CLASSIC 第6版 雑感

 もうすぐ CLASSIC 第6版が発売されます。 これを書いている時点(4月19日) ではまだ完全なカードリストが公開されていないのですが、 今までインターネットで流れている範囲の情報でも 「あ、WoCは第6版をこういう基本セットにしたいと思っているのかな?」 と私が感じる印象があります。ここではちょっと先走りして(笑)それを書いてみます。

 ●  CLASSIC 第6版への印象

 今現在出ている第6版のカードリストを見て私が感じる印象は 「WoCはまさにこの基本セットのタイトル通りに“ CLASSIC な M:tG の復刻”を目指しているのかな?」という物です。 以前から表向きWoCは「クリーチャー戦こそが M:tG だ」 みたいな事を言って来た訳ですが、実際には次々と登場する強力なコンボパーツの前に、 クリーチャーの多くが戦闘兵器としてのニーズを失われ、 使われるとしてもその特殊能力のみを期待されて来た訳です。 しかも以前のように「デッキ同士がジャンケンの関係にあって互いに凌ぎを削っている」 ような雰囲気はなく、特定のデッキがほとんどすべてのデッキ相手に互角以上に戦い、 他のデッキではどうしようもないと言う状態が続いていた訳です。 ただ流石に今の状態が M:tG の普及/発展に取って好ましくない事はWoC(あるいはDCI)も感じていたはずで、 その対策が4月1日の禁止/制限カードの大幅追加に続けて “基本セットへの収録カードの大幅改定”という形で現実化されて来た、 そんな感じでしょうか。

 ただ最終的にはすべてのカードリストを見ないと何とも言えないのですが、 どうも今情報として流れているカード名の中に「これが“基本セット”のカードなの?」 と我が目を疑うような物が若干あるのもまた事実です。流石に Tempest 辺りと比べて第5版のパワー不足は目を覆うばかりだったので仕方ない面はあるでしょうが、 果たして第6版が本当に狙い通り M:tG の新規プレイヤー開拓に結びつくのかどうかは見守る必要があるでしょう。 まあそのために私は今の活動をやっている訳ですし。

 ● WoCが目指す「 M:tG の理想像」

 ここ最近の M:tG の流れを見ていると、 どうもWoCは「高速コンボデッキ」あるいは「単色速攻デッキ」 等を軒並み封印する動きにある気がします。 以前の M:tG ではこの手のデッキには間違いなく“デメリット”があり、 例えばステロイドといった多色デッキとジャンケンの関係にあった訳です。 ところが最近は特定のコンボデッキ(TUやメグリム・ジャー)や単色速攻デッキ (スーサイド・ブラックや赤単スライ)等が猛威を振るい、 他のデッキではほとんど対抗できない状態になってしまいました。 でも「相手がグーを出してくるのが分かっていてパーを出しても勝てないジャンケン」 という物は面白いか否かの以前にゲームとして成立していない訳で (^^; それが最近の M:tG 全体に暗い影を落としていました。

 今回の第6版では「現行 Standard で使えるエキスパンションからカードを復刻する」という、 過去の基本セットの作り方には無かった施策が取られています。 ですがその収録カードを見るといわゆる“色いじめ”な物があるようで、 今回の第6版のコンセプトには必要不可欠だったのかな?、という気がします。 今までのような軍拡競争によるバランス取りではなく、 すべての強いデッキに様々な形でパワーダウンを強要し、 結果的にバランスを取るという今回のやり方には賛否両論あるでしょうが、 今のところ私個人は概ね好意的に見ているところです。

 ● 我々の「 M:tG との付き合い方」はどう変わるのか?

 はっきり言いますが、WoCは今回の一連のルール変更や第6版発売では 「今 M:tG を楽しまれている方が100人いたとして、 その100人全員に着いて来てもらおうとは思っていない。」という印象を私は持っています。 それが嫌で M:tG を止める人が100人中20〜30人現れても仕方ないとして、 それで新たに M:tG を始めてくれる人達が40〜50人位現れてくれる、 そんな事を期待しているという感じかな。 流石にこれだけ第5版ルールでの M:tG が複雑怪奇な物になってしまうと、 今後新たに M:tG を始めようという人達の減少は避けられません。 それをこの機に思い切って打破しようというWoCの強い意気込みが、 この第6版(ルール)には現れている気がします。

 ただ同時に私は今回のルール変更に関して「 M:tG のコンピュータ処理を見越した変更」という印象も持っています。 将来的に例えばオンライン対戦等を処理する場合、 第6版ルール(スタックという概念)の方が処理がしやすいと思われるのです。 またいわゆる“インフィニット系デッキ” の禁止もコンピュータ処理を見据えた措置と見て取れない事もありません。 ひょっとすると近い将来、 M:tG はカードでではなくパソコンで遊ばれるTCG(!?)になるのかも知れません。 まあもし万が一そうなってしまったら、私個人は今程 M:tG という物に愛情というか面白さを見いだせないだろうと思っています。

 ● 蛇足 〜再生クリーチャー最強説〜

 今回の第6版ルールでは「再生クリーチャー」がかなり猛威を振るうだろう、 と私は予想しています。再生の能力がプレーできるタイミングが変わった事もあるのですが、 確か私の記憶では今の M:tG には“埋葬”という概念が無くなっているはずなので、 そうなると例えば 神の怒り とか 恐怖 辺りのテキストが変更されて再生クリーチャーが除去できなくなる可能性があります(笑)。 しかも第6版で河蛇君(リバーボア)が復活するという情報があるのですが、 果たしてあの方をどうやって除去するのでしょうか?。 (^^; (せめて側面攻撃でもあれば何とかなるんですがねぇ。)


   
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