、このページの内容に関する文責はすべて私 あいせん にあります。